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世界一のオリーブオイルに選ばれました。
日本でオリーブオイルを紹介する仕事を開始して12年経過しましたが、今週夢のようなニュースが届きました。世界一になるのは時間の問題だと思っていたカサス・デ・ウアルドのオリーブオイル、ピクアルという品種がロスアンゼルスの国際オリーブオイルコンクールで、堂々ナンバーワンに選ばれました。

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詳細を説明しないとどのくらいすごい受賞か分からないと思うのですが、2019年度のコンクールには、371社が658種類のオイルを出品。カサス・デ・ウアルドが受賞したMarco Mugelli賞は、たった1つのオイルだけが選ばれます。The Best of bestということになります。

因みに、次に難しい賞がBesto of Showという賞ですが、それには9種類のオイルが選ばれ、そのベスト中のベストがMarco Mugelliになります。この次にBest of Classという賞があり、それは29種類だけ。そして次に来るのが金、銀、銅となります。

カサス・デ・ウアルドが毎年受賞している金賞は、今年は134種類のオイル。銀賞は167種、銅賞が94種でした。

いつか世界一になると確信していましたが、まさか今年なれるとは予想できなかったので、本当に嬉しい夢の膨らむ受賞です。これでまた一歩前進するエネルギーが湧いてきました。何事も積み重ねですが、こういう受賞は背中を押してくれるパワーがあります。この素晴らしいピクアルに興味のある方、どうぞご連絡ください。オリーブ好きの方、日本でオリーブを販売したい方、本物を求めている人には必ずご満足いただけるオイルです。いつも応援してくださっている皆様にも心から感謝しております。これからも応援してください。


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# by angel-chiho | 2019-02-16 08:36 | Olive オリーブについて | Comments(0)
オリーブの強剪定
今年はブラックオリーブの漬物を幾つか試しているので、何度もオリーブの収穫に行っています。マドリードでもオリーブはかなり栽培されていた時代があったようで、我が家の近所にも古い木がかなり生き延びています。残念ながらほとんどが収穫をされずに放置されているのですが、少しづつオリーブを手入れする人は増えてきているように思います。

先週収穫した木にまだまだ実が残っていたので、同じところへ向かったら、なんと強剪定が施されていました。やっぱりこのオリーブにもオーナーがいたようです。今回の強剪定はおそらく6,7年ぶりだと思います。かなりボウボウ状態だったのですが、実は豊作だったので、勿体ないなぁと思い少し実を勝手にいただいていたのです。
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もう全てしっかり成熟し真っ黒になった実ばかりですが、中には凍ってシワシワのものもあります。これからトライするレシピはこの凍った実を使うか、わざわざベランダに出して数日凍らせてから作るレシピです。ベランダがない場合は、冷凍庫に入れるのもOKだそうです。
私は伝統スタイルでテラスに置く方を選びました。強剪定をしても実は収穫されていなかったので、既に寒い思いは十分にした実だと思うのですが、あと数日テラスに放置します。本日は強剪定のことをお伝えするので、レシピは後日おいしく出来たらお伝えします。

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強剪定の様子はこんな感じです。
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細い空に向かって伸びる枝が数本残されていますが、太い枝は大部カットされていました。スペインの剪定は大体がこんな感じです。
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まだまだ元気そうな枝もカット!こうした方がオリーブの生命力が、再び息吹いてくるのでしょう。
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バッサリとすごい量の枝が落とされていましたが、これは焚火にして燃やしたり、オリーブ農園だったら細かくカットして肥料として、オリーブの幹の周りにまき散らします。このポリフェノールたっぷりの葉が栄養になるのでしょう。動物もここまで黒く成熟している実であれば、かなり食べるのではないかと思いますが、日本の方が鳥が喜んでブラックオリーブを食べている様子を見たことがあります。こちらの動物は、あまりに普通過ぎて見向きもしない感じです。

日本で地植えのオリーブを持っている方。かなり大きくなってしまっているオリーブは、かっこよくい木に育て、生産性を上げるためには強剪定が必ず必要です。思い切って強剪定挑戦してみませんが。シーズンは今がベストです。

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この羊ちゃんも小春日和を満喫してました。草も美味しそうな若草が出てきているので、羊も人間と同じように気持ちのよい空気を楽しんでいました。


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# by angel-chiho | 2019-02-13 07:49 | Olive オリーブについて | Comments(0)
スペインならではのオリーブオイルココア
スペインに最初にココアを伝えたのは、コロンブスだと言われています。唐辛子と一緒に持ち帰ったようですが、唐辛子は修道士によって品種改良されコロンブスが伝えたものが、スペインに定着しピメントンになりましたが、ココアは忘れ去られてしまいました。結局、16世紀にメキシコを征服したエルナン・コルテスが伝えたカカオが、スペインで甘い飲み物となり上流階級で大成功を収めました。

前回ココア用の銅製ピッチャーなどを載せましたが、それを見ても分かるかもしれないのですが、スペインのココアはチョコラーテと呼ばれ、かなり濃厚です。飲み物というよりもクリームソースのようなもので、有名なチューロスなどを漬けながら飲むというよりも食べるという方がしっくりくるかもしれません。今日はバレンタインデーを前に、スペイン式のココアについて紹介したいと思います。


ココアにオリーブオイルを入れるといいという記事がネットによく登場していますが、出来上がったにココアにいくら上質なエクストラヴァージンオリーブオイルでも、そのまま加える人は少ないように私は思うのですがどうなのでしょう?!美味しい作り方の話の前に、なぜココアとオリーブオイルの組み合わせがいいのかお伝えしたいと思います。

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理由はオリーブオイルの保温効果にあります。オリーブオイルをそのまま飲むのが難しいという人は、白湯にオイルを入れて飲むと飲みやすいと言われていたのですが、それだけではなく白湯にオイルを加えると、その油膜のおかげでお湯が冷めるスピードも遅い事が分かったのです。オイルならどれでも良いわけではなく、サラダオイルとオリーブオイルであれば、やはりオリーブオイルの方がこの油膜の保温効果も優れているのです。これは私も尊敬している松生恒夫先生の研究結果で、もっと注目されていないのが不思議なくらいなのですが、書籍『オリーブオイルで老いない体をつくる』(平凡社新書)に詳しく研究データーと共に書かれています。

結論としてオリーブオイルのココアを飲めばカラダが温まり、その保温効果の長さからも冬は女性に嬉しいことばかりであることが分かりますが、当然、化粧品としてオリーブオイルが使われることもおのずと納得できます。ハンドクリームいらずになった私の手には、いつもオリーブオイルが朝晩フェイシャルクリームとして使われているので、この油膜効果が長時間続いているわけです。

ココアの作り方から話が離れてしまいましたが、美味しいココアを作るためには、粉末状のカカオをオリーブオイルでしっかりと練ることが何より重要で、これがスペイン式のココアの作り方です。あまりにオリーブオイルでココアが美味しくなるので驚かれると思います。びくりするほどココアが、オリーブオイルの脂質で美味しくなるのです。このレシピは細かく説明したかったので、クックパッドのシークレットスペインページで説明しています。

どうぞこちらのリンクからご覧ください。

バレンタインデーには、スパイシーなオリーブオイルをプレゼントしてみませんか。このレシピどおりに作れば、感動のココアを体験出来ます。

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# by angel-chiho | 2019-02-12 02:45 | Olive オリーブについて | Comments(0)
スペイン王室の台所 


1年ちょっとくらい前からマドリードにある王宮の台所見学が出来るようになったので、ずっと行きたいと思っていたのですが、予定もせずに思いが叶いました。やはり友は色々なところで作るべきですね。


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まだ本を読み終わっていないのですが、ヨーロッパ各地に存在した王宮の台所は、時代の変化と共にリフォームされパリやベルリンの場合は消えてしまい、ウィーンの場合は20世紀に完全に壊されてしまい消え去っています。マドリードは運よくリフォームはあったのですが、バロック様式の建物に作られた台所が、当時の様子を色濃く残しながら存在しています。1760年から1931年まで使用されていた正真正銘ロイヤルパレスの台所です。

スペインのレストランや古いお屋敷のキッチンを見学して思う事は、特に無駄のなさと男性的な空間であると感じます。このキッチンも力持ちでないと仕事が出来なかったことは明らかで、夏の暑い時のオーブンの熱を想像するだけでも、体力がないとすぐに首になってしまったのだろうと思います。それにしても、ここが機能していた時の様子を一度見てみたいものです。映画でもいいので復元してもらいたいです。

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ここはパティシエの台所。ここのキッチン残念ながら食器はほぼ展示されておらず、作業のために必要であった銅製の鍋や型など、あらゆるツールが展示されています。銅鍋ファンは興奮する空間!欲しい鍋や型がゴロゴロしています。

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このガラスの型も喉から手が出るほど欲しい!欲しいものだらけでした。この型で作られたカリンのジャムなどは、さぞキレイだったと思います。想像するだけでワクワクが止まらない場所です。

