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ボデゴンと呼ばれるスペインの静物画
絵画のジャンルの中に【静物画】=【Still Life】と呼ばれるものがありますが、英語からの直訳で静物画になるのは当然だと思うのですが、フランス語の場合【Nature morte】死んだ自然と表現され、スペイン語では【Bodegon】または【Naturaleza muerta】と呼ばれ、ワインセラー、またはフランスのように死んだ自然を意味しています。
静物画というと、日本では印象派の様々な食卓の絵や、ゴッホのひまわりなどが有名なので、スペインのような神秘的な静物画の世界は、やはり【ボデゴン】と正しいジャンル名で識別しないと、この世界の価値が分からないかもしれません。

私は食に関する仕事をしているので、特にボデゴンに興味を持っていますが、スペインのボデゴンは17世紀神秘主義に影響されており、代表的な作品には、息を飲むような感動とスペインの精神世界を垣間見ることが出来ます。

最高傑作は、サンチェス・コタンという修道士であり画家であった人物の作品だと思います。17世紀スペインは【黄金世紀】と呼ばれる時代を迎え、文学、美術、音楽すべての芸術文化隆盛期として知られています。サンチェス・コタンの絵の中では、神秘派や本質主義の精神が表現されています。

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                 写真@museodeprado
左側はカリンで、この作品ではちょうど10月11月の食材が選ばれて描かれています。先ほども言ったように、息をのむという表現がぴったりの作品で、この作品の前に立つと時間が止まっているというか、時間までもが宙ぶらりんとなり宇宙的なものを感じます。恐らくこれがスペインの神秘主義的な感覚なのだと思います。サンチェス・コタンはボデゴン以外にも、色々な宗教画を描いていますが、可愛らしい印象の作品が多く、このように鋭い感覚を感じる作品はボデゴンでしかありません。

もうひとりボデゴンの名人と言えるのが、フランシスコ・デ・スルバラン。彼は宗教画も素晴らしく、個人的に最も敬愛する画家のひとりですが、ボデゴンの中にやはりコタンと同じように、画家の精神世界が封じ込められています。

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写真@pinterest
スルバランの質感を写真で感じるのはとても困難なのですが、精密に描かれた器や水、シルバー、バラ、ひとつひとつに本質の美しさや価値が表現されています。ずっと見惚れていたくなる一枚です。

スペインのこれらのボデゴン=静物画の世界は深く、探れば探るほどハマっていく世界なのですが、画家中の画家と言われるベラスケスもやはりこのボデゴンの世界を極めている天才のひとりで、彼の場合は作品の随所にボデゴンがあります。

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                         写真@grupencilopedia.cat

この作品は【セビリャの水売り】というタイトルですが、ミステリアスな作品で色々な解釈がされています。ピカレスク小説の主人公が描いてあるという説もあれば、人間が年老いていく3つの段階が描いてあるとか。私が興味を持っているのは、静物画の部分で釉薬の掛かっていない陶器、釉薬が掛けてある陶器、そして最終的にクリスタルグラスと展開していく器のテクスチャーの違いと、特に透明な水の入ったグラスの高級感に感動します。この雰囲気の中にあるからこそ、クリスタルの美しさが極まっています。
当時クリアーな水を飲むことは贅沢だったのでしょう。わざわざクリスタルで飲ませるという行為にも感動しますが、グラスの中にイチジクが1個入っているのです。こんな風にイチジクを入れることで、水をより香り高い上等なものにしているのですが、17世紀前半のセビリャでこんな風に水が楽しまれていたことには驚かされました。今ならレモンのスライスとか思いつきますが、イチジクというのが21世紀の今でもシンプルにお洒落です。こんな渋い絵もスペイン黄金世紀の輝きがしっかりと隠れているのです。

知れば知るほどベラスケスは虜になりますが、ここ数年何枚も彼の絵は発見されており、しばらく前にベラスケス唯一のボデゴンも発見されました。

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写真@elmundo.es
ボデゴンは日本では厨房画とも言われるそうですが、正に当時の厨房を表したベラスケスのボデゴンがこれです。この絵にどんな意味が隠されているのか、まだ全く分かりませんが、きっと深い意味があるのでしょう。

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写真@wikipedia
最後にもう一枚ベラスケスの絵をご紹介しますが、テーブルの上に幾つかの瓶があります。仕事上私が楽しんでいるのは、こういうシーンで、グリーンの瓶はアルクーサと呼ばれるオリーブオイル用の瓶なのです。ボデゴンには様々な食のシーンが季節別に表現されることもあります。オリーブオイルの容器は結構登場するのです。料理も昔から全く変わっていないものがとても多く、ボデゴン調査はこれからも益々続行したいと思っているので、また機会があったらご紹介します。スペイン絵画を楽しむチャンスがあったら、是非ボデゴンにも注目してみてください。






