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ソバオ・パシエゴSobao Pasiego、スペインのスポンジケーキ
今年は義父の故郷へ行くチャンスが多く、今まで知らなかったディープなアストゥリアスやカンタブリア地方訪問をしています。義父のファミリーはアストゥリアス出身かと思っていたのですが、もっと古く遡っていくとカンタブリアの出身だそうで、今回はカンタブリアの山奥まで行って来ました。

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カンタブリアはカスティーリャ地方の港だったので、商人として成功したファミリーが多くあります。南米で大成功した人達はすごい屋敷を建てているので、そんな古き良き時代の佇まいが楽しめる地域です。

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ここを前回訪れた時は、ご先祖様が近くの出身であったことも知らずに訪れたので、不思議な気持ちになりました。

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この建物はカンタブリアで最も美しい屋敷のひとつ。宝石箱がそのまま建物になったようです。

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外観は優れているのですが、内部の様子はホテルになってから酷い悪趣味でショックを起こすほどです。スペインでは内部構造を全く代えて修復してしまうことが多々あるのですが、ここはインテリアを全面的に替えばどうにかなるかもしれません。

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興味深い町や村を後に、Pasの谷間の奥深くVega de Pasの街へ入っていきました。

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ここは19世紀の有名な外科医Enrique Diego-Madrazo Asconaの出身地で、主人のご先祖様はこのお医者さんの親戚になります。ファミリーにお医者さんが多いの事も、これで納得できます。この山奥の町に19世紀ヨーロッパでも最新の病院をDiego-Madrazoが建造したので当時多くの知識人がこの町に集まったそうです。

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この地域の歴史研究家で現在Diego-Madrazoの病院跡もあらゆる機材も保存、管理しているJavier Gomez Arroyoさんに町を案内してもらいました。この地域出身の有名人のことや、ご先祖様のことをとても細かく教えてくださいました。因みに、この方はCronista Oficialでもあります。Cronistaとはスペインでは地域の色々な歴史データーを収集し普及させる人のことで、とても重要な地域のためになる役職です。

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話を戻しますが、なによりも私にとって大発見だったのはこの写真の女性!
スペインで全国的に有名な国民的なお菓子というのは少ないと思うのですが、その中でも朝食によく食べる四角いマドレーヌとフィナンシェのような『ソバオ・パシエゴSobao Pasiego』というお菓子があります。北部まで来ないとあまり美味しいソバオには出会えないのですが、なんと昔ソバオはパンが生地のベースになっていたそうで、あまり消化によいものではなかったそうです。

実はこの日の朝、ホテルで信じられないくらいねっとりとして、飲み込むのも大変なソバオを食べたばかりで、なぜこんな食感なのか理解できないでいたのです。この話を聞いて、私が食べたソバオは伝統的に古いソバオだったことがよくわかりました。

ところで、この女性ですがDiego-Madrazo創設した病院で働く調理人だったというのです。しっかりと食事をすることが健康になるための基本という考えを持っていたDiego-Madrazoの教えのとおり、彼女はパンではなく小麦粉とこの地域で大量に作られているバターとミルクを使い、この現代知られているソバオのレシピを作ったそうです。

カンタブリアの他の町では、ソバオが日本に伝わってカステラとなったという変な話をする人もいるので、いつかこのお菓子のルーツを知りたいと思っていたのです。こんなタイミングでしかも主人のファミリーに関連する調査で、このお菓子のルーツを知ることが出来るとは夢にも思いませんでした。

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これがソバオ。北部ではビックサイズです。ずっしりと重さもあります。
バター100%のこのソバオ、今まで食べたソバオの中で最も美味しいものでした。この町では忠実にこの調理人Eusebiaさんのレシピを守っているそうです。大感動の体験でした。

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病院の入口にはDiego-Madrazoの石像も残っていました。

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おまけにこの地域の歴史を一番良く知るJavierさんとも超仲良しになってしまいましたので、この夏再び深い調査に伺うつもりです。ご先祖様喜んでくれるかな...

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白いクラッシックカ―も印象的でしたが、クラッシックカーについてもJavierは詳しかったので、この地域の人は優秀なのでしょう。こういうファミリーの歴史追跡本当に楽しいです。


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by angel-chiho | 2016-06-26 04:32 | Food 食 | Comments(4)
Commented by ゆっこ at 2016-06-30 23:07 x
chihoさん、この前の記事ではとっても嬉しいコメントのお返事どうもありがとうございました!今回の記事、とても興味深く読ませて頂きました。
カンタブリアの山奥の村とっても素敵ですね。何世紀にも渡って建設された建物には圧倒されます。
私の義父もアストゥリアスのヒホン出身です。chihoさんの義理のお父様のご先祖を遡っていくとカンタブリア主審だったのですね。
スペインのソバオ私すっごく好きです。でもなんとソバオの原点は違ったのですね。もっと小麦粉を使ったねっとりとした記事だったのですね。それを外科医だったDiego-Madrazo
さんの建設した病院の調理人の女性がDiego-Madrazo
さんの教えに基づいて健康を考えて考案されたレシピ通りに作られたのが現在のソバオだったのですね!
教えてくださってありがとうございました!これはすごい発見ですね。そしてハビエルさんとの出会いも。。。仲良くなれて良かったですね。やはり旅というものは新たな発見、出会いのある素晴らしい物ですね。写真のソバオ、すっごく美味しそうですね。食べたいです!しかもこの村では彼女のレシピを元にソバオ作られているとは素晴らしすぎます。
Commented by angel-chiho at 2016-07-01 08:12
ゆっこさん、コメントどうもありがとうございます。ゆっこさんの義父さんはヒホンですか。私の義父さんはオビエドなんです。オビエドとヒホンは対立していて面白いですね。義姉さんはヒホン出身の人と結婚しています。ソバオの歴史感動的でした。是非、Vega de Pasの町で作られたソバオを食べてみてください。私はよくサンタンデール近辺のものを美味しいと言われて食べていましたが、Vega de Pas のものとはくらべものになりません。次回訪問したらまたブログにアップしますね。
Commented by ゆっこ at 2016-07-01 09:20 x
chihoさん、コメントのお返事ありがとうございました。
実は主人はオビエドで生まれたのです。なのでオビエドがとっても好きです。サッカーもリアル オビエドファンなんです。
私はオビエド一度だけ訪れましたが美しい素敵なところですね。ヒホンはどちらかというとインダストリアルという雰囲気ですね。オビエドとヒホンは対立しているのですね。知らなかったです。義理のお姉様はヒホン出身の方とご結婚なさっているのですね。
是非機会があればVega de Pasのソバオを食べてみたいです。
そうですか、サンタンデール付近のものも美味しいのですね。
スペインは本当に美味しい物が沢山ありますね。
次回サンタンデール付近を訪問されたらブログアップ是非お願いします。楽しみにしています!
Commented by angel-chiho at 2016-07-02 18:45
ご主人オビエド出身なんですね。奇遇です。きっと共通の知り合いとかいるでしょうね。オビエドは小さい町なのですぐに知り合いがつながります(笑)オビエドは伝統ある町でヒホンは工業的な町という印象があり、オビエドの人は結構ヒホンを貶します。面白がってやっているのだと思いますが...スペインで色々な町を訪れると相性の良いところとそうでもない所がありますが、私は初回からオビエドと相性がいいので、いつ行っても楽しめます。大雨でもです。また近い内に行くので、今度は別のファミリーヒストリーを書きますね。
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