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麦畑と渡り鳥
小麦の収穫もあっという間に終わりを迎え、カスティーリャ地方の風景はますます麦の海原と化しておりますが、黄昏の頃、この海原を歩くことは大変な快感であることを実感しながら、この夏は過ごしております。

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フランスの印象派が好んで黄金の小麦畑の風景を描いたことは、ヨーロッパの広い大地に広がる麦畑を見れば誰もが納得できる事ですが、私は体感することも必要だということを、この夏から思うようになりました。
麦わらは一見チクチク刺さるような感じですが、まるで積み木のように畑に散らばる麦わらの塊の上に座ると、日干し煉瓦が生むような独特の温度が麦わらにはあることを発見。座らないと体感出来ないのですが、この上なく居心地の良い温度を発しているのです。これは夕刻の話ですが、多分空気の流れが麦わらに独特の温度を与えているのです。

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麦わらの塊に座ったり、寝そべったりする映画の風景を見ては、ノミのような虫がいないのだろうかとか、刺さって痒くならないのだろうかと懸念したものですが、全くそんな心配は必要なく、逆に快感であることを発見し、小説や映画の光景が極めて自然なものであり、絶好の場であることがわかりました。

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そんな時、遠くに大きな鳥の姿が2羽、悠々と歩いている様子が目に止まりました。パートナーも同時に気付き、お互いに『Avutardaアブタルダ...』 と、呟いてしまいました。日本語では野雁(ノガン)と呼ばれているようですが、北海道の一地域ぐらいにしか存在しない渡り鳥のようなので、日本ではめったに見られない野鳥だと思います。スペイン繁殖する鳥で、昔はハンティングでも珍重されていた美味しい鳥なのですが、現在ではしっかり保護されています。この鳥の狩猟を義兄は楽しんだようで、経験話を聞かせてもらいました。120キロくらい重量のある大きな雄が空から地面に落ちる時の音はものすごいらしく、話を聞くだけでも楽しくなったものです。すごいインパクトなのでしょう。羽を広げると2メートル以上ある大きな雄も居るそうです。写真でも見せてもらったことがありますが、七面鳥の5,6倍の大きさの鳥が、空を飛んでいると想像してみてください。

数年前に20羽くらいの群れを麦畑で目撃したのがはじめてこの鳥を見た時ですが、その後群れが飛んでいる様子も見て、そのあまりの美しさに目を見張ったものです。日本ではあまり渡り鳥の存在に気づきませんが、こんな風に自然が豊かな地域にいると、鳥の存在も価値も違うものになるのですね。


昨日は2羽だけがゆっくりと畑の中を歩いていたので、多分500mくらい遠くに居たのだと思いますが、音をさせずにゆっくりと麦わらの塊に隠れるようにして接近してみました。200mくらいは接近できたと思います。そこから撮った写真がこちら。手前が雄でもう一方が雌です。この後、すぐに雄が羽ばたいてしまいましたが、美しい羽の様子がしっかりと見えました。

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今日も、もしかしたらアブタルダに遭遇できるかと思いながら、夕刻の散歩に出かけましたが、本日はうずらのファミリーにしか遭遇できませんでした。これからはカメラだけでなく、双眼鏡も持参で散歩に出ることになりそうです。美しい野鳥の魅力にすっかり虜になって夏を過ごしております。


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by angel-chiho | 2014-08-01 05:54 | Castilla カスティーリャ | Comments(0)





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