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PastranaとPrincesa de Eboli
20年ぶりにパストラーナという美しい町へ行って来ました。

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初めてここを訪れた時は、スペインルネッサンス期の歴史に興味があり、当時の優秀な建造物を見ることが目的だったことを憶えています。ここはフェリペ2世の愛人だったとも言われるAna de Mendozaアナ・デ・メンドーサ=Princesa de Eboliが幽閉されたことでも知られており、想像を巡らせるには最適な町なのです。

肖像画などを見て、あまりにも絵から出ているオーラがすごいので、惹かれてしまう歴史的人物がいると思うのですが、彼女は特にそういうタイプの人物です。スペイン絵画の世界で、ルネッサンス期のその美しさにインパクトがある女性というのは、特に数少ないように思います。何度見ても見とれてしまう不思議なパワーがある肖像画なのです。







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(画像はウィキペディアより)



こちらがその肖像画です。これだけ繊細な美しさを表現しているスペイン絵画は少ないと思います。なんとも表現できないスペインの空気に覆われた、デリケートな美の世界なのです。画家も不明なこの絵画、スペイン肖像画の中では傑作の一枚だと思います。もっと評価されてもいい一枚のひとつです。

こんな美しいミステリアスな女性が、封建時代このパストラーナの町領主であり、この立派な建物の所有者だったのです。フェリペ2世にまつわるブラックヒストリーのひとつに、ある殺人事件があるのですが、その事件に巻き込まれ、彼女は最終的にここに幽閉され亡くなります。フェリペ2世とは血縁関係にあり、宮廷でもスーパースターであった彼女が、最後にどんな日々を過ごしたのか...1ヶ月くらいこの町に滞在して、あれこれ想像したいものです。






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建物にひとつだけ以上に大きくて豪華な鉄格子が付いています。ここがアナの幽閉されていた部屋であり、フィリペ2世の命令で、この鉄格子が設置されたそうです。唯一、この鉄格子を通して世の中を見ることが許されていたのです。彼女がこの鉄格子の窓辺に立ち、誇り高く町の人々を見ていたように思えます。最後は外に出ることもなかったかもしれませんが、そんな奥にこもってしまうような性格には、私には見えない女性です。

アナは聖女テレサとの関係も深く、このパストラーナの町にカルメル会修道院も創立させています。アナと聖女テレサの関係は良くなかったようですが、このルネッサンスの宮殿の鉄格子付き窓からは、しっかりとカルメル会の修道院が見ることが出来るのです。複雑な心境だったことでしょう。







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アナの遺体は、カルメル派の修道院にはなく、パストラーナの町にあるメンドーサファミリーのパンテオンに埋葬されています。さすが名門家の墓と言える立派な教会です。アナという女性に興味がある人は、必見の場所であること間違いありません。

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パストラーナを含むこの辺りのことをLa Alcarriaラ・アルカリアと呼びますが、この地域についてノーベル賞作家のカミロ・ホセ・セラが"Viaje a la Alcarria"『ラ・アルカリアへの旅』という旅行記を残しています。1948年の作品なので、ルネッサンス期の宮殿も当時は廃墟のようになっていたそうで、内部のカラフルなタイルについてセラの語りが印象的です。20年ぶりにラ・アルカリアを訪れ、またセラの旅行記が読みたくなりました。

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by angel-chiho | 2014-05-16 08:10 | History 歴史 | Comments(0)
チミチュリChimichurri ソース
すっかり夏のような陽気になって来ましたが、今年の春は雨不足。地中海沿岸では、既に農作物に被害があるそうで気の毒です。

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我が家の食事はサマーフードになって来てます。今年全面的にオススメしたいソースのレシピを、今日はお伝えします。アルゼンチンのバーベキューソースで【チミチュリ】という可愛い名前がついています。これが野菜、魚介類、肉、パンなど、なんにつけても美味しい万能ソースなのです。

写真で見てのとおり、フレッシュハーブとスパイスがふんだんに入っています。これをそのまま掛けてもいいですし、タレのように肉や魚を下漬けして焼いてもいいのです。サンドイッチなどのソースにしても最高。とにかく、何にでも掛けてまずは食べていただきたいのです。

ハーブやスパイスは、ミキサーにかけてもいいですし、手作業でみじん切りにしてもOK.我が家では冷蔵庫に作り置きしておりますが、大体1週間くらいで使い切る量を作っています。





チミチュリソースの作り方

材料: 

1/2 カップ  EVオリーブオイル
1/2 カップ  シェリービネガー
30g       新玉ねぎのみじん切り
1片        にんにくのみじん切り
大さじ2     イタリアンパセリのみじん切り
小さじ1     オレガノ(ドライでもフレッシュでもOK)みじん切り
1本       フレッシュとうがらしのみじん切り
小さじ1半   海塩 (フロールデサルの場合は、小さじ2)
小さじ1     ペッパー
小さじ1     クミンシード (すりつぶし)
大さじ1     コリアンダーのみじん切り

作り方: 全ての材料を、保存可能なガラスの容器に入れよく混ぜる。みじん切りになっていない場合は、フードプロセッサーかハンドミキサーで材料全体をブレンドする。粗いブレンドでOK.

混ぜあわせてすぐに使うことも出来ますし、数時間寝かせてから使ってもOK.冷蔵庫で保管。


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このソースのポイントは、フレッシュなハーブを使うこと。パセリ、コリアンダー、オレガノ、一年中フレッシュなものが手に入る難しいハーブではないので、誰でもどこでも作れると思います。オリジナルのチミチュリは、パセリだけの場合が多いので、コリアンダーが苦手な人は加えなくても大丈夫です。



元々バーベキュー用のソースなので、炭火焼きのお肉が焼きあがったところに、このソースを掛けて食べるのが定番ですが、我が家で本日は、このソースにチキンを1時間くらい漬けにして、それから同じソースを活用してフライパンでソテー。焦げ目がつくようにしっかりと焼いてみました。最高に美味。







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今日はチキンを使いましたが、ビーフでもポークでも特にBBQには最高のソース。

ただ、毎日炭火焼きをするのは大変。私のようにフライパンでソテーをした肉にのせても、茹でた野菜にかけても、とにかく美味しいです。


にんにくや唐辛子の量は、お好みで増やしてください。レシピの量だと、辛いソースにはなっていません。唐辛子はほぼ香りづけのような感じで入っていますが、倍くらいの量にするとピリピリ感が出ると思います。

ホタテやエビ、イカにもとても合うのでお試しください。







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これはゆでたじゃがいもにチミチュリソースを掛けたもの。
こんな風にカラフルなので、急なお客様の時にも非常に便利。EVオリーブオイルとヴィネガーを掛ける、普段のドレッシングに、夏はやはり少し工夫を加えてカラフルなお料理にしたいものです。

色々な食材に掛けて楽しんでみてください。
誰もが大ファンになること間違いなしの、万能ソースです。上質のEVオリーブオイルを使ってくださいね!




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by angel-chiho | 2014-05-14 05:44 | My Kitchen レシピ付き | Comments(0)





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