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カテゴリ:Art 美術( 20 )
アランフェス Part 2
前回に引き続きアランフェスについてアップします。今日はアランフェスの庭を好んで描いた画家サンティアゴ・ルシニョールの描いた場所をご紹介します。

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王宮の庭はハンティングが出来るくらいですから広くてじっくりと観るためには何日も掛かりますが、今回思いがけず散策した場所は、ルシニョールが幾つか違うバージョンを描いて有名な糸杉のトピアリーがある地区ででした。ルシニョールという画家はスペイン中の庭園を描いており、庭園画家とも呼ばれます。そんな彼が好んで描いていたトピアリー...遠くから見た瞬間に感激。

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私が訪問した時は真冬で全く植物がないのですが、ルシニョールのこの作品は秋の光を感じます。多分ルシニョールがこの庭を描いた頃の方が庭の保存状況は良かったのではないかと思います。この後スペインは悲劇の内戦を迎えていますから、相当庭も宮殿も破壊されているのです。

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絵を描いているルシニョールの姿。こういう画家の姿も最近あまり見かけないような気がするのですが、私だけでしょうか。

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こちらは『ヒヤシンスの噴水』と呼ばれるアランフェスで最も美しい噴水のひとつ。こちらもルシニョールが描いています。

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素晴らしい秋の風景...次回はこの季節にこの噴水を見たいものです。

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こんな立派な彫刻が庭にあると散歩の品格も変わります。当時の人はどういう気持ちで庭を散策したのか分かりませんが、ルシニョールがこの噴水を描きたくなった気持ちは良く分かります。ヘラクレスが噴水を支えているポーズですが、プロポーションも表情もクラッシックな趣味が強く感じられ、古典的な美が完璧に表現されています。近くにいたら毎日でも見たいくらいの偉大な彫刻です。

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どのアングルから見ても言うことなしの美しさ...

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町の中心部で偶然ルシニョールがアランフェス滞在中に使っていた建物を発見しました。壁にはルシニョールを偲ぶ人々が貼った大理石の標石がありました。彼は絵を制作中のこのアランフェスの町で他界したそうです。熟年彼のインスピレーションとなった庭は、スペインという国の重みを感じるところばかりでした。

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ルシニョールのことを考えながら庭を訪問したわけではなかったので、思わずルシニョールの空気に触れられ大満足。おまけに小春日和で日光浴まで楽しめました。
皆さんがアランフェスに行く際には、是非ルシニョールの作品を検索してから行ってみてください。感動が倍増すると思います。

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by angel-chiho | 2016-02-25 08:26 | Art 美術 | Comments(2)
Vanitas ヴァニタス

ヨーロッパに中世からあるという人生の虚しさを寓意的に表現する絵画の世界...こういうドクロがゴロゴロしているような絵画は、はっきり言って二十歳頃は目を避けてしまうようなジャンルでした。が、年齢を重ねるごとに不思議なもので、こういう世界に惹かれるのですよね。30代くらいから、このVanitasヴァニタスと呼ばれる空虚の世界には、どうも引き込まれてしまっています。

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マドリードのAcademia de San Fernandoにあるこの作品。Vanitasを表現している絵画としては、もっとも美しい作品だと思います。通常、Antonio de Peredaという画家の作品と思われていましたが、数年前からFrancisco Palaciosの作品ではないかという論争もあります。

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この作品は"El Sueno del caballero"【騎士の夢】というタイトルがついています。ピッタリすぎるタイトルですが、デスクの上に並ぶ財宝や時計、仮面など全てが象徴的に人生の儚さを表現しています。騎士の上に現れた天使がメッセージを持っていますが、ラテン語で"Aeterna pungit, cito volat et occidit"という言葉が書かれています。メッセージの中間に、騎士の方に狙いを定めた弓矢と背後には太陽。ラテン語の意味は、【永遠に傷つけ、迅速に飛び、殺す】。時間は人に傷跡を残しながら飛ぶように過ぎ去り、いつか死をもたらすということ。こんな美しい作品に、こんなメッセージが含まれていると知ると、より弓矢を射られたようなインパクトがありますが、17世紀スペインの黄金時代、繁栄を極めていたはずの当時のスペインで、どのくらい貧しい精神が蔓延っていたのか想像させてくれる作品です。