# by angel-chiho | 2020-11-19 01:53 | Art 美術
革新的なオリーブ農園【カサスデウアルド】の最新情報
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スペインのオリーブオイルメーカー【カサスデウアルド】とのお付き合いは、もう7年以上も続いているので、毎年彼らの努力と技術的なイノベーションを見て驚かされています。元々、この会社はオリーブ業界の革新となる事が目的で創立されているので、何もかもが新しい試みが多いのですが、ここ数年も発表はしていなかったのですが、新しい取り組みに臨んでいました。

グラス越しに見ても本当に美しいとしか言えないオリーブオイルですが、こうなるまでには大変な手間と苦労があるのです。

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新たのイノベーションのひとつがこちら。オリーブの種を抜く装置です。普通オリーブの実は種の中にも油分があるので、種付きのまま潰して攪拌しオイルを抽出していきます。優れたメーカーは、この砕いた種も搾油の副産物として、種の搾りカスは燃料として使います。この装置を使うと種が丸ごと果肉から取り除くことが出来るので、オリーブオイル独特の種からの苦味を緩和するのに役立ちます。次の写真のように、キレイに種が抜けるのですが、ここまで来るにも長い道のりがあったのです。オリーブの実をご存知の方は分かると思うのですが、オリーブの実は熟成度によって柔らかさが違います。グリーンの時はとても硬く、段々と熟成するにつれて柔らかくなっていきます。この装置、初代のものは黒い実の種は抜けても、グリーンの実の種抜きは不可能で、なんと写真のような装置になるまでに3台も装置を変えています。それだけでもすごい技術改良が必要で、大きな投資が必要なことは理解していただけると思います。因みに、搾油所で使われている様々な機械は、搾油所のリクエストで使用法が違うので、かなりオリジナルな機械だと思ってください。そのため優れたオイル作りには、大きな投資が不可欠なのです。

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ご覧のように、品種別に種の型も大きさも違うのです。

私も数年前から種抜きの他社のオリーブオイルは試しましたが、種独特の香りと味わいがなくなってしまうと、骨格がなくなったような味のオイルになってしまうために、苦みはないのですがつまらないオイルという印象を受けていました。多くの専門家がオリーブオイルの特徴がなくなってしまうというコメントもしていました。確かに、搾油する早摘みの高級オイルから全ての種を抜いてしまったら、ボケたオイルになってしまうようにも思います。ただ、ここは世界一を目指すカサスデウアルド農園なので、色々な試みをして最高の味わいを探求しています。単純に全ての種を抜くようなことはしないはずです。

今のところ、この種抜きの技術を一番活用しているのが【レセルバデファミリア】という最高級オイルです。このオイルは、早摘みで農園内の最高の状態のオリーブを厳選してつくられます。その他のオイルよりも早く収穫され搾油される5000本の限定品です。そのオイル作りに、この種抜き工程は実際に使われており、今年も素晴らしいエメラルドグリーンのオイルが完成しています。果実を厳選し、種もある程度抜き、最終的にブレンドすることで完成するオイルですが、益々工程が複雑になっていることを理解していただけたと思います。

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もうひとつのイノベーションがこちら。これも数年試験的に実験をして、今年発表になった事なのですが、オリーブの果実を極低温処理する装置です。液体窒素を利用します。この装置ワイン業界の人なら見た事あるかもしれませんが、ワイナリーで使われているモノを応用しています。

最高級オイルはアーリーハーベストと言って早摘みです。完全にグリーンの実を収穫しますが、収穫時期が早いと言う事は気温もそれなりに高い事を意味しています。10月と11月では相当気温差があります。この装置でまだ暑い時期に収穫されたオリーブの実は、圧搾される前に冷却され、攪拌時の温度が6度くらい下げる事が出来るそうです。優れたオイルを作るためには、温度コントロールが最も重要な事のひとつなのですが、これでより高品質なオイルを作ることが出来るようになりました。しかも、この装置を利用した試みは、カサスデウアルドが世界発です。ここでも革新、革新と歩み続けている様子が分かっていただけると思います。

ここから先のブレンディングなどについては、香水の調香師のようなものですから、専門家の鼻と味覚そして感性に関わってきます。来年こそ100点満点をフロスオレイというガイドブックでももらえるのではないかと思いながら、今年も見学をしてまいりました。新年度オイルについての詳細も次回お知らせしたいと思います。









