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怖~い教会へ
今夏は姪が日本から来ています。17,18歳の甥たちと仲良く過ごしているのですが、まさか夜遊びにまで付き合うとは思ってもいませんでした。夜スペイン人の子供と同じように、公園などで何をしているのか夜中の12時過ぎくらいまで戻って来ません。夜中は夜中でパティオの椅子に寝そべって、流れ星見物をしているので、夜更しがすっかり身についてしまいました。(日本に帰ったら帰ったですぐに日本の生活に子供は順応性があるので戻れると思いますが...)

怖~い教会へ_c0213220_6243749.jpg今日は少し文化的なアクティビティ。怖~い納骨堂があるWambaの教会を訪問しました。子供はこういうホラー的要素があると興味が湧くらしく、数日前にこの教会の話をしたら行きたくなったようです。
この教会にはプレロマネスク教会とロマネスク教会が隣接しており、非常に歴史あるところなのですが、昔庭に埋葬されていた人骨を一か所に集めたことが切っ掛けで、800年くらい前からの人骨が保存されています。シシリー島やポルトガルのエヴォラのものに比べると規模は小さいのですが、実際に残っていたものの30%くらいしか今は残っていないそうです。




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教会に着くなり、品の良さそうなお爺さんにつかまりました。すぐに質問攻めに合ったのですが、日本人と分かると『日本人!素晴らしい!素晴らしい民族!』と褒め立てられ大変でした。現役中は政府関連の仕事をしていたそうで、何度も日本人との交流があったようです。

子供たちはそんな世間話にはすぐに飽きてしまうので、勝手に教会の入り口付近を検索。面白い落書きを発見したようで、3人で盛り上がっていました。

それにしても真夏のカスティーリャ地方の教会は本当に美しい光に恵まれています。砂岩や石灰石を使った建物が多いのですが、この季節の光が一番建物を綺麗に映し出してくれると思います。






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いよいよ納骨堂へ!姪は日本のお友達にいただいたお守りをしっかり握りしめて行ったのですが、最近の子供はホラー映画などに慣れているせいか全く怖がりませんでした。中で『あの頭骸骨は誰ににている~!』とかの話題で話が弾んでいました。私はこれで3回目の訪問になるのですが、どうしてもここの匂いには耐えられません。家に戻ってもまだ鼻がむずむずしている感じが止まりません。

姪は多少古い石に興味を持っているようで、我が家でも古い石など気に入ったものについてはコメントをしてくれます。パティオに飾ってあった現代彫刻家の作品も、とても優れていると感じたらしく、どこか違うところに飾るようにと言い始めました。おかげでいいアイデアが浮かんだのですが、甥や姪はこんな風なかたちで色々人生を豊かにしてくれますね。甥や姪には本当に恵まれたと思っています。

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Valladolidを訪問するチャンスがあったら是非このWambaの街を訪問することをお薦めします。車で15分程度のところにあり、カスティーリャの美しい草原地帯を満喫するだけでなく、歴史にどっぷりとつかることができます。

カスティーリャを旅して感動するもうひとつの要因は、その膨大な美術品のコレクションですが、このWAMBAの街の教会にも素敵な板絵がありました。15世紀終わりの素晴らしい作品です。絵画の説明はあまり聞く気持ちにならなかったようですが、ルネッサンス絵画の色彩にはしばらく甥も姪も見入っていました。私たちと滞在している間は、できるだけこのような美術品や伝統あるものに接触させてあげたいと思っています。
by angel-chiho | 2010-07-25 07:19 | Country Life 田舎生活
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