私も年齢と共に、こういう作品の奥深い美しさをじっくりと愉しめるようになって来たのかと思いながら、この絵を鑑賞してまいりました。スペインを訪れるチャンスがあったら、是非、この作品またはセビリャにあるValdes Realヴァルデス・レアルなどの、Vanitas の傑作を鑑賞することをお勧めします。


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by angel-chiho | 2015-02-18 08:17 | Art 美術 | Comments(0)
あるタペストリーの話
スペインに来たばかりの頃から、タペストリーには特に魅了されていたのですが、スペインとタペストリーの関係を知れば知るほど、この国の歴史や伝統を知るためには、切っても切り離せないものであることがわかり、益々タペストリーにはのめり込んで行きました。(あげくの果てには、ニードルポイントまでするようになってしまいました。)

このタペストリー好きの原因になったのは、パートナーのファミリーのアートコレクションと、その取り巻きのコレクターの方々のおかげだと思うのですが、織物は日本人なので余計惹かれたのかもしれません。あるコレクターのサロンに、インパクトがあり繊細で偉大なタペストリーが25年以上前からあり、このタペストリーの品質が、私のタペストリーを観る時の基準になっていました。

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それがイギリス王ヘンリー8世のタペストリーであることが、今週発表されたのです。タペストリーの品質は最高レベルのものであることは、コレクターの間では誰もが知ることだったのですが、誰がいつなぜこのテーマの作品をオーダーしたかは、全くわからなかったので、とにかく嬉しい感動的な驚きでした。

コレクターの間では、いつも興味深い発見が、絵画、彫刻、調度品どんな美術品でもあるのですが、今回のタペストリーは、私にとって思い込の強い作品だったことと、ヘンリー8世という歴史好きにはたまらない魅力のある国王のオーダー品ということで、忘れられない経験となりました。これはきっと長年、パートナーや仲間の間では話題になる大事件になるはずです。

現在のところタペストリーは、友人宅で今までとおり飾られているので、しっかりと記念写真を撮ってきました。




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by angel-chiho | 2014-01-26 08:08 | Art 美術 | Comments(0)
Caixa Forumの展覧会『ジャポニズム』

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雨が相変わらずよく降っておりますが、少し青空が広がったので、前々から観たかった日本とスペインの国交400周年記念の展覧会のひとつ、カイシャ・フォールムで開催されている『ジャポニズム』へ行って参りました。








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この建物は古い工場を、この美術館のためにリフォームした、マドリードでは比較的新しい美術館。モダンな建造物の中では、一番素敵なものだと思います。いつ行ってもあちらこちらに感じるものがあります。建物前にある、垂直な壁面ガーデンもとってもオシャレ。オープン当時から比べると、相当植物が大きくなりました。




特に好きなのは、この階段。あまり現代建築で階段を眺めていたいところはないのですが、ここの階段は見とれてしまいます。



展覧会は、日本から南蛮時代に伝わった螺鈿の家具や鎧など、典型的な日本とスペインの関係を示す展示品から始まりますが、やはり興味深いのは、日本美術の影響を受けたスペイン人の作品。きっと展示されているだろうと思っていたMariano Fortunyマリアーノ・フォルトゥニーやSantiago Rusinolサンティアゴ・ルシニョルの作品は、何度観てもやはり感動的。Julio Romero de Torresフリオ・ロメロデトーレスの作品が、残念ながらなかったのですが、アンダルシアでも同じような展示会があるので、きっとそちらに集められているのだと思います。ピカソやミロもありましたが、あまり感動する作品ではありませんでした。