# by angel-chiho | 2020-11-09 04:28 | Olive オリーブについて
アーリーハーベストリポート Part 2
オリーブ農園訪問で一番楽しみなのは、農園で食べている食事を知る事です。現在私が関わっている農園は、イベリア半島に4か所ありますが、テーブルオリーブ農園も加えると5か所あります。それぞれ違う地方にあるので、同じオリーブを栽培していても食べるものはかなり違い、様々な料理に出会う事ができます。
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今回の訪問では、農園スタッフが食べている料理を食べさせてもらいました。搾油期は早朝から働いているので、仕事の途中に何度か食べる時間があるのですが、どれも急いで食べられるようになっています。このハエンの中心にあるMonva社の農園には、もちろん鶏などが飼われているので、卵は最高においしいものがあります。それをディープフライでスペイン式の『レースの目玉焼き』にして、ポテトとピーマンと玉ねぎの揚げた野菜を添えて食べます。目玉焼きを専門とするレストランがあるくらい、スペイン人はこの目玉焼きとポテトの組み合わせが好きなのですが、普通フライドポテトが登場するところに、こんな風にピーマンとジャガイモが揚げた柔らかい状態で登場するのは、アンダルシアスタイル。とっても気に入りました。

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このピーマンの素揚げは、あらゆる料理に活用できます。トルティーリャと組み合わせるのも有名ですが、アンチョビと組み合わせても最高においしいコンビになります。
オリーブ農園の簡単な料理は、シンプルさの中においしさが隠れていて、目玉焼きにもフロールデサルのような結晶状の塩とワインヴィネガーを少々振る食べ方もあります。私にとっては、これで目玉焼きのレパートリーもかなり増えました。簡単過ぎる料理ほど、食材の味がもろに出るので、それぞれの素材の質が問われます。上質なオリーブオイルと卵、野菜、どれもが最高な品質なので、信じられないほどおいしくなります。

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夜は世界遺産の町のレストランへ。
真っ先にテーブルオリーブ=新漬けオリーブを注文しました。コルネスエロというハエンを代表するオリーブの品種があるのですが、この新漬けが病みつきになるほど美味しいのです。

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次に勧められたのが、トマトのサラダ。これもスペイン人の大好物で私の大好物でもありますが、搾りたてのハエン産のフラントイオ種のオリーブオイルと共に食べました。言葉にならないおいしさでした。これも素材のどれもが上質だから出せる料理です。
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ハエンで作られているフラントイオはフルーティーですが、イタリア産のものとはかなり味わいが違います。一瞬ピクアルの香りも感じました。
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次にもうひとつサラダをいただきましたが、パートリッジという野鳥を使ったサラダです。ハエンはジビエが豊富な地域でもあり、山間部に行くと必ず鹿や猪の料理が登場します。アンダルシアらしいサラダでした。

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朝食は必ずパンコントマテが登場します。パンコントマテとは、トマトソースとオリーブオイルを使うトーストの事ですが、オリーブ農園では、にんにくをしっかりとトーストの擦りこんで、ニンニクパワーを重要視しています。写真にこのファミリーのスポンジケーキが出ていますが、今度このレシピも皆様にお伝え出来るようにします。最高においしいオリーブオイルを使った古いスポンジケーキレシピで、このファミリーの定番朝ごはんです。各地でスポンジケーキは食べ比べているのですが、これはとっても素朴でおいしいです。

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もう一か所、別のレストランでもアンダルシア料理を楽しみました。一番奥の皿が、コルドバの定番茄子の唐揚げ。ハチミツソースを掛けて食べます。アラビア料理の影響だと言われている料理です。真ん中がコロッケ。とっても上手に出来ている生ハムのコロッケ。オリーブオイルでカラッとすごくいい感じに揚がっていました。手前はまたまたトマトのサラダ。

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炭火焼きの野菜ソテー。これも塩味でたっぷりとオリーブオイルを掛けて食べます。かぼちゃ、マッシュルーム、にんじん、ズッキーニ、ブロッコリー、パイナップルです。

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熟成肉のテンダーロインステーキ。スペインでオリーブオイルは肉を保存するためにも使います。少しでもオリーブオイル漬けにしておくと肉の旨みが増しますので、皆様も是非試してみてください。少し漬けておくだけで、後は普通に鉄板で焼くだけです。炭火焼きの時も事前にオイル漬けにしておくと美味しくなります。伝統的には、冷蔵庫がない時から肉はオイル漬けにする習慣があるので、我が家でも肉がたくさんあり過ぎる時は、冷凍にするのではなく、可能ならばオイル漬けにしておきます。