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どんなケーキがこの型で作られたのでしょうか。古い型をアンティークショップなどで見ると、どうしても買ってしまうのですが、ここの型は古くて本当に素敵。しかも銅の厚みが微妙に厚く、刻印入り。ひとつひとつ完全にハンドメイドの職人技を感じるものです。


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この写真で少し様子が伝わると思うのですが、キッチンは王宮の地下にあり、工程別に幾つも部屋もつながっているスタイルです。デザート、飲み物、野菜、加熱専用コーナー、ワインセラーと次から次へと続いていきます。
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この辺りは野菜や豆が届いたスペース。大理石のすり鉢のようなものは、典型的なにんにくやハーブをつぶすために使う道具で、スペインでは欠かせません。今でも大理石のものを使います。オリーブオイル用のタンクも見えます。

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これがオーブン。すごい重さの鉄のオーブンですが、こんなオーブンやローストされたお肉は絶品でしょう。鍋の大きさも巨大。何人がかりで動かしたのでしょうか。動かしているところが目に浮かびます。

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この銅鍋とか特に気に入ったのですが、アドボと呼ばれる食材を漬け込んで調理する時に使用された鍋だそうです。

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この細長い鍋は魚用。メルルーサなどの大きい魚は、スペインでは今でもこの鍋を使います。ゆで魚の美味しさはスペインで発見したのですが、いつかそんな料理も紹介しますね。

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そして、スペインといえばチョコレート=ココアですが、そのチョコレート用の道具の豊富さも、この台所の魅力のひとつです。ご覧のとおりそれぞれの道具には、ロイヤルパレスの刻印が押してあります。
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最後にワイン!王室で使われていたワインが展示されています。18世紀のものはありませんが、ワインセラーもなかなか素敵です。お見せしたいところは一杯あるのですが、ここは予約をして王室見学の際に必ず訪問するべきだと思います。限られた人数しか入れないので、予約をお忘れなく。料理好きは超楽しめる空間ですが、20分程度で全部見てくださいと言われます。何かも通わないと全部見切れませ~ん。


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# by angel-chiho | 2019-02-09 04:35 | Madrid マドリード | Comments(0)
ポルトガルのCARM農園へ
もう2月。数週間前に家族に病人が出てしまい1月何も更新出来なかったのですが、今年も意欲的にポルトガルのシングルエステートオリーブオイルを広める活動は励んでいきます。早速、今年のオイルが完成したので、テイスティングをして日本向けのブレンドをアレンジするために、農園に行って参りました。

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真冬は真冬の美しさがあるポルトガルのドウロ川上流。冬訪れる時はこんな感じの天候がよくありますが、オリーブを剪定し、その枝を焚火で処理しているような光景は、いつ見ても良いものです。今のところ今年はそれなりに雨も降っている感じがします。

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まず何より先に今年のオリーブオイルの出来栄えをチェック。ここでも技術が進歩しているので、昔のような咳込むような激しい苦さや辛さのあるオイルはなく、それぞれバランスのとれた上品なオイルが仕上がっていました。
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ここからがオーナー、フィリペの鼻と腕の見せ所となりますが、私は単なるインポーター(バイヤー)ではなく、日本での一般消費者の嗜好までよく知っているつもりなので、最近の傾向を話したり、私が取り扱う他社のオイルの状態や出来なども含め、細かく説明してCARMの魅力を最大限日本で広められるように話合います。CARMが誇る世界有数のオーガニック農園の素晴らしさは、今年益々伝えたいところです。昔見えなかったものが、10年以上経過すると色々見えてくるものです。ノウハウは日々積み重ねるものであることを、最近特に実感してます。
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夜はCARMの家庭料理をご馳走になりました。定番の野菜スープ。これは日本のお味噌汁のようなものですが、スープ好きの私にはたまらない一皿。CARMのオイルを垂らしていただきます。ワインも勿論CARMのオーガニックワイン。実は現在ワインのインポートの準備もすすめているので、しっかりとワインの勉強もしてきました。カナダでポルトガル料理店を経営する方にも会い、色々指導していただきました。これからイベリア半島、特にドウロ川については深めて行きますので、皆様応援してください。

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ポルトガルのコンフォートフード。大根葉とカブの葉の中間のような野菜を、ポルトガルやスペイン北部では大量に食べます。この料理はグラタンのようなものですが、この葉っぱが美味しさの秘密です。

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デザートには定番のチョコレートムース。これが食べたくていつもここに通っていると言っても過言でないくらい美味しいです。
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次の日は朝からワインの勉強とテイスティング。探していたものが見つかり大満足。CARMのワイン醸造専門家のアントニオも、農園の特徴を表すような性格の持ち主なので、彼にワインの話を聞くと納得できます。
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写真は完成寸前のロゼ。タンクから出してもらいました。爽やかなフレッシュ感が気分を上げてくれるようなワインでした。やっぱりこの風景が生む土地のエネルギーを感じますが、ミネラル感がエレガントさを出しています。

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日本での次のイベントの打ち合わせもして、大満足で帰宅しました。これからやる事が山盛りですが嬉しい限りです。帰り道、こんな素敵な田舎の叔父さんにも会い、よりポルトガルにハマりました。
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# by angel-chiho | 2019-02-03 03:37 | Olive オリーブについて | Comments(0)
聖なるモラレス Luis de Morales


ここ数年どうしても観たいと思っていたスペイン美術の傑作のひとつをやっと観に行くことが出来ました。

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スペイン美術は宗教と密接な関係にあるのである意味とっつきにくいと思うのですが、段々と聖書がテーマであっても絵を一枚一枚鑑賞していくと、奥深い精神性や神秘的な世界に引き込まれ単に美しい、キレイな作品だけでは満足できなくなっていくように思います。今日ご紹介している『聖なるモラレス』と呼ばれる画家は、ルイス・デ・モラレスという名の16世紀大成功した画家で、エル・グレコと同時代に活躍していました。残る作品の大部分が宗教画ですが、特に聖母マリアを描いた作品は有名です。作品があまりにスピリチュアルで人々の心に響いたので、当時から大成功を納め『聖なるモラレス El Divino Morales』と命名されていたのです。当時のスペイン人が感じたような精神的な感動は、現在人でもしっかりとキャッチできると思います。

写真はポルトガルとスペイン国境の極めて小さい町Arroyo de la Luzに残る彼の傑作。祭壇画20枚がほぼ完ぺきな状態で守られています。モラレスはここに2,3年在住しながら作品を完成させたようですが、ナポレオン軍侵略、宗教的財産没収、内戦など、スペイン美術が過去250年に遭遇した危機的な状況を奇跡的に免れ残っています。

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作品の素晴らしさは写真からも十分伝わると思いますが、21世紀の今でもイルミネーションは不十分。ボランティアの管理人があらゆる機関に働きかけているようですが、困難な事は山のようにあるようです。スペイン各地の名もないような村や町に残る美術品は、今も昔も地元の人の愛情がなかったら絶対に消えてしまっていたことは確かです。文化財は税金で守られるような状態ではまだまだないのです。

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最近、作家、伊集院静さんの本を幾つか読んでいるのですが、スペイン美術について語る本に登場する画家は相変わらずゴヤ、ピカソ、ミロと決まった画家ばかり。時々エル・グレコについて書いている人がいますが、圧倒的に同じ画家ばかりというのが残念でなりません。ありとあらゆるスペイン全国の教会や修道院を巡ってスペイン美術を観ているので、もう少しスペイン美術が日本で浸透しないことが悲しくてなりません。これから世界のトップレベルクオリテティーを持つスペイン美術については、本気で紹介できるように活動しないといけないと、実は最近自覚しました。

この決意はモラレスの祭壇をボランティアで守っているキティン・カサーレスさんのような人に巡り合うとより強いものになります。彼は退職してからずっとこの教会のあらゆる雑用をしながら祭壇画も管理しているそうです。誰一人教会に来る人がいない日も、絵と話ながら仕事をしているそうです。過疎地帯にあるような教会は雨漏りなども頻繁で、誰かがしっかりと管理をしていないと、屋根の下にある美術品はすぐに被害を受けてしまいます。大きい空間であればあるほど、毎日目を光らせている人が必要なのだと思います。

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キリスト教がテーマなのでどうしても敬遠しがちなスペイン美術。でも、一歩踏み込んでみると今も変わらない日本人も共感できるような無言の精神性が隠れています。これだけ偉大な色彩感あふれる絵画が、16世紀スペインの町には存在し、それを当時からどんな形でも守り続けてきた人々がいたのです。それが無料で誰に邪魔されることもなく、当時とほぼ同じような状態で愉しむことが今でも可能です。

ここにたどり着くのは難しいかもしれませんが、一種の巡礼のように作品に辿り着いて観た時の達成感と感動は感慨無量です。スペインにはそんな美術品や偉大な建造物が数多く残っています。一般的な観光ルートとは全く違うものになりますが、深い歴史を感じるためにはそんな旅をすることをお薦めしたいと、最近強く思っています。