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いつもジャポニズムの世界を語る時に登場するフォルトゥニーの『ジャパニーズサロンの子供たち』がこちら。(写真はウィキペディアより)何年も前にも観ていますが、こういうアーティストの傑作のひとつは、心に刻まれてしまうので、何度観ても本当に美しさに圧倒されます。小さい作品なのですが、繊細で色彩はブルーとグリーンでシルクとビロードのような光沢。植物とのバランスといい、素晴らしいとしか言いようがありません。子供が画家の子供たちだということも、この絵の美しさの理由のひとつだと思いますが、左側の男の子が後年、デザイナーとして成功するフォルトゥニー...彼の衣類のデザインとテキスタルデザインのベースに、この絵の世界が存在すると思うと、色々理解できます。

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残念ながら一番感動した作品の写真は見つからないのですが、ルシニョルの作品でした。作品の代わりに、ルシニョルの写真をアップします。この写真からだけでも、ルシニョルの繊細さが伝わると思いますが、作品は、シッチェスにあるCau Ferratと呼ばれる彼のアトリエの絵で、日本の屏風が作品に描かれていました。きっと気に入っていたのでしょう。そして、その屏風の横に画家の娘がたち、絵を描いている画家の方に視線を向けているのですが、その構図と距離感が素晴らしいのです。描かれている植物も緻密で、超現実派の絵のようです。ただ、このジャポニズムの世界に生きた人たちは、空気にある特定のベールのようなものがあり、浮世絵が描いたような、浮遊の世界があるように思います。

(写真はウィキペディアより)









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最後に微笑ましかったのは、和服で描かれていたアルフォンソ13世の子供の頃の色つけされた写真。掛け物として加工されており、本当に素敵な作品でした。やはりこの作品にもベールがかかっていました。

こちらの展覧会、2月のはじめで終了ですので、どうぞお早めに。


(写真はartealdirectoより)









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by angel-chiho | 2014-01-23 03:46 | Art 美術 | Comments(0)
フェリペ2世の聖遺物箱 Relicarioレリカリオ

11月1日は『すべての聖人の日』。スペインのお彼岸のようなものでお墓参りに行くのが習慣です。
私は1日に行くとすごい人なので、いつも少しづらしてお墓参りに行くようにしているので、昨日は紅葉を楽しむために近所のエル・エスコリアル修道院へ行って参りました。

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今までエル・エスコリアルへ行く度に、フェリペ2世の寝室を見たり書斎を見たりしていると、彼の好みや性格を色々想像することが出来るし、特に専門書に書いてあるフェリペ2世の姿が正しいのか、現実的ではないのか判断して愉しんでいました。

その中で前々から不思議だったことがひとつ...それが生前フェリペ2世が収集していたという膨大な聖遺物。死後の記録を読んでも本の数や聖遺物の数はかなり正確なデーターが残っているのです。当時の人にとって聖遺物は大変神聖なもので、日本であれば舎利殿に保管するような大切なもの。一体どこに保管されているのかなぁ~とずっと思っていたのです。

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これがフェリペ2世の集めた聖遺物の数々。16世紀の細工が施された宝物のような箱に世界各地から集められた聖人の骨やゆかりの物が納められています。左上の写真では、実際の大きさが分からないと思うのですが、エル・エスコリアル修道院の世界でも有数の大きさのチャペルの壁一面が棚になっていて、普段は扉がしまっているので、一種の祭壇画と錯覚してしまいます。
高さは10mくらいある棚で、そこにビッシリとレリカリオが並んでいます。おまけにこの家具1つあるだけでなく、祭壇の両側に対になって設置されているのです。つまり男性と女性に分けて存在するのです。