以上が今回のフードレパートリーです。デザートはオリーブオイルに関係していなかったので、撮り忘れてしまいましたが、おいしいチーズケーキやアイスクリームをいただきました。

# by angel-chiho | 2020-10-28 07:36 | Olive オリーブについて
アーリーハーベストリポート2020年 Part 1
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コロナ感染の第二波到来の真っ只中ですが、無事オリーブの収穫がはじまりました。今年は予定通りに収穫となり、私も初日にアンダルシア・ハエンにあるMONVA社オリーブ農園へ行くことが出来ました。アンダルシアの伝統あるファミリーは信心深く、農園の女神様にオリーブがしっかりと飾られていました。
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ハエンは世界一のオリーブ産地ですが、そのハエンの中でも一番海抜の高い地域にある農園で、最高のオリーブが栽培されています。オリーブは温暖の差が激しい場所の方が、オリーブが生き延びようとして努力をするので高品質の果実が得られます。
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アーリーハーベストの原材料となるピクアルというオリーブ品種。素晴らしい豊作で管理をしているフェリペさんも大満足のようでした。今回も様々なオリーブオイルについての話を聞かせてもらいましたので、アーリーハーベストの価値がより皆様に理解していただけるようにブログを書きたいと思います。まず、実の状態から説明しますが、オリーブは一刻一刻変化しているので、アーリーハーベストに使える状態のオリーブ果実はなんと4,5日しかないのだそうです。ベストのものを作るのに最適な果実は、出来る限り大きさが均一である方が美味しいオイルになる事が実証されているそうです。写真のような均一な大きさの果実が理想です。
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ご覧のように同じ大きさでも成熟度には一見違いがあり、皮の変色が始まっているものもあるのですが、中身はまだグリーンなのでアーリーハーベストには最高のタイミングです。来週は雨の予報があり、雨に当たると水分で果実が成長し、別のクオリティの果実になってしまうそうです。そのためこの4日間くらいの間が唯一のベストタイミングモーメントなのです。私もアーリーハーベストは短期間しか搾油出来ないことは知っていたのですが、まさかわずか4日間とは知らず驚きました。そんな貴重で最高に贅沢なオイルがアーリーハーベストなのです。
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MONVA社の立派な圧搾所。
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ここでも重要な事を教えていただきました。オイルが完成した時の温度を測っていますが、ご覧のとおり20度以下です。オリーブオイルに詳しい方はご存知かもしれませんが、エクストラヴァージンオリーブオイルの場合、低温搾油が当たり前で28度以下の加熱は出来ません。10月だとまだ気温が高いのでオリーブが低温過ぎることは少ないのですが、もっと寒くなってくると多少加熱してあげないと、搾油が困難になるのです。そのため早期収穫のオリーブが最高のクオリティと香りのオイルとなります。プレミアムオイルと呼ばれるものが、どれも早期収穫であるのはそのためです。そして、その中でもウルトラ・プレミアムになりコンクールなのでもトップレベルになるオイルは、20度くらいで作り上げないとクオリティが落ちてしまうそうです。これがたった1度上がり21度でもコンクールのトップにはなれないのだそうです。ハイクオリティオイルには、奥深い世界があるのです。
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こんなフレッシュオリーブオイルジュースが出来上がりました。これをテイスティングするのはすごく難しくて、プロのルイスもこれだけは鑑定のプロにテイスティングをお願いしているそうです。フレッシュであればあるほど複雑な味わいや香りがあり識別するのが難しく、一定の時間デカンテーションしてあげないと香りも立ち広がらないのです。毎年思うのですが、プレミアムオイルの世界はどんどんレベルアップしているので、10年前のようにきつい辛さも苦さもほとんど感じられません。新鮮なグリーンの香りの中にアーティーチョークやトマトの葉、アーモンドの香りがしますが、それらがすべてバランスよく調和している感じです。今回いろいろな説明をビデオに収めてきたので、それも徐々にアップしていきますので、インスタグラムやフェイスブックも是非フォローしてください。
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こちらが2日目ボトル詰めしてもらいグラスでテイスティングをした時の画像。1日経過しただけですが、味わいに違いがあります。そして今日3日経過したものを、マドリードの自宅でもテイスティングしましたが、それも味わいが違います。どんどん青草やハーブのグリーンさにカバーされて隠れていたアロマが表れてきています。きっと明日もまた違う発見があると思います。このアーリーハーベストは特注で皆様にオリーブオイルジュースをお届けするために作っています。本来ならデカンテーションをし、すぐにフィルターに掛けて長期保存が出来るよう、果肉も余分な水分も取り除いてしまいます。それもとっても美味しいオイルになりますが、農園でだけ楽しめるこのフレッシュオリーブの味わいは、どうしてもお届けしたくてMONVA社のような優れた会社であり、友人に依頼して製造しています。旬の味わいを楽しむことは、大変な贅沢であるだけでなく、間違いなく健康効果もあると思っています。オリーブの特徴である抗酸化物質の含有量もMAXのアーリーハーベストは、自分やお友達への最高のギフトになること間違いなしです。