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# by angel-chiho | 2018-12-21 06:59 | Art 美術 | Comments(0)
ドン・キホーテ料理とラ・マンチャ
セルバンテスは1605年に『ドン・キホーテ』を出版しています。スペイン語とは興味深い言語で江戸時代の言葉を、現代人が読んでもなんとなく分かるのです。私の印象では江戸時代の文学を読んでも非常に難しくて95%は理解出来ないように思うのですが、スペイン語の場合もちろん内容は深く理解する事は出来ない部分が多いのですが、言葉遣いはかなり分かる部分が多いのです。特に『ドン・キホーテ』の1ページ目はスペイン文学の傑作ページの一つなので、本当に原語で読んで理解することが出来ることが幸福だと思います。

料理の世界はもっと変化が少なくて『ドン・キホーテ』の舞台となるラ・マンチャ地方には、セルバンテスの時代の料理が今でも同じようなスタイルで数多く残っています。伝統料理のレストランに行けば今流にアレンジされているとは言え、基本的に昔のままの料理が堪能できるのです。これはスペインの静物画を観ても確認出来る事実で、全く形姿変わらないお菓子や料理が多々絵に描かれています。それでは本題の『ドン・キホーテ』スタイルの料理をご紹介します。

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まずは前菜のエスカベッチェとオリーブ。漬物が今も昔も変わらないことは日本も同じ。ここではオリーブですが本来ならば小茄子の漬物がラ・マンチャらしい前菜というかおつまみです。当時からラ・マンチャはにんにくと玉ねぎの産地だったらしく、ヴィネガーを使った漬物料理が本当にうまいのです。スペイン伝統料理で重要なエスカベッチェは必ず大量にワインヴィネガーを使うのですが、ラ・マンチャでは野菜の漬け方が上手。そしてジビエのエスカベッチェは芸術的。オリーブの隣の一皿は鳥のエスカベッチェなのですが、上品な酸味が食欲をそそります。あらゆるジビエの肉をエスカベッチェで愉しめるのがスペイン料理の奥深さを表しています。

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2皿目のコロッケ。中身はコシードの残りをリサイクルしたもの。コシードとは最も庶民的な豆料理ですが、たくさん作るのでいつも残り物はコロッケにしたり、『ロパ・ヴィエハ』というリサイク料理に変身します。

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畑にあったほうれん草とジャガイモを季節のキノコで煮込んだスープ。ピメントン入り。コンフォートフードという言葉がピッタリの料理ですが、シンプルなのにそれぞれの野菜の味と香りがしっかりとある嬉しい味の一品。セルバンテスもきっと喜んで食べただろうと思える料理。(これはセルバンテスレシピにはないような品ですが...)

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こちらが前回ご紹介したスペインのオートミール『ガッチャス』。庶民の主食だったような料理で大昔から食べられています。小麦をで作るのが主流ですが、ラ・マンチャではアルモルタという豆を原料にしていたようです。調べるとまるで小豆のような豆なのですが、一度この豆が栽培されている様子を見ないと一体どんな豆なのか明確になりません。

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そして、『ドゥエロス・イ・ケブラントス』というドン・キホーテにも登場する料理。ポークミンチと卵を使いますが、揚げパンにのせてありエネルギーチャージのための料理です。以前、別のレストランでは同じ材料でもスクランブルエッグのようなスタイルでした。訳をすると『悲傷』という名前の料理。ドン・キホーテは騎士のストーリーですが、当時の食文化を知るためにも役立つ本なのです。彼の食卓での色々な語りが非常に深い意味をもっており、ドン・キホーテの食シーンだけでも50回以上。他の登場人物のシーンも含めたらすごい数の食卓が書かれているのです。

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最後にキノコのリゾット。肝心なのはリゾットのトッピングになっている『モルテルエロ』という料理。これは11世紀から記録に残っているというスペイン式のパテ。豚のレバーを使う時もあればジビエの色々なレバーの時もあるそうです。『モルテロ』というすり鉢の中で作る料理なので『モルテルエロ』。スペイン料理はよく調理器具の名前が料理名になってます。個性的でちょっとくせのある味かと思ったのですが、これも優しい味わいで美味しかったです。ラ・マンチャの料理の繊細さを再認識しました。そして、セルバンテスは間違いなくグルメだったはずです。

セルバンテスと料理についてもっと知りたい人は、『ドン・キホーテ』の翻訳家荻内勝之先生の本を読むといいでしょう。私は運よく荻内先生とは一度仕事をご一緒させていただいた事があるのですが、先生は歌舞伎ファミリーに生まれ、その日本歌舞伎界の膨大なボキャブラリーを使って現代人にも分かるように『ドン・キホーテ』を翻訳している偉大な人です。セルバンテスときっと酒場で酔っ払えたような人物なので、『ドン・キホーテの食卓』という先生の本もかなり飛んでいる話が色々出てきますが、この時代の事に興味がある人は楽しめる内容だと思います。

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スペイン料理の世界は知れば知るほど面白くて美味しい世界です。



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# by angel-chiho | 2018-12-10 05:05 | Food Culture 食文化 | Comments(0)
スペインのオートミール『ガッチャスGachas』
秋も終わりに近づくと暖炉があるバルやレストランで伝統料理が食べたくなります。12月は今年最後の連休があったので、25年振りくらいにラ・マンチャのウクレスという町へ行っていました。別の機会にドン・キホーテ料理については書こうと思うのですが、ラ・マンチャではセルバンテスが1605年に発行した『ドン・キホーテ』の中で登場する当時の色々な料理が今でも楽しめます。今日はそれよりももっと古い『オートミール』のような古代から食べられていたと思われる料理についてご紹介します。

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写真がその『ガッチャス』。まるでソースのような感じですが、材料は小麦粉を使うのが一般的なのですが、ラ・マンチャでは小豆の一種が使われていたそうです。今でもその粉が販売されています。味付けはベーコンやチョリソ、ピメントンがベースになっているので、おふくろの味という感じの料理です。古代から最も庶民的な料理のひとつで、羊飼いの人がこれをきっと焚火で調理し、持ち合わせのパンに塗って食べていたのだろうと想像できます。イタリアのポレンタなどにもつながる料理だそうです。こんな感じのものを毎日食べられたらきっと恵まれた環境にいた人なのだろうと思いますが、食べると優しい味で歴史の重みを感じる味がするので不思議です。

通常写真のようなスタイルで食べるので一人で一人前日本人の私が食べるのは大変なのですが、あるレストランで美味しい食べ方を発見しました。オリーブオイルで揚げたポテトにガッチャスをまるでソースのように掛けて食べる方法です。これは超気に入ってしまったので、今度この料理をマスターしたいと思っています。ベーコンやチョリソの他にやはり自家製スープなどをプラスするとよりコクのある味付けになると思っています。スパイスも重要ですが。

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この写真のようなガッチャスが出来るようになったらレシピアップしますね。スペインの伝統料理の底力を感じさせてくれる料理です。


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# by angel-chiho | 2018-12-09 03:40 | Food Culture 食文化 | Comments(0)
幸せな気分になるオリーブ農園でのランチ
11月12月はオリーブの収穫真っ只中。何度もオリーブ農園を訪問します。カサス・デ・ウアルドという優れたメーカーに行くと、よく食べさせてもらうシンプルな野菜料理を紹介します。

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日本ではあまりこういう食べ方はないように思う、まさにてんこ盛りの野菜です。それぞれセパレートして調理し、最後ににんにくのフライを散らしています。そして何よりこのシンプルな料理を美味しくしてくれるのが、上質なエクストラヴァージンオリーブオイルなのです。これは体験した人しか分からない事なのですが、スーパーで買えるような大量生産で透明の容器に入り、どんな状況で搾られたか分からず、どんな保管をされたかも分からない1リットル1000円を切るようなオイルでは、全く同じ結果は得られません。

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スペインではほとんどの料理の基本的な味付けが塩だけで実施されます。プラスされるものと言えばにんにく。この野菜料理にも膨大な量のにんにくが入っていますが、にんにくとオリーブオイルはスペイン人の長寿の鍵だと思います。優れたオリーブオイルは野菜だけでなく食材全般の旨みを引き出す能力があるため、こんな塩味だけで作る料理も目を見張るように美味しく仕上がるのです。
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また野菜の調理は結構時間をかけます。栄養価を考えるときっと長時間の調理は避けるべきなのでしょうが、じっくり炒めたり、煮込んだり、ローストしたりすると野菜の甘みが凝縮されより美味しくなるので、私はこのスペイン式の野菜料理が大好物です。超ご馳走だと思っているので、こういう食卓を見るとワクワクします。

是非、皆様も今度こんな風にじっくりと野菜を塩味だけで上質なエクストラヴァージンオイルと共に調理してみてください。キイポイントはたっぷりオイルを使うこと。日本人の感覚だとおそらく通常の3倍から5倍の量のオイルを使うべきだと思います。オリーブオイルはきめの細かいライトなオイルなので軽く、かなりの量を入れないと足りません。特にこのタイプの野菜料理にはたっぷりお使いください。