写真はエル・エスコリアル修道院のHPから

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こちらの写真でどんな感じか分かると思います。ずっとどこにあるのか不思議に思っていたフェリペ2世ゆかりの聖遺物なので、私にとってはとても感動的でした。美術品としての価値も深く、スペイン各地に残るこのような聖遺物の中でも、流石フェリペ2世のもの。重厚感のある圧倒的な美しさでした。

こういうモノを見ると、フェリペ2世にとってどのくらいこれらの聖なるお守りが必要なものであったのか、彼の精神的な世界を垣間見ることができたように思います。

残念なのはこの聖遺物、年に5回=5日間しか公開されません。写真撮影も禁止されています。

歴史、特にフェリペ2世、スペインルネッサンス期に興味のある方には必見の一品だと思います。次はクリスマスの日に公開されるそうです。




写真はforesbarから。

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by angel-chiho | 2012-11-03 03:49 | Art 美術 | Comments(0)
週末のセビリャ

週末セビリャへ行くことがあったらオススメしたいところがあります。
プラド美術館に次ぐ高品質の絵画美術館として知られるMuseo de Bellas Artes de Sevilla。この美術館の前には美しい広場があるのですが、週末そこに画家が集まって直接作品の販売をしています。ギャラリーなどを通さずに、直接自分でお客さまとの交流を持てる場所として評価されています。マドリードのマヨール広場もそうなりますが、セビリャの方が質がいいように思います。

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今回はシンプルなどこにでも飾れそうな絵があったので、久々に私も絵を買ってみました。もうかなり家に置いてありますが、いい感じです。ものによっては自宅に持ち帰ってから気に入らなかったりするので。
ある程度の金額のものから数千円のものまで、結構あらゆる価格のものがあるので家のインテリアなどを選んでいる方には特にオススメです。

セビリャのような町を散策した後は、こういう思い出の品があると余計セビリャの空気を満喫し続けることができるような感じです。


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by angel-chiho | 2012-07-10 01:25 | Art 美術 | Comments(2)
プラド美術館 ラファエルとムリーリョ

この間プラド美術館で開催されているラファエルとムリーリョの展覧会へ行ってきました。一言で”El Ultimo Rafael"というタイトルのラファエルの展示にはガッカリ。工房の作品が多く、ほとんどが弟子ジュリオ・ロマーノの作品。もう少し期待していたのですが...

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感動した作品はこちらだけでした。
これはルーブル美術館所蔵の作品ですが、いつ観ても感動します。天才の色遣いは違いますね。見れば見るほど関心します。これはまるでレオナルドの作品のようにエスフマートの空気が漂っていて、ラファエルの繊細さが100%感じられる作品でした。

展覧会全体はいつもプラドにあるラファエルの作品が、ジュリオ・ロマーノをメインとする弟子のデッサンで囲まれ、数点他の美術館所蔵の作品も来ていましたが、主役はやはり写真の作品。他は作品のセレクションも疑問に思うようなものばかり。個人的には趣味も悪く感じられました。

気を取り直して2階のムリーリョの展示会へ移動。






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Photo from Museo de Prado

こちらはEl triunfo de la eucalistia. この作品の素晴らしさは実物でないと伝わりません。大きな教会の祭壇画ですが、他の作品と共に今回の展覧会の傑作のひとつ。ラファエルの展示でラファエル本人の素晴らしさが伝わってくるような作品は1点しかなかったので、ムリーリョの会場に入るなり感動的でした。会場がムリーリョの空気に包まれていました。

それにしても最近に美術館コンセプトは?マークのことばかり。有名な画家の展示は物凄い混雑しているので駅や空港で絵を見ている気分になります。美術大好き人間でもこのような環境では絵は見たくなくなる一方だと思うのですが...そうとう意識を変えて改革しないと、益々美術館には行く人が少なくなるようになるなぁ~と思う一日でした。


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by angel-chiho | 2012-07-07 20:44 | Art 美術 | Comments(0)
Zafraと画家スルバランZurbaran