最後にグッドニュースは、わずか4日間のアーリーハーベスト搾油ですが、その中でもベストの出来はいつも初日のオイルだそうです。事実、初日のオイルだけを製品化する有名ブランドもあります。そんな貴重な初日の搾りたてを分けてもらえることになりました。これ以上のクオリティは望めないところまで、弊社の特注アーリーハーベストの品質も高めてきましたので、とにかくお早めに予約手配をしてください。数には限りがあります。
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来週はボトル詰めをして日本への空輸便となります。検査や通関がスムーズに進み、一日も早く皆様のお手元に届くことを願っています。その間、数回に渡って農園リポートはブログ記事にしてまいります。

# by angel-chiho | 2020-10-18 08:46 | Olive オリーブについて
おすすめワインの楽しみ方
ワインをなぜ日本でもっと広めようかと思った理由のひとつに、様々なアルコールを飲んだ時の酔い方の違いが関係しています。私の実家では焼酎を飲む人が多かったのですが、飲むとすぐに寝てしまうか、それとも愚痴っぽくなるという酔いの特徴がありました。ところが、同じ人がスペインに来てワインを飲むと、全然酔い方が違うことに気が付きました。確かに、日本に帰国し夜の東京などを歩くと、とんでもないフラフラの酔っ払いの人が通りを歩いている事が頻繁にあります。ヨーロッパでこういうタイプの酔っ払いは、そう簡単には巡り会いません。どちらかというと、ワインは飲むと明るくなり、一時的にパワーアップさせてくれると思います。スペイン人などアルコールに強い人は、飲むとどんどん元気になってしまうくらいです。

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早速、今日のテーマのワインの楽しみ方ですが、単にグラスにワインを注ぐだけでなく、美味しい香りのよいぶどうがあったら、グラスに入れて白やロゼワインと愉しむことをおすすめします。

特にポルトガルから紹介しているヴィーニャダウルゼは、ポルトガル北部に生育するマスカットが5%だけ原料として使われているので、ほのかな甘さがあります。甘さは一番最初の口当たりで感じると思いますが、よーく冷やしてこのワインを飲む時に、グラスにぶどう一粒入れてあげると、いつもと違う楽しみ方が出来ます。

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ヴィーニャダウルゼは、私が紹介しているワインの中でも特にカジュアルタイプの白ワインなので、こんな遊びながら飲めるワイン。ワインは人の暮らしを楽しくしてくれる飲み物だと実感できます。

我が家ではホームパーティーなど、人を呼ぶ時にこのようにして楽しんでおります。超かんたんなワインの楽しみ方一工夫でした。
# by angel-chiho | 2020-01-15 07:40 | Wine ワイン
スペインで生まれる最高級モヘア『エスカライ』
スペインは歴史的にウールの国。ほぼ独占的に作っていたウールで、カスティーリャ王国は特に潤っていました。日本はというと編み物はあまりなかったようで、17世紀スペイン・ポルトガル経由で伝わった編み物が『靴下』だったようです。『靴下』や『タイツ』は『メディア』とか『メイヤス』と南蛮人が言っていた言葉がそのまま外来語として日本に残り、『メリヤス』という言葉で残っています。『ボタン』なども含め、身の回りのモノの名前がポルトガル・スペインから伝わっていることは、実に興味深いものです。今日はそんな興味深い編み物の話をお伝えします。

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こちらがエスカライというラ・リオハにある美しい町。ここで今世界一優れたモヘアが作られています。元々、王立ウール工場があるくらいウール製造の盛んな町でしたが、現在はこのモヘア工場ヴァルガニョンしか残っていません。ウールの製造は、スペインからイギリス、イギリスからニュージーランドなどへ広がり、スペインから中心はアングロサクソン系の国に移ってしまいました。

そんな次々と伝統産業が姿を消す中、ヴァルガニョンファミリーはスペイン中を周り、伝統的な紡績工場を全て研究調査したそうです。最終的にモヘアの優れた製造方法を見出し、今に至っています。世界のトップブランドほぼ全てが、モヘア製品に関してはすべてここで製造していると言っても過言でないと思います。はじめて訪れた時は、エルメスの素晴らしい毛布を織っている最中でした。