おすすめオリーブオイルはこちらの3リットル入りのカサス・デ・ウアルド製造のエクストラヴァージンオイル!
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カサス・デ・ウアルド 3リットルグリーン缶入りエクストラヴァージンオイル、マイルドタイプ。
参考価格 9000円(税別)


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# by angel-chiho | 2018-12-06 07:33 | Olive オリーブについて | Comments(0)
アーリーハーベストとは。
私が選んでいるアーリーハーベストについて少しお知らせします。毎年日本向けに空輸しネットやショップで販売しているアーリーハーベストという早摘みオリーブオイルがありますが、これ実は特注で作ってもらっており、一般的にオリーブオイルと言えるものではない状態のものを特別瓶詰しています。

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              アーリーハーベストにはピクアルという品種が使われています。

どういう事かというと、仕事上搾りたてのオリーブオイルを飲むチャンスに私は恵まれているので、どうしてもこの搾りたての濃厚でグリーンなジュースを日本の方にも楽しんでもらいたかったのです。そこで8年ほど前から色々な会社にお願いしてジュースのオイルになる前の状態のものを瓶詰してもらっています。プレミアムオイルの世界は日々変化しているので、その進化に合わせて私もグレードアップしたアーリーハーベストをお届け出来るようにしたいのです。

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            この木から収穫されたオリーブ果実がアーリーハーベストには入っています。

今年は世界一のオリーブ生産地であるハエンのMONVA社を選びました。この会社の活動の素晴らしさは何度か記事にしていますが、野生のオリーブを収穫してオイルにしたり、誰もやらない事にチャレンジしているところにあります。感銘を受けてからもう10年くらいお付き合いを個人的にしてきました。とても文化レベルの高いファミリーです。こういう特殊なものの制作は簡単に受けてはもらえないので、今まで何とか作ってもらって来ましたが、オリーブに対する想い込みが深ければ深いほど共鳴を受けられる部分が多いメーカーとコラボしたいと思うようになり、今年はMONVAにオーダーをするに至りました。

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                  一流メーカーには一流の圧搾設備が整っています。

オーダーしたのはいいのですが、今年は雨が多く気候も変だったので収穫が遅れに遅れ、やっとのことでアーリーハーベストの収穫になったと思っていました。ところが直接農園に行ってみると11月の2週目であるにも関わらず、圧搾所は静まり返っており人もあまり農園で見かけません。なんと本格的な収穫はまだ出来ないというのです。私がオーダーしたオイルだけ農園内で一番早く良いコンディションで成熟する地域のものを選んで、どのオイルよりも先に圧搾してくれました。ここを選んで間違っていなかったことを確信しましたが、予想した約束の日程に搾れなくて彼らもハラハラしていたようですが、こんな風に対応していただき本当に嬉しいの一言です。

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完成したオイルは上品としか言いようのない出来栄えです。オイルの勉強をした12年程前は、ピクアルと言えばパンチの強い辛いオイルのイメージで誰もが品の良いオイルは想像していませんでしたが、プレミアムオイルの世界も進歩し今では驚くほどマイルドでバランスのとれたピクアルが出来るようになっています。
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オリーブオイルの世界でオイルの色の評価はしませんが、ビジュアル的にこのエメラルドグリーンのオイルを見ると誰もが惹かれることは間違いありません。ピクアルが生むエメラルドグリーンの美しさは抜群なので、あえて今年のアーリーハーベストは透明の瓶に詰めました。ハイクオリティのオイルを透明の瓶に入れるなんてもっての外と思われる方もいるかもしれませんが、自信満々なメーカーの意見とオイルの成分的な抗酸化物質の高さも見て、あえてこのようなスタイルにしようという事になりました。

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                完成したアーリーハーベストは『ヴァイエ・マヒナ』として販売。

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アンダルシアのエメラルドグリーンの宝石のようなピクアルが生むオリーブオイル。もう少しで日本に到着です。

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最後にこちらが今年のアーリーハーベストを実現させてくれたオーナーファミリーのルイス・モンタベス氏。長年彼からは多くのオリーブオイルやオリーブ農園の事を教えてもらっています。これからもコラボを続けたい私にとって大切なオリーブビジネスパートナーのひとり。とっても頼りになる男性です。こういう人達の人間性とアンダルシアのテロワールが生む、素晴らしいアーリーハーベストを今年はお届け出来ることが何より嬉しいです。


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# by angel-chiho | 2018-11-14 23:03 | Olive オリーブについて | Comments(0)
代々木上原にあるレストランsioでの『プレミアムなポルトガルを愉しむ一夜』
10月は連日イベントを開催させていただきました。
フードペアリングイベントを東京の代々木上原で個性的な鳥羽シェフと実施。とても楽しい一夜となりました。ワインはポルトガル産CARMのもので統一。オリーブオイルもCARMの上質なエクストラヴァージンを満喫していただきました。
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まずは爽やかな白ワイン。コデガ・デ・ラリニョという日本ではまず聞く事のないポルトガル、ドウロ上流の品種。酸味もしっかりとあり食欲がわきます。

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オリーブオイルを添えた茶碗蒸し風のムースのようなお料理。繊細な滑らかさでした。

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こちらはラムレーズン風味のフォアグラ。蕎麦も使っているそうで芽が飾られていました。まるでガナーシュ。
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次に登場したのはCARMのレセルバ・ホワイト。私のお気に入り白ワインですが、3種類のぶどう品種がブレンドされており心地よいフルーティーさ。

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馬肉とビーツそしてラフランスのコンビ。
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モンサンミッシェルのムール貝とそば粉のクレープ。クレープには根セロリのペーストが入っていました。ソースはコーンの風味を感じるクリーミーなもの。CARMの白がピッタリでした。
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低温調理の鰆。味噌のソースにはフロール・デル・ヘニルというペドロ・ヒメネス種から作られたオールドヴィネガー入り。超美味。

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ガザレッチャのアラビアータ。このパスタは鳥羽シェフ好みのシンプルなもの。期待していたのですが、パスタにうるさい私にとってはあと一歩という感じ...

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赤ワインはレセルバ。これもどんどん飲めてしまう旨さの赤ワイン。メインディッシュはピジョンかビーフだったのですが、どちらにもマッチしてました。

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今回のペアリングで大当たりだったのがこちらのピジョン。大絶賛している人が何人もおりました。私も一口いただきましたが、日本で食べたピジョンの中で一番の美味しさでした。

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こちらが天草牛。最高の焼き加減。60度で焼き上げた後に炭火で香りづけ。ベースにあるマスタードの美味しさは感動的でした。赤ワインが益々美味しくなるようなお料理でした。

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パルミジャーノとトリュフのリゾット。もう少しトリュフが欲しかったのですが美味しかったです。
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2本目の赤はマリアデルルデス。丁寧に作られた最高の赤ワイン。パーカーポイント94点というフレンチオークで作られるCARMの一級品。

一番最後の赤は亜硫酸フリーの自然派ワイン。信じられないようなフレッシュさを持つ赤ワイン。これが何年も持続できるパワーを持っているところがこのワインのすごいところなのですが、4,5年後に試してみたい一本です。CARMオーナーのフィリペがしっかりとデカンテーションをしてくれました。このワインは眠りから覚ましてあげる必要があるので、デカンテーションが必須なのです。これによって生きがえるようにワインが開きます。ところで、美しいデカンテーションをしてくれる人が傍にいるといいですね。

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カキとキャロットラペとマスカルポーネの不思議なデザート。意外性が美味しかった。

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ブリアサヴァランのアイスクリーム。フロールデサルとオリーブオイルも使ってあります。幸せになる美味しさのデザート。

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最高のお料理でCARMのワインを楽しんでいただきたかったので、今回はこじんまりとした会を開催しました。みなさま喜んでいただけたように思います。来春再び開催したいと思っておりますので、今回参加出来なかった方、是非次回ご参加ください。よりパワーアップしてイベリア半島を流れるドウロ川のワインやオリーブオイルの魅力をお伝えしたいと思います。

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鳥羽シェフどうも有難うございました。とっても楽しく繊細なお料理でした。シェフの性格がわかるようなお料理、素敵だと思います。

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そして、今回の会を実現するにはなくてはならない存在だった従妹のRちゃん、心から感謝しております。彼女のサポートのおかげで開催できました。また次回もよろしくお願いしま~す。
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今回のレストラン sioはこちらからどうぞ。
http://sio-yoyogiuehara.com/


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# by angel-chiho | 2018-11-10 05:03 | Olive オリーブについて | Comments(0)
フォーシーズンズホテル京都での美食のマリアージュ

10月日本での滞在はあっという間に終了。素晴らしいパートナーたちに恵まれ、また新しい一歩を踏み出すことが出来ました。思い出深いのは10月21日に開催したフォーシーズンズホテル京都での美食のマリアージュイベント。2年振りでCARMオーナーをお招きしてオリーブオイルだけでなく、今回はワインも一緒にペアリングランチを催しました。