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スペイン人の有名画家というとベラスケスやゴヤ、ピカソなどが頭に浮かぶのではないでしょうか。どの画家も素晴らしいのでチャンスを作ってじっくりと観る価値があると思います。この間アンダルシアから戻る途中、疲れていたので途中の町ZAFRA(サフラ)に泊まることにしました。


サフラのパラドールは、エル・エスコリアル修道院の建築でも有名なホワン・デ・エレーラが中世の城を改造した建物。典型的なルネッサンスの大理石パティオが魅力。何度か泊まりましたが、町全体も可愛いくエクストレマドゥーラの特徴を強く感じられるところなので通り過ぎるのはもったいなくてついつい停車してしまいます。

いつもは必ず何か予定があり、その途中で寄っているのですが、今回は珍しくマドリードに帰るだけだったので十分にサフラを満喫しました。





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実はこの町には、お気に入りの画家スルバランの作品があるのです。スルバランはサフラの近くのもっと小さい町で生まれ、生家は現在は博物館になっているほど。残念ならがそちらの生家の方には、何ども寄りたい寄りたいと思っているのですが、まだ実現していません。







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今回はやっと前々から実物を観たいと思っていたスルバランの作品があるLa Candelaria教会へ行くことができました。開館時間が変わっているので、訪問する方は調べることをお薦めします。私はパラドールで尋ねたのですが、なんと19:30に開館。なぜ今まで訪問できなかったか想像してもらえると思いますが、スペインの教会のオープン時間はそれぞれ全く違いますし、シーズンによって変わるので運が良くないとなかなか中が見られません。













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教会内は通常有料で電気がつくようになっています。そのコインを入れるところを探すのに、今回も苦労しました。なかなか暗い空間に目が慣れないし、ひどいところに装置が隠れているのです。私達の後に入ってきたイギリス人観光客はもっと酷くて、コインを入れたのに電気がつかなくて困っていました。パートナーがすぐに教会内にいた神父を捕まえてくれたので、問題は解決しましたが、スペインで美術品を観る旅は一筋縄では行きません。












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この祭壇画はスルバランの傑作のひとつ。ムリーリョやスルバランの特徴は絵にある温かさだと思うのですが、スルバランはよりカントリースタイルの柔らかい温かさがあると思います。どの作品を見ても感動的でした。教会でのバランスを考えてスルバランがどんな風な効果を狙っていたのかも想像できるようです。
祭壇の下の方はパトロンファミリーの肖像が並んでいますが、流石スルバラン、眼差しが語りかけてくるような偉大な肖像画です。


こういうのを豪華な空間と言うのだと思いますが、建造物と祭壇の家具としての価値も素晴らしく、そこにスルバランがあればもう言うことはありません。独特の空気の中で昔ながらのスルバランを満喫するには、サフラやグアダルーペ(他のスペインの町)が最高だと思います。




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by angel-chiho | 2012-05-29 01:11 | Art 美術 | Comments(0)
Pasion por el Arte en Caceres

しばらく忙しくてご無沙汰してしまいました。先週はずっと外出が続き、土日はポルトガルで過ごし、火曜日にスペインをたち今日日本に到着です。睡眠時間がほとんどとれなかったので朦朧とする中到着しました。日本の方が少し寒い印象です。

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金曜日に友人のアートコレクションの展覧会オープニングセレモニーがありカサレスまで。カサレスはスペイン西南部お気に入りの美しい町のひとつなので、欠席するわけにいきません。行ってみてやっぱりとてもよかったです。小春日和で夜中の12過ぎまで友人とテラスであ~だこ~だ話が弾みました。

展覧会は突然決まったのですが、よくまとまっており誰が観ても満足してもらえる展覧会だと思います。6月末までカサレスのPlaza de San Jorge 2で開催されていますので、カサレスを訪問するチャンスがあったら是非どうぞ。ムリーリョやスルバランの素晴らしいプライベートコレクションが見られます。