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工場はこんな小さいな石造りの建物の向こうにあります、町のお爺さんたちが遊びに来ていました。

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オフィスの入口には、古い織り機も陳列されていて、どんどんエスカライワールドに引き込まれていくようになっています。

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この工場の特徴は、原材料となる山羊のモヘアが、とても冷たい上質の水を使って加工されていくところにあります。最高に綺麗な水源がなかったら出来ないことで、この水加工がモヘアに他の真似できない光沢を与えているそうです。

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スタッフ、黙々と仕事をしているところが職人だなと感じさせます。おしゃべりなのがスペイン人ですが、こういうところの職人さんはおとなしい人も多いです。

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仕上がりのモヘアは、こんな風にあちらこちらに陳列されています。どこを見ても目移りしてしまいますが、特に有名なのは毛布とマフラーで、可愛いショールなども作っています。

10年くらい前から日本で紹介していますが、数年前からマ・レルラというニットブランドともコラボを開始しました。マ・レルラはリバティプリントの取扱いでも有名で、オーダーメイドのお洋服はたくさんのファンを集めています。リバティプリントの取扱いでは、日本で三本の指に入る専門店。マ・レルラの阿倍真理さんの手で、リバティプリントはあらゆるモノや服に変身してゆきます。

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阿倍真理さんの手で生まれ変わったエスカライのモヘア。

そして、新しくスペインモヘアとリバティプリントのコラボも始まり、最近ワクワクなのです。私も早速なのですが、リバーシブルのコートを作っていただきました。内側のリバティプリントの方は、まだ使用していないのですが、どこかでパーティーに呼ばれたらと思って待っているところです。コートは寒い日にもう何度も使わせてもらいました。

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これはピレネーでの写真。元々毛布用に作られているモノなので、すごい保温力。コートとマフラーのダブルコンビで使っています。

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背後からもとても綺麗なラインで仕上がっています。
リバティプリント側を表にして着用するのが楽しみです。
こんな嬉しくなるプロジェクトはあまりないのですが、今後もスペインにある色々な伝統素材を、歴史や伝統を重んじてくれるデザイナーやメーカーさんとのコラボで紹介してゆきたいと考えています。エスカライとマ・レルラのコラボは、まだまだ始まったばかり、次の秋冬プランも着々と進めています。

スペインの美しいものが、日本でより実用的なお洒落なモノへと変身していく事ほど、私にとってうれしいことはありません。

毎年、エスカライのカラフルなマフラーを買い足して下さる皆様にも、この場で御礼をお伝えしたいと思います。どうぞ皆様、寒さに負けずにお元気で真冬をお過ごしください。
# by angel-chiho | 2020-01-11 06:04 | お気に入り
六本木マルズバー
クリスマスに最高に嬉しいニュースが届いたのでお知らせします。
カームのポルトガル産、ドウロ上流DOPワインが六本木でも飲めるようになりました。感激で😢😢です。


こちらからご覧いただけます。http://www.marus-bar.com/
カームの載ったドリンクメニューも手書きのものが現在アップされていますので、どうぞお見逃しなく。

ここは知る人ぞ知るワインファンの隠れ家バー。私は運よく大切な取引先の重役様に案内していただきました。実は、カームのオーナーも一緒に行くチャンスに恵まれ、とても楽しい体験をさせていただきました。ワインへのごだわりが非常に高いお店なので、当然お食事も美味しいのですが、その旨さが半端なく、何を食べても感動する日本の昔ながらの洋食屋さんの味を極めた世界なのです。

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メニューはどれも食べてみたいものばかり、その中から私はおすすめのカニクリームコロッケをいただきました。今でも夢に見るほど美味しいカニクリームコロッケでした。次回、食べに行くのが楽しみです。あまりに美味しかったので、写真は撮り忘れたのですが、オムレツもステーキも絶品でした。これほどレベルの高い手作り料理があると、ワインが喜びより満足度の高いものなります。ワインは食事に花を添えてくれるものなので、食事の状態がワインの内容に吊り合っていないと、かなり感動が半減してしまうものだと私は思っています。

お料理担当はオーナー長谷川氏。繊細な味付けのお料理は、すべて彼のワインへの敬意の念の表れだと思います。

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(写真はマルズバーHPからお借りしました)

因みに、こちらでは最高の伝説的なワインも3日前にオーダーしたら、取り寄せていただけます。ワイン愛好家には申し分のないバーであること間違いなしです。

そんな素晴らしいバーで、ご縁をいただきカームが飲めるようになったこと。それがクリスマスであたこと。私にとっては言葉にならない嬉しいギフトとなりました。ご紹介くださったYさま、またマルズバーのオーナーご夫妻。本当に有難うございます。今年最も嬉しい一日となりました。