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このイベント急きょ開催することにしたので、An's Tableの森澄子さんもさぞ大忙しだったことと思いますが、完璧なオーガナイズで前回よりもパワーアップした会になりました。ワインはギリギリまで到着せず、私も応急処置を考えておいたのですが、奇跡的に会の数分前に到着し、勝手ですがこの新しいステップは方向性を間違っていないと確信しました。

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春、フォーシーズンズを訪問した時から次はこの空間でのイベントを開催することが目標でしたが、6か月で叶えられるとは思いませんでした。これも偉大なパートナーを日本とポルトガルに持っているからこそ出来たことだと思います。

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大変お世話になった井料シェフ。CARMのオリーブオイルを完璧なかたちでお料理と組み合わせ、最高のタイミングでワインもサーブしていただきました。それぞれのお料理の説明も詳しくしてくれただけでなく、それぞれのテーブルを周り質問にも答えて下さっていました。
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ワインについてはCARMオーナーが会社の歴史を含め、ポルトガルの自生ブドウ品種を使っていることなど説明してくれたのですが、どんな風にポルトガルワインの魅力を皆様にシンプルに伝えられるかは、実は前夜ずっと考えており眠る事も出来ませんでした。そのくらい私にとっては思い込みが深いものなのです。

オーナーのフィリペが『ワインはポエジー的な側面がある』と語ってくれたのですが、彼ともポルトガルワインの特徴について直前まで話していました。私の考えではキイポイントは『ポルトガルの風』。日本にある『風味』という言葉がピッタリだと思っているのですが、古代からポルトガルには『セフィロ』とか『ゼフィー』と呼ばれる特別なそよ風が存在します。不思議なパワーを持つ風で、この風でルシタニア(ポルトガルのこと)の馬は身ごもるともいわれています。ポルトガルの美しい馬の秘密はこの風であるように、ワインの特徴もこの風が大きく関わっていると私は信じています。

そんな思いを巡らせながら飲んでほしいのが、CARMの世界遺産区域で生まれるワインとオリーブオイルなのです。

次回のイベントは来春。もっと深くオリーブオイルとワインを知っていただけるように、次はもう準備を開始しました。また、皆様是非ご参加ください。パワーアップしたより楽しい会を予定しております。ご参加誠に有難うございました。

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# by angel-chiho | 2018-11-05 07:59 | Olive オリーブについて | Comments(0)
ラトリエブロカントでの美しいアンティークに囲まれたテイスティング会
ノルマンディーから素晴らしいアンティークを日本にご紹介しているトニーさんご夫妻のアンティークショップで、オリーブオイルとアンティークの美味しくて美しいコラボを実施させていただきました。本当に心地の良い空間でトニーさんご夫妻のサポートのもと、思い出に残るイベントが開催出来ました。写真をたくさん載せたので見てくださいませ。

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スペインやポルトガルで丁寧に作らているオリーブオイルやグルメな食材は、やはり同様に昔の人が手間をかけて長い間使えるように制作した器や家具と共にご紹介するのが、理想的なのだと深く感じる一日でした。参加者の皆様、美しいものがお好きな方ばかりだったので、特別な説明をすることなくオイルの世界を理解していただけたように思います。

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こんな風にお食事の中でもオイルをテイスティングするだけでなくペアリングをして楽しんでいただきました。こちらのスープはオーナー、トニーさんのお手製スープ。数種類の野菜を塩味控えめで調理しポタージュにしたもの。彼のおばあさんが塩分をすごく気にしていたそうで、野菜の旨みをギュッと凝縮したような見るだけでも嬉しくなるようなスープ。こういう愛情を感じられるものは微笑ましいです。

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今回の参加者の方は本当にラッキー。パワジオ倶楽部スタッフ茂木さんお手製の新漬けオリーブもおつまみとして登場。今しか味わえないオリーブの旨さを体感していただけました。

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最近私が取り込んでいるのがアロエ。オリーブと同じように荒地に育つアロエ、ものすごいパワーフードです。フレッシュなものがあったのでスライスにして、少し湯がいてオリーブ漬け。ヴィネガーとはちみつなどと混ぜても美味しいです。
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手前はパプリカロースト。メインにはネギと洋梨、ブルーチーズのキィッシュ。これはフランスのアンティークの器と組み合わせるには欠かせないと思って作りました。近い内にレシピはご紹介します。

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パーティー席で欠かせないスペインオムレツ『トルティーリ』には、マヨネーズをかけて食べていただきました。しっかりマヨネーズの作り方、オイルの選び方なども伝授したので、本格的な美味しい地中海生まれのマヨネーズがもう少し日本で広まったかな?!

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ヘルシーなひよこ豆のフムス。ピメントンとオリーブオイルをたっぷりかけていただきます。

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大人気のスペイン製乾パン。皆さんこれが買いたいとのこと。やっぱり輸入したいなと思う一品。これもグリシー二とは違い美味しいスペインの伝統味。美味しいのを見つけるのがなかなか難しいのです。
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オレンジの定番サラダはみかんで作りました。
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セッティング最中の様子。このお店アンティークが素敵なだけでなくオーナーのトニーさんもれいこさんも魅力的ですし、スタッフの方も可愛らしくて繊細で素晴らしいのです。ヨーロッパで簡単にアンティークに巡り合える私でも超楽しめるお店です。そんなお店が前橋にあることは夢の夢のようです。是非アンティーク好きの皆さんは足を運んでみてください。満足していただけると思います。
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今日使わせていただいた器。19世紀後半のフランスのものが多いそうです。美味しいものは是非美しいものと組み合わせてお楽しみください。
ショップサイト:https://latelierbrocante.com/


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# by angel-chiho | 2018-10-11 23:29 | Powerdio パワジオ倶楽部 | Comments(0)
8月のポルトガルのオーガニックCARM農園
8月もあっという間に過ぎ去り9月。今年の8月は目の回るような忙しさだったのですが、とても充実した1か月でした。最後に行ったポルトガルの農園について今日はアップします。考えてみるとこの農園とも15年近いお付き合いになりますが、8月に訪れたのは初めて。違う光を楽しみました。

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CARMのオーガニック農園はいつ訪れても魅力がありますが、8月のキラキラの日差しの中収穫寸前のワイナリーを見るのは豊穣を感じる爽やかさ。今回はランドローバーでサファリはしない快適な農園巡り。ハゲワシも気持ちよさそうに天空を舞っていました。

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ぶどうもオリーブも雨のおかげでしっかりと実っていましたが、どちらも収穫して搾ってみないとどんな味かはわかりません。今からどんなアロマを放ってくれるのか想像を巡らせてしまいますが、きっとこの景色どおりのグリーンさを感じさせてくれるものになるのではないでしょうか。

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この建物は農園内に残る昔のワインのための醸造所。よくテレビなどでも放映される伝統的なポルトガルの醸造方法を復元するには最高の場所です。いつか私もこの足踏みのワイン造りに参加したいと思っていますが、ここはまずは修復が必要。きっといつか修復してくれると思います。現在はコウモリ屋敷になっていますが...

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こんな大きな花崗岩のプールのようなものが2つあり、ここにブドウが運ばれてきて足踏みで潰されワインに加工されていったのです。素晴らしい設備で惚れ惚れします。今回はあるプロジェクトのために日本が誇るアーティストと農園を訪問。これからが益々人生が楽しくなるような展開でした。

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私のパートナーも伝統建築が大好きなので、この農園はいつも満喫しています。ご覧の通りのミネラルたっぷりに見受けられるスレート状の岩に花崗岩の組み合わせで出来ているこの土地から生まれるオリーブも葡萄は、この土地が形成するテロワールをロボレド・マデイラファミリーが愛情をこめて最高にエレガントなオイルとワインにしていますが、私にとって最大の魅力はこの大自然を感じられるアロマがそれぞれの製品の中にある事だと思います。
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一瞬だけこのスレートのベンチに座って石のパワーをいただきました。実はコウモリ屋敷でコウモリがビュンビュン飛んでいるので、騒ぎがおさまるのを待っていたのです。オーナーのフィリペ曰くコウモリは超音波のおかげで人間に触れることはないというのですが、髪には触るというのです。それを聞いて私は早速退散。鎮まるまで外で風景を楽しませていただきました。

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グッドニュースは私たちが日本でこのワインをお届け出来る日が益々近くなっていることです。しっかりと発表しますが、やっと体制を整えてこの素晴らしいワインを紹介出来るようになりました。秋を楽しみにしていてください。これを知ってしまうと他が物足りなくて飲めなくなるくらい魅力あるワインです。



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# by angel-chiho | 2018-09-04 07:43 | Olive オリーブについて | Comments(0)
チーズも作るワイナリーLa Setera ラ・セテラ
あっという間に8月。今年は例年よりもエネルギッシュにカスティーリャ地方を周っているつもりですが、まだまだ計画している事すべてが出来ません。焦らず頑張ろう...そんな事を思う中、数日前友人のワイナリーでのランチへ行って参りました。このワイナリーはオーガニックワインを作るだけでなく絶滅しそうだった山羊の乳を使った山羊チーズ工房も備える貴重な場所。ランチも食のプロの食事ですからワクワクです。

