Top
聖アントンの豚
今年の秋は雨不足で心配だったのですが、やっと昨日から雨が降り始めました。気温もぐっと下がるようなので秋というより冬が近い感じです。

この季節サラマンカの村々では、聖アントンの日に生贄になる放し飼いの豚の姿を見かけます。7月くらいから有名なイベリコ豚を一匹村人が育てるのです。町や村を一日中一匹の豚が悠々と自由に歩いている姿は非常に印象的で、最初は驚きましたが、とても微笑ましい伝統のひとつだと思います。

c0213220_450571.jpg


豚は村人が1月の聖アントンの日までに十分太らせ、最終的には村の誰かのものになります。スペインでは昔から豚一頭を殺し、1年分のソーセージやハム、所謂保存食を作るという儀式『マタンサ』というものがありますが、地域によっては、そのマタンサ用の豚を村でこのように育て、宝くじのように当てるという風習が残っているのです。マタンサの儀式というか習慣は、ファミリーや地域によって違い、大体11月から1月がピークのシーズンです。マタンサには、私も何度か参加させてもらったことがありますが、豚の悲鳴と大量に血が出る作業なので、ちょっと苦悩な経験なのですが、伝統は伝統として受け入れなくてはなりませんよね。いつかマタンサでソーセージの作り方をマスターするのが、ここ数年の目標です。

c0213220_4545947.jpg
今年発見した豚は、12歳くらいの男の子がとても可愛がっていて、古い町並みの中で豚に抱きついている少年の姿は忘れられません。毎日学校から帰って、きっとまずは豚に餌をあげに行くのだろうなぁと、豚を殺してしまう儀式は悲しいけれど、子供にとっては豚をペットのように楽しめる、とてもよい行事に思えました。アーモンドや栗で村中の人に可愛がられながら育ったこのイベリコ豚、きっと味は最高でしょう。

c0213220_459681.jpg

イベリコ豚はおっとりとしていて大人しく、みんなに撫でられられながら大きくなっていました。
あまりにも大人しくて温厚なので本当にビックリ。
[PR]
by angel-chiho | 2009-10-22 05:01 | Food 食 | Comments(4)
Commented by nonnakaori at 2009-10-22 21:32 x
これがイベリコ豚君?なんだかおとなしそうで、豚の銅像みたいに見えます。この毛並みに見覚えがあります。娘の駐車場に大きなお尻を振りながら、隣の牧場から遊びに来てました。
日本では、イベリコ豚はブームですが、こんなにおとなしいんですね。
それにしても放し飼いで、村でごろごろしてる豚君に会いたいです。
↓のオリーブオイルすごく美味しそうです。
Commented by angel-chiho at 2009-10-23 05:17
イベリコ豚の牧場で見るともっと狂暴に見えるのですが、一匹で飼うとこんな風に温厚でおとなしいのかもしれません。豚がペットになることがわかります。村をテクテク歩いて餌をくれる人を探している姿は、本当に可愛いとしか言いようがありません。1月には殺されてしまうのですが...
オリーブオイル最高です。このオイルの大部分はイタリアへ行ってイタリア産のように販売されてしまうのが残念。今年は多少日本へ行きますが...
Commented by Haruki at 2009-10-25 22:31 x
こういったお祭はまだ見たことがありません。興味深いですね!
ただ、友人に、Extremaduraの方で開かれるマタンサに誘われているんですが、まだ決心がつきません・・・怖いです・・・。
私の夫は、「小さい頃祖父母が飼っていたウサギと午前中遊んで、午後にはその肉を食べたこともあったよ。」なんて言っていましたが、私はまだまともに見ることができなさそうです。

ところで、こんな素敵なオリーブ油だったら是非試してみたいですね。イタリア産になる前に、スペイン石鹸を作りたいです(^^)
Commented by angel-chiho at 2009-10-27 07:52
私は何度もマタンサに遭遇したり、呼ばれたりしていますが、あの豚の悲鳴だけは勘弁してもらいたいのですが、伝統行事ですから仕方ありません。田舎で一度は逃げ出しそうな豚をしっぽを掴んでコントロールしょうとしている村人の姿を見たこともあります。大笑いでした。
このオイルでどんな石鹸ができるかちょっとわかりませんが、今度聞いてみます。
<< 一人で300キロ 今年のオリーブオイル >>





このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます
copyright(c)2009 angel-chiho All rights reserved