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そんな記念するべき日に、私ももちろんカームのワインでクリスマスを迎えました。ワインは知ればしるほど多くの人との交流を楽しめる、素晴らしいツールになると思います。ポルトガルワインは世界的にマイナーなワインですが、今最も旬な注目のワインでもあります。その理由はまた次回お伝えします。
# by angel-chiho | 2019-12-26 04:54 | Wine ワイン
美味しいワインがなかなか見つからない人のために
念願のワイン輸入と販売ですが、第一の理由はイベリア半島にあるワインの素晴らしさを、日本でどうしても伝えたかったからです。第二の理由は、ワインのある食卓があまりに楽しく、シンプルで正直に美味しいと思える、食の本質が変わるように思ったから。そして、第三の理由が、日本で一般的に見かけるワインのクオリティが、あまりにも荒れていて、世界中からロークオリティのワインをこぞって集めているような印象を受けたからです。

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私がスペインワインを日本に輸出したいと思った年が、1991年結婚した年でした。当時、ドゥエロ川のリベラ・デ・ドゥエロは価値が上昇しており、自分の結婚式用のワインを選ぶために、有名なボデガから新しい注目のワイナリーまで、現地のグルメな友人と共に相当周りました。その時、選んだのがHermanos Perez Pascuasペレス・パスクアス兄弟というボデガでした。彼らのワインを1パレット日本に送り、結婚式に使いました。その頃からいつかドゥエロ川のワインを日本で紹介するとは決めていたのですが、あまりに膨大なワインが存在し、日本での競争が過酷に見えたので、なかなか決心出来ずにおりました。

今のワイン市場と当時のものは全く違いますが、日本では良いワインが広がっているというよりも、安くてリーズナブルなワインの市場が圧倒的に増えているように見えます。プレミアムオリーブオイルを輸入販売しはじめたのが、もう15年近く前になるのですが、オリーブオイルはワインほど飽和状態の市場ではなく、逆に全く良いオイルは日本に入っていないような状態でした。ワインとは違って、オイルの方はかなり良いオイルが簡単に見つかるようになりました。

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日本で販売開始したばかりのリーズナブルで初心者向けの白ワイン【ヴィーニャダウルゼ】
ポルトガルのマスカット品種が5%入っているので、微かな甘みがあり、完全にドライなワインにまだ慣れない方や、ワイン初心者にピッタリな白です。
750ml 1800円税別


日本はブルゴーニュのそれはそれは小さいワイナリーで作られている、限定ワインが世界一豊富に手に入る市場だそうですが、そういったものはやはり専門のバルやレストランに行かないと見つかりません。実際、ヨーロッパのワイン生産地に住んでいても、あまりの数のワインがディスプレイされていたら、知識がない限りワインはなかなか選べません。値段もラベルデザインも、あらゆる証明シールも目安であり確実な事はわかりません。かろうじてパーカーポイントなどが記されていたら信頼できるかもしれませんが、私のような年齢になると、いちいち眼鏡をかけてラベルの小さい文字を読むのも面倒で、最終的に知っているワインしか選ばなくなるのです。

ワインのインポーターさんにも巡り合う機会があり、個人的にも色々調べてみました。素晴らしいインポーターさんのワインはどれも美味しいのですが、卸販売がメインで、これもなかなか一般人が簡単に手に入れられるようなレベルのつながりは持っていないようです。

私は身近なワインインポーターとして、取引先も直営店を持ち直売が出来る環境に身を置いているので、とにかくまずは美味しいワインだけを、多数ではなく少数、でもレベルの違うものを取扱ってゆきたいと思います。現在、リーズナブルなものからハイレベルなものまで7種類揃えています。

試飲会や食事会などイベントも、年に2回は開催したいと計画しています。そういった場で造り手との交流も可能になり、ワイン愛好家も増えると思います。偉大な美術品を見た時に感じるような、ワインとの深い感動体験を、多くの方に経験していただく機会を作ることを大事にしたいと思っています。

迷わずに多くの方が、美味しくてヘルシーでサステナブルな栽培をしているワインが、選べるようなスタイルを目指して仕事をしています。

勿論、ワインは卸販売も実施していますので、興味のある方はメールでお知らせください。
email: angel@chihoonozuka.com
# by angel-chiho | 2019-12-19 08:04 | Wine ワイン
最高のパンコントマテ