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ワイナリーはスペインとポルトガルの国境にあるアリーベス・デル・ドゥエロというD.O.P(保護地区)のFornillosという村にあります。極めて小さいワイナリーで自生品種にこだわってワインを作っています。最も有名な品種はホワン・ガルシアという品種。微発泡の素晴らしい赤ワインになります。私は特に赤のファンですが、白も絶妙なフルーティーなアロマを持ち、とてもエレガントなワインになります。

ご覧のとおり彼らの家は伝統家屋を修復したもの。オーナー夫人のサラはアイルランド出身ですが、フランス、イギリスで教育を受けケンブリッジ大学卒業の生物学者。博学な彼女が山羊のチーズを作っています。こんな頭のいい人が作るチーズなので美味しいのは当然のことかもしれませんが、スペイン中にある山羊のチーズの中でも選りすぐりの旨さです。

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まずはシャンパンで乾杯。素敵なアイリッシュリネンのテーブルクロス。こういうのを見ると欲しくなってしまいます。

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アペリティブは彼らが作る特製クリームシェーブル。自生または自家栽培のハーブがミックスされていてスパイシー。

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大部分の料理はオーナーのパッチが作ってくれました。私たちがシャンパンを飲んでいる間も彼はせっせと料理。

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スターターはサルモレホ。日本ではまだよく知られていませんがガスパチョを濃厚にしたような冷製スープ。私たちは断然サルモレホファン。スペインではキュウリでお腹がゴロゴロする人が多く、サルモレホを好む人はかなりいます。私もサルモレホファンですが、この濃厚さがたまらなく好きです。キレイなサルモレホですが、自家栽培をしているので味も色も最高でした。

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サラダがこちら。トマトにスモークサーモンとタラ。スペインでよく食べるジャガイモベースのサラダの豪華版。もっと食べたかったのですが次を食べられるように控えました。

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一挙の載せますが、メインはボニートという今が旬の一本釣りのマグロ。ナスやシシトウのフライ。ギリシャサラダのタジキ。バスマッティのピラフ。ズッキーニのグラタン。インゲン。超バラエティ豊かなメインディッシュ。魚以外は全て自家製なのがすごいところ。

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デザートもホームメイドアイスクリーム。ブルーベリーもドドメも全て天然のもの。素晴らしい香りと酸味でした。食後の散歩でドドメはいい感じに大きくなっているのを見たのですが、忙しくて私は収穫に参加するのは難しいかも。何とか行きたいのですが...

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コーヒーをいただきながら気が付いたのがこちらのじょうろ。テーブルオリーブの缶を使って作っています。『超かわいい!欲しい!』の一言なのですが、地元のお爺さんが作っておりなんと数日後、村のマルシェで販売するらしいのです。車で往復3時間はかかるので行きたいのですが決心が必要。どうしょうか今悩んでおりますが、明日も往復2時間くらいの距離でアンティークマルシェに呼ばれており、その後も予定がびっしりなので困るのですが、行かないといけないと直感で感じています。

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今回チーズはそのままの状態では食べませんでしたが、しっかり買って帰ってきました。オーガニックワインやチーズに興味ある方には見逃せないメーカーですが、なにしろ秘境にあるので到着するのが大変です。

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アイルランド出身であるにも関わらず、スペインで絶滅の危機にあった山羊を守り、新しい伝統を培っているサラは最も尊敬すべき女性のひとりです。繊細な彼女と過ごす時間は楽しく充実しています。やっぱり15日はサラにも会えるしマルシェに行こう。



# by angel-chiho | 2018-08-11 08:22 | Food Culture 食文化 | Comments(0)
オリーブ農園の女性オーナー
オリーブに本格的に関わることになった時から、チャンスがある度に様々オリーブビジネスを培っている人に会っています。そんな中でビジネスには関係なくとても親しくなる人もいるのです。同じような価値観を持った人とは親しくなるのが当然かもしれませんが、嬉しい巡り合いだと心から思います。今日はそんな友人になっているオリーブ農園のついてお話します。

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オリーブの世界で私が最も尊敬する女性がこちらのアラセリ。以前もブログにアップしたことがあるのですが、代々続くオリーブ農園に生まれ、スペイン内戦時に実はファミリーの農園は無くしています。不思議な事に同じように内戦で農園を失った男性と結婚し、戦後何十年もかけて自分たちのオリーブ農園を設立した素晴らしい努力家であり、スペインでは珍しいビジネスウーマンです。現在は彼女の息子さん達が家業を受け継いでいますが、しっかりとこのアラセリのフィロソフィは受け継がれています。写真は1か月ほど前のもの。85歳近いのですが、オリーブ農園に頻繁に出向いて果実の様子を確かめています。この写真は私が野生オリーブに熱中しているのと、この時期実るケッパーが大好きなので、そのお花の様子と共に届きました。
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日本でケッパーは身近な植物ではないので、この花の美しさは知らない人が多いのですが、特にこういう野生のケッパーの花の大きさと色合いは感動的なもので、アンダルシアの暑さを我慢しながらケッパーの花は見に行く価値があるもののひとつです。写真が届いただけでも嬉しかったのですが、昨日農園管理する80歳以上のフェリペが巨大ケッパー【アルカパロン】を漬けてマドリードまで送ってくれたという連絡が入りました。
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マドリードのオフィスにこんな風にメッセージ付きで80歳以上の方からプレゼントが届く嬉しさは言葉では表せません。山の上まで登り一粒一粒摘み取り、それを漬物にしなくてはいけないので手間の掛かる作業です。このファミリーのライフスタイルと農園に対する愛情の塊を受け取ったような気持ちです。そして、農園内すべての人にオーナーの精神が染み込んでいる印でもあるのでしょう。

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                 Maravillosa familia Montabes en su finca de Jaen.
右から2番目の男性がフェリペ。オーナーファミリーと血のつながりはないのですが、農園内に家を構えて家族以上の存在になっています。オリーブに関わる仕事は一生を費やして実施する仕事なので強い絆を作っていきます。オリーブとのかかわりがなぜこんなにも価値があるのか、こういう光景や行動を知っていただくとより理解していただけると思います。

ケッパーの事も私はフェリペと深く話したわけではなく、山の頂上でケッパーの美しさを一緒に確かめただけなのですが、こんな風に言葉少なく誰かのことを思い出してくれる思いやりの心は、なぜか昔の日本人の繊細な精神と共通するものを感じます。何も言わなくても気持ちが通じる素晴らしさは、この上ない体験です。

日本で価値あるオリーブオイルやオリーブの木について伝達するのも、言葉では伝えきれなくて時々ジレンマに陥りますが、こういう人達の存在が道しるべを作ってくれます。オリーブは人の心も豊かにしてくれる存在であること間違いありません。


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# by angel-chiho | 2018-08-08 06:28 | Olive オリーブについて | Comments(0)
Tordesillas トルデシーヤス 中世宮殿の名残 (後編)
ドン・ペドロと呼ばれるスペイン王は14世紀の国王。まだ中央集権制度が確立されていない時代の国王なので、戦争続きの人生だったのですが、青池保子さんの漫画でも描かれているように美しいものが本当に好きだった国王だと思います。ライフスタイルもセビリア育ちですからアラビアンスタイルがお好みで、君臨したのはたった16年間にも関わらずスペイン全国にゆかりのアラビア様式宮殿や城を残しています。その数の多さには圧倒されるばかりです。

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ドン・ペドロの父アルフォンソ11世が建造し、ドン・ペドロが完成させたというこのトルデシーヤスの宮殿は後に修道院となってしまっていますが、あちらこちらに宮殿であった時代の美しさが残っています。上の写真の壁の様子も美しい波を打つようなアーチで飾られた美しいもので宮殿の豪華さを想像させてくれます。

ここで特に興味深いのは14世紀の浴場跡です。王家の人々が使った浴場が当時のままの状態でよく保存されています。漫画の中でもドン・ペドロのお風呂好きな様子は登場しますが、洗浄にも浴場を必ず持ち運んでいたという記録も読んだ事があるので、この宮殿内に残る浴場を見た時は彼の姿が目に浮かぶようでした。

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(現在、写真撮影は禁止されているので、写真は幾つかのブログからお借りしました。)
周辺に残っていたローマ時代の大理石の柱などを再活用している部分もあるそうですが、こじんまりとした美しいトルコ風呂のようなスタイルの浴場です。
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壁にはドン・ペドロの父の愛人レオノール・デ・グスマンの紋章が残っています。一見獅子なのでカスティーリャ地方の紋章のようですが、まさか愛人のものでした。こんな風に残っているところを見ると、ドン・ペドロも彼の娘たちも愛人のことをあまり恨んだりしていなかったように思います。