ポスターはスルバランの小さい作品。色彩がとても良い絵なので、実物を見ると感動します。スルバランの故郷はエクストレマドゥーラなので、ベストな場所での展覧会です。



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コレクターMiguel Granados氏のスピーチの様子。芸術品は一時的に彼の手元にあるということを強調していました。こういうレベルの芸術品は世界=人類全ての財産であり守るべきものであるということを語っていました。全人生を芸術のために費やした人物で、いつも楽しい話を沢山してくれます。スペインだからこそ存在する独特のコレクターだと思います。彼は同時に画家でもあるので、ここに展示されている絵画はかなり彼の修復家としての手も加えられています。

こちらは別の展示サロンの様子。地元の美術ファンが集まっています。
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by angel-chiho | 2012-03-28 21:52 | Art 美術 | Comments(0)
Hospital de Tavera

前回に引き続きエル・グレコについてのお話です。

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トレドで本格的なイタリア・ルネッサンス建築を見にはここがベストだと思います。16世紀後半の建造物ですが、一部は病院、残りは宮殿、そして教会は建物のオーナーファミリーの霊廟にもなっています。枢機卿タベラが創設した建物ですが、エル・グレコと深い関わりがあり、枢機卿の素晴らしい肖像画だけでなく、エル・グレコが最後に未完成のまま残した作品も残っています。

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絵画の映像はFundacion Casa de Medinaceliからお借りしました。

スペイン画家にはない本当に素晴らしい色合いです。写真では見ることのできない繊細な線は、絵に近づかないとわかりませんが、言葉にならない感動的な肖像画です。きっとエル・グレコとタベラ枢機卿は悪い仲ではなかったのだと思います。枢機卿のデリケートな人柄が絵に現れています。

絵は宮殿内一角に他のエル・グレコの傑作と共に展示されていますが、美術館とは違う空気の中で見ることができます。

教会には、この枢機卿の棺も残っていますが、立派な大理石の棺でAlonso Berrugueteという画家でもあり彫刻家でもあったルネッサンス後期の傑作です。


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肖像画と同じ部屋に展示してあるサグラダ・ファミリアSagrada Familia(聖家族)。エル・グレコは同じテーマの作品をたくさん描いていますが、この絵には特別な意味があります。

描かれている人々は全てエル・グレコ自身と彼の家族。聖母マリアはエル・グレコの妻、サンタ・イサベルは義母。そしてキリストは勿論、息子と、自らのファミリーをモデルに描いているのです。絵に特別な温かさがあるのは、そんなところに理由があるのだと思いますが、この聖母マリアはエル・グレコの作品の数多いマリアの中でも最高のものだと思います。







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こちらがキリストの洗礼。
エル・グレコ最後の作品です。
教会の中で見ることが出来ます。教会の中は非常に寒いので、しっかりと鑑賞したい方は、特に防寒対策をして行くことをおすすめします。

他にも宮殿の中には、傑作がたくさんありますので、トレドに行くチャンスがあったら是非訪れてみてください。
残念ながらツアーに組み込まれることは少ないので、自由時間がしっかりとあるツアーを選ばれるといいと思います。







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パティオに入ると純粋なルネッサンス建築であることがよく分かります。
建築家はスペイン人のコバルビアスですが、スタイル的には100%フィレンツェのルネッサンスです。フェリペ2世が建造したエル・エスコリアルとは全く違うので、それぞれの創設者の趣味の違いがわかって楽しいです。

私は勿論エル・エスコリアル宮殿ではなく、美術品のコレクションも建物もこちらのタベラ病院が好みです。

ところで、昔はどんな感じだったのでしょうか。この建物半分以上は病院だったので、宮殿からは病人の様子がよく見えたでしょうし、感染病などのことも考えると、かなり不思議なコンビネーションの建物です。

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by angel-chiho | 2012-02-25 05:08 | Art 美術 | Comments(4)





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