ドン・ペドロはこのトルデシーヤスの宮殿だけでなく、ヨーロッパに残る最も古い王家の宮殿セビリヤのアルカサルも建造しているので、実はセビリヤにも素晴らしい浴場があるのです。
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天井などはドン・ペドロ以前の建造物のものですが、しっかりと浴場として使われていたので、今でもここはドン・ペドロの夫人マリア・パディーリャの浴場と呼ばれています。

14世紀の王のラブストーリーから数々の愛人、浴場跡などがしっかりと残る国王はスペインの歴史の中でもドン・ペドロ以外にはないと思います。その国王のストーリーを膨大なリサーチと共に、最高に魅力ある漫画に仕上げた青池保子さんは、歴史を語る天才だと心から思います。皆さんももしスペインを訪問するチャンスがあるなら、是非この作品を読んでからにすると、旅が何十倍も楽しくなると思います。


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# by angel-chiho | 2018-07-27 04:13 | Castilla カスティーリャ | Comments(0)
Tordesillas トルデシーヤス 中世宮殿の名残 (前編)
スペイン中世の歴史を知りその虜になる最強の手段は、漫画【アルカサル】(著者青池保子)を読むことだと思っています。アラビア人との800年近くに及ぶ戦乱レコンキスタの歴史は、【アルカサル】のような漫画がないと日本人には複雑すぎる部分があり、敬遠してしまう分野だと思います。

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チャンスがあるとスペイン人にも日本人にもこの作品の素晴らしさは伝えていますが、本当はもっとスペインでこの作品のことを知ってもらいたいと思っています。この国はあまりにすごい歴史を持っているので、ご当地の人はちょっと歴史に疎く開いた口が塞がらないほど歴史上の事実を知らない人が多いのです。まぁ、それは別として、我が家の近所はこの【アルカサル】の主人公であるスペイン王ドン・ペドロゆかりの地が多々あるので、機会さえあればその地を訪れて調査をしています。

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先日、数年ぶりにトルデシーヤスのサンタ・クララ修道院を訪れました。ここは今でのスペイン王室が所有権を保持しており王家遺産として管理されています。尼さんが住んでいるので教会の管轄だと誤解しやすいのですが、これはドン・ペドロが娘に修道院を創設するように許可した14世紀から条件は変わらず、使用許可だけで所有権は王家のものなのだそうです。すごいなぁと感心しました。写真は当初宮殿であった時からある入口の様子。このデザインがセビリアのアルカサルのモデルにもなっているそうです。この美しさはいつ見ても感動します。アンダルシアではないマドリードから200キロも北に上昇したドゥエロ川の岸辺に、こんなアラビックスタイルの宮殿があるなんて、スペインの歴史的豊かさのシンボル的建造物です。

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こういうスペインのキリスト教徒の間で花開いたアラビアンスタイルのことをムデハル様式といいますが、この宮殿はその中でも最も美しいもののひとつ。14世紀の状態で残っている部分が多々あることも驚きです。
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内部は撮影禁止の部分が多いのですが、ミニチュアアルハンブラのような美しいパティオも残っています。ドン・ペドロの時代はもっと数多くのパティオやサロンがあったはずですが、なにしろ修道院になってしまったので、アラビアンスタイルの優雅さはわずかしか残っていません。運よく漆喰で塗られてしまった部分がたくさんあり、最近の修復では宮殿だった頃の豪華なデコレーションがいくつも発見されているので、何年か毎に訪問すると新しい掘り出し物に巡り合えます。
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内部ではカルロス5世がトルデシーヤスに幽閉されていた母ホワナを訪れた時の展覧会が開催されており、ドン・ペドロからカルロス5世へテーマがズレてしまったのですが、ひとつ興味深い事を知りました。ホワナがベルギーに嫁ぎ、現地でオーダーメイドで作らせたタペストリーの数々は現在王室コレクションの中に属していますが、その中の数点が今回展示され由来を説明してもらえました。

ホワナは息子カルロスの訪問時、彼の部屋にお気に入りのタペストリー2枚を飾ったそうです。それをカルロスは大そう気に入ったそうで、結局タペストリーはカルロスに贈られます。私はここできっとタペストリーの価値が目当てでカルロスが手に入れたと思ったのですが、実はそうではなく、このタペストリー2枚はカルロスは隠居生活を送ったユステにある修道院の部屋に飾ったのだそうです。母ホアナに対してカルロスが愛情を表したエピソードを聞いたことがなかったので、この話にはジ~ンと来てしまいました。

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タペストリーの1枚。金糸と銀糸、シルクを使った傑作。写真はEl hilo de Ariadnaより。Foto es del blog "El hilo de Ariadna".


でも、これはガイドさんの説明で帰宅してから調べてみると、カルロスが初めてトルデシーヤスで母を訪問した際、すでにタペストリーで飾られた美しい部屋の記録は残っており、初訪問でこのタペストリーがカルロスの手に渡ることはなかったそうです。ホワナと暮らした年少の娘がポルトガルに嫁ぐ際、幾つかのタペストリーはポルトガルへ渡り、残り数枚がカルロスのものになり、彼はそれを妻イサベルに贈り、彼女の死と共に再びカルロスの手に戻ったそうです。記事には【取り戻した】というニュアンスで書かれていたので、ひと悶着あったのでしょう。その後、カルロスの死でこれらのタペストリーは競売に掛けられてしまうのですが、フェリペ2世が落札したという記録があり、おかげで王家のコレクションとして今でも残っているわけです。

きっともっと調べたらこの時期のスペイン王室メンバーのタペストリーへのこだわりや愛着は、もっと深く知ることが出来るでしょう。

つづく


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# by angel-chiho | 2018-07-21 04:02 | Castilla カスティーリャ | Comments(0)
オリーブ農園でのスペシャルディナー
世界一のオリーブ産地アンダルシアでスペシャルディナーを開催。年間を通じて日本、スペインで色々なオリーブイベントを実施していますが、今年の夏は野生オリーブをテーマにスペシャルディナーをセッティングしていただきました。Baezaバエサという世界遺産の美しい町から2キロくらい郊外にある17世紀の農園に、現地で最も優秀なシェフを呼んでローカルフードとオリーブのマリアージュディナーをデザインしていただきました。

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数百年続くアンダルシアのカントリースタイルオリーブ農園。オリーブはスペイン各地で栽培されていますが、地域地域で独自の工夫と伝統があるため、料理だけでなく農園のスタイルも違います。アンダルシアの場合、数千年前から生産物はオリーブがメインなので、他のどんな地域よりもオリーブが生活に浸透しているように思います。そんなアンダルシアの若いシェフ、ホワン・カルロス・トゥルヒーリョの腕前を堪能して参りました。

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まずは伝統的な農民のドリンク。これを水筒に入れて暑いシーズンは仕事に行っていたそうです。ちょっとおしゃれにアレンジしてあるのですが、とってもシンプルで食欲がわくドリンクでした。これはレシピを載せる予定ですのでお楽しみに。

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こちらがオレンジの冷静スープ。驚きなのが器にサイコロ状にカットされて入っていた鰻の燻製。オレンジとの組み合わせが以外ですが、とっても燻製の塩味がスープに合って美味しいスープ。
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スープの仕上げには野生オリーブ『アセブッチェ』のエクストラヴァージンオリーブオイルを回しかけます。

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イベリコ豚のプレサという部位をタルタルに。プレサの生と燻製をミックスしているので、同じお肉でも食感の違う味わい。私は特にこのタルタルが気に入りました。また食べたい一品です。
 
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手長エビ入りのロシアンサラダ。所謂、ポテトサラダなのですが、マヨネーズは泡。マヨネーズがとっても美味しかったです。
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次は高級品のラグリマと呼ばれるグリーンピースのベビー。卵黄とラグリマに丁寧に作ったオニオンスープを加えます。スープが最高においしくてラグリマもとても良いものでした。10年くらい前バスク地方で大注目だった野菜ですが、最近ではアンダルシアでも作ってくれる人がいるそうで、特注で作ってもらっているそうです。あまりに高級なのでラグリマのある畑には警備員がいるくらいです。
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カスタネットと呼ばれるイベリコ豚の喉の脇にある部位。こりこり感のある肉で美味。とっても珍しい部位で、ベースはアンダルシア伝統のカボチャのペースト。これもまた食べたい!
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最後はトリッパとタラのコンフィ。バエサは内陸なので魚と言えば伝統的には塩ダラだったのです。コンフィは勿論、ふんだんに最高のエクストラヴァージン『ピクアル』を使用。トロトロの仕上がり。ベースにトリッパと組み合わせるのはシェフのアイデアですが、以外にマッチしており皆様大喜びでした。トリッパを煮込む時にもタラの出汁を使ったそうです。ビックリしました。

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デザートはチョコレートムースなのですが、2種類のムースがクッキーの上と下にも隠れていました。上のチョコレートにはフロールデサルがたっぷり入っていてとっても美味しかったです。こんなにフロールデサルを入れるのという感じでしたが、いつも自分が入れるよりも加えた方が美味しいことに気がつきました。

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食事が楽しかった様子が写真からも分かると思います。シェフの奥さまがサーブしてくれたのですが写真がなくて残念。ルイスは私の最も信頼しているオイルの先生のひとり。

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実はルイスの背後に古いピアノがあるのですが、スペインが誇る詩人ガルシア・ロルカも何度も演奏をしたことがあるピアノだそうです。ロルカもこのファミリーととても親しかったそうですが、やはり優れたものを長年作る人達には哲学があり、素晴らしい人たちがつながっています。日本でもっとオリーブが広まることを確信した一夜でした。

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素晴らしい人が作るオリーブ農園は何度訪れても新鮮で感動があります。



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# by angel-chiho | 2018-07-09 03:06 | Olive オリーブについて | Comments(0)
野生のオリーブ『アセブッチェ』
真夏のアンダルシアに今年も野生オリーブの様子を見に行ってきました。
時間が過ぎるのは早いもので記録を見ていたら2009年に初めてアセブッチェを見学し、もう9年も経過してしまいました。2009年にはアセブッチェのオリーブオイルは完成していなかったのですが、5年ほど前から正式にオイルの販売も開始されるようになりました。世の中にある素晴らしいオイル全てを販売する事は難しいのですが、出来る限り偉大な人が作る貴重なオイルには関わりたいと思って活動しています。このアセブッチェもそのひとつなのです。

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アセブッチェが生息する世界一のオリーブ産地ハエン。巨大なオリーブ農園が存在しますが、アセブッチェの生息する場所は岩場の丘の上。オリーブ栽培が実施出来ない険しい場所です。野生のオリーブは動物に食べられないように、岩と岩の間に隠れるように生まれ、強いとげのあるものもあります。
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この小さいオリーブでさえ4,5年もの。人工的に品種改良され栽培されているオリーブの10倍くらい成長するのに時間が掛かります。
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これが最もかっこいいアセブッチェのひとつ。すごい幹が太いことが分かると思いますが、こうなるには500年くらい掛かっています。石器時代まだ人間がオリーブの栽培が出来なかった頃から、人々は実を摘んで潰して活用していたそうです。人間の知恵でこの野生のオリーブを少しづつ交配する事を繰り返し、最終的に今日の栽培用のオリーブが完成していますが、野生のオリーブの生命力はこれから益々注目されると確信しています。

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アセブッチェの虜であるオーナーのルイス。彼は私の重要なオリーブの先生でもありますが、価値観に共感できるものがたくさんあるのでビジネス関係なく長い間お付き合いしています。今回の訪問はタイで活躍する美容の専門家と共に実施しました。彼女の情熱がきっとアセブッチェを導いてくれると思っています。

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アセブッチェと共にワイルドケッパーが生息していることも発見しました。前回はタイムやローズマリー、ワイルドラベンダー、エニシダなどが目についたのですがケッパーには気づきませんでした。ケッパーと言ってもアンダルシアには巨大なケッパーが存在し、私も大好物で行くと必ずマーケットで探して買うのですが、その巨大ケッパー『アルカパロン』がかなり実っていました。

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こちらがアルカパロン。普通のケッパーの10倍から20倍の大きさがあると思います。この漬物の美味しさは言葉では語れません。オリーブと同等の旨さなのです。
話がオリーブからそれてしまいましたが、オリーブ周辺に生息するハーブはとっても大切です。なぜかというとオリーブはその実の皮を通して周囲の植物の香りを吸収していきます。野生のハーブのデリケートな香りは間違いなくオリーブが吸収し、繊細な何層にも重なる香りとなってオリーブオイルの中に反映されます。

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そして、今回なにより驚いたのがアセブッチェの想像を絶する生命力。この写真に新しいオリーブの実と黒く昨年の実が残っているのがわかりますか。そうなんです。1年以上時間の経過しているオリーブの実が、アセブッチェの場合枝から落ちずに付いたまま7月になっても残っているのです。普通のオリーブならば成長しないものはぽろぽろと落下し、栄養分が行き渡っている実だけ大きく成長し、最終的に熟しきった時に落下するようになっています。アセブッチェは黒く熟しても落下せず枝についているのです。どんなに強い植物なのか知れば知るほど圧倒するパワーのあるオリーブの原種。この実が持つ可能性はまだまだこれから発見されていくと思います。

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極めて小さいアセブッチェの実。これから大きく普通のオリーブの大きさに成長すると思われるかもしれませんが、アセブッチェは超小さいので、大きくなっても恐らく2倍から3倍くらいまでです。全て自然任せのオリーブなので大地からの栄養と天の恵みの雨で生き延び、実もギリギリまでしか成長しませんが、とてつもないエキスを含んでいます。オリーブが永遠性を表し万能薬であったのも、きっとこのオリーブと関係していると思います。そんなパワーを感じさせてくれるアセブッチェ。訪問後、なぜかエネルギーチャージできた感じです。アセブッチェ三昧の食事についてはまた次回。



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# by angel-chiho | 2018-07-07 08:06 | Olive オリーブについて | Comments(0)
Turegano トゥレガノと城
カスティーリャに住んでいて本当に運が良いと思う事は、歴史的なエピソードが残る城が多いこと。有名人が関係していない城には、城が芸術的に相当美しくない限りあまり興味を持てません。カスティーリャにはそういう意味で重要な役割を果たした城や修道院などが多いので、あちこちで映画を見ているような体験が可能です。

カスティーリャでも有数の立派な城が残る町トゥレガノ。30年も前に父と訪れた事があります。他の歴史ある町はもっと何度も訪問するのですが、ここはなぜかどこに行くにもかなり寄り道をしないと通らない町なので、長い年月が訪問せずに過ぎてしまいました。そのため記憶に残っている体験は父との訪問だけで、一種の哀愁を感じながらの町を散策しました。
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町の様子は30年前とほとんど変わっていませんでした。カスティーリャの美しい中世の町並みが残るところは、比較的修復が進み活気を持っているところもあるのですが、ここは逆に人口も減っているような感じでした。ただ、趣のある建造物はギリギリ崩れず残っているような状態で、なんとか若者が田舎に移り住む勇気を持ってくれることを願うばかりです。そんな中、唯一修復が進んでいたのが町の要塞。この城は珍しく城内に教会も吸収しているので城と教会が合体してひとつの建造物になっています。昔は神父さんに鍵をもらわないと教会には入れないような不便なところでしたが、今はきちんと管理人の窓口があり、いつでも訪問可能です。
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紋章は壊れていましたが立派な入口が残っています。この入口からだけでも内部の様子はかなり期待できます。

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イベリア人の時代からあったというこの町の歴史そのものを物語る建造物。時代と共に上に上にと伸びて、各時代の様式が積み重なって今の形を作り上げています。
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城内には教会の入口から入りますが、教会は完全に要塞に吸収されており、部分的にだけ教会の美しい彫刻が残っています。素晴らしい扉には見惚れてしまいました。
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すごく壊れているように見えますが、昔からの状態で残る建物は貴重です。これは修復されるとタイルや石は張り替えられてしまうことが多いので、実はこんな風に見られることが最高にラッキーです。
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チャペルの脇にあった扉は昔の牢獄へと続いています。教会の中に牢獄?と思われる人もいると思いますが、城の教会となってしまったので、重鎮を牢獄に送る場合にはこのような偉大な城が使われたのです。ここには16世紀スペイン国王フェリペ2世の国務長官だったアントニオ・ペレスという人物が一時期投獄されていましたが、このような人物の場合は監禁状態という方が合っているかもしれません。子供たちも一緒に居ることを許されていたようですが、ここから逃亡しようとして別の牢獄へ移されています。


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牢獄の居間。寝室も上にあり、どちらの部屋にも暖炉が付いていました。こんな風に家具も置かれているので、まるで今にでもアントニオ・ペレスが登場しそうな感じです。フェリペ2世は人気のある国王とは言えませんが、興味深いエピソードがたくさん残っている王なので、各地で彼に苦しめられた人物ゆかりのモノや建物があり、どうしても身近に感じてしまう歴史上の人物。カスティーリャに住む私のデイリーライフからも切り離すことの出来ない存在です。
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Antonio Perez これがアントニオ・ペレス。意味深な眼差し...歴史では反逆者ですが、フェリペ2世に背きフランスにまで逃亡し生き延びた人物は、やっぱりすごい強運な人だと感じます。スペインの歴史ファンには見逃せない政治家です。おまけにフェリペ2世の異母兄弟ホワン・デ・アウストゥリアの側近でもあった人物なので、フェリペ2世ファミリーの秘密を最も知っていた人物なのでしょう。
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この場にアントニオ・ペレスも座って城外の事を想像していたのかなぁ~と、カスティーリャに行くと別の時代に頭が飛んでしまいます。

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城の屋上からの景色はカスティーリャの初夏そのもの。この彩が毎年楽しみで仕方ありません。今年も時間が許す限り歴史ある建造物を見学したいと思っています。
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# by angel-chiho | 2018-06-30 07:20 | History 歴史 | Comments(0)





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