スペイン各地でパンコントマテは食べらますが、本当においしいなぁ~と感動するものは、私の体験ではカタルニアのパンコントマテです。トマトもパンもパンコントマテ用がしっかりあります。トマトは房状のもので、パンコントマテ用に販売されており、スペインの他の地域ではあまり見られないタイプです。

先日、カタルニアに属するヴァイエ・デ・アランValle de Aranの甥達に会いに行ったのですが、やっぱりパンコントマテが素晴らしいものでした。簡単にご紹介します。

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これはホテルの朝食の様子です。パンコントマテ用のテーブルがあるのです!これだけでも感動ですが、しっかりここでどんな風に食べるべきか、ディスプレイが出来ています。

トマトピューレ状になったトマト、丸ごとそのままのトマトとオプションがあります。にんにくも付いていますが、これだけはどこで食べても大体同じなので、こだわらなくていいと思います。写真のトマトがパンコントマテ用のトマトで、玉状の真ん丸タイプ。個人的には、これをハーフカットしてパンにこすりつけるのが、ピューレタイプよりずっと美味しいと思います。

最高のパンコントマテ_c0213220_6212642.jpg

こんなシンプルな食べ物が感動を呼ぶことがすごいと思うのですが、アルベキーナ種のオリーブオイルとフロールデサル(海塩のフレーク)を使って作るパンコントマテは、至福の美味しさで毎朝食べる価値がありますし、全然飽きないのです。

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オイルはスパイシー過ぎないアルベキーナが最も合うと思います。とにかく、掛け過ぎと思うくらいたっぷりかけることをおすすめします。

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これが世界一美味しいと思うアルベキーナのオリーブオイルです。
スペインのトレドで作られていますが、これ以上美味しいアルベキーナは滅多にないと思います。
250ml 1700円(税別)
輸入元 株式会社サンワ
# by angel-chiho | 2019-12-17 06:29 | Food Culture 食文化
ポルトガル、ドウロ上流の白ワイン
私の仕事は、スペインやポルトガルで美味しいものを発掘する仕事ですが、実に面白い仕事だと思っています。探し方は色々ですが、常に情報も集めていますし、生産者の人達との交流もするようにし、あらゆるところにアンテナを張って、衣食住の世界を文化として捉えています。

大切な取引先であるカームを発見した経緯も不思議なものでしたが、ベースにはイベリア半島中の優れたオリーブオイル生産地の調査があり、長年の友人からのアドバイスも偶然なものではありませんでした。

白ワインは非常に繊細なもの。私の場合、日本酒の文化が故郷なので、大吟醸のデリケートさや複雑なフルーティさを、白ワインにも求めてしまいます。赤は全く別ものなので、完全にスペインにワイン文化を学んだといえますが、白ワイン選びには日本酒の価値観が原点に設定されていたようだと、今となると感じます。

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こちらがカームの白【Reservaレセルバ】と命名されているワイン。これはイベリア半島で、私が一番好きな白と言っても過言でありません。リオハにラミレス・デ・ガヌーサという素晴らしい造り手の白ワインがありますが、それもかなり好きですが、残念な事にこちらは年によって相当クオリティに差があり、何年ものを飲んでも美味しいとは言えないのです。カームはそうではなく、非常に安定したクオリティで毎年楽しませてくれます。

このワインの特徴は、ハチミツを思わせるようなゴールドに微かなグリーンのある彩、独特の質感。ビロードのような厚みがあるクリーミーさは、極めて丁寧なバトナージュがされていることがよく分かります。ただ飲みやすいという白ではなく、上品でエレガント、誰もが見惚れてしまうような液体です。スワリングは快感になるでしょう。

香りは柑橘系だけでなく、年によってはトロピカルフルーツも感じられるので、辛口ワインですがほのかな甘みも感じられる仕上がりです。口に含んだ時に感じられる様々な香りを識別できるように、じっくり味わってみてください。ポルトガルに生息するラビガト、コデガデラリーニョなど、日本では聞きなれないブドウの品種の味わいが、少しづつお口の中で広がってくると思います。適温で飲むと余韻もしっかりとあるワインです。

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参考小売価格 3000円(税別)

ポルトガルの農園で手摘みで収穫されたぶどうがワインになり、瓶詰され海を渡って日本で群馬にある株式会社サンワの倉庫で保管され、様々な経路から日本の皆様の口に入ります。簡単なようで、大変な道のりがあり、ワイングラスに注がれるまでには、相当な人の手を渡りやっとたどり着きます。

ワインに魅了された人たちの情熱のおかげで、日本のような遠い国に届けられたと言っても言い過ぎではないと思います。

このワインを飲む時、このワインがポルトガルの最も険しい地区で生まれ、長~い道のりを経てやっと日本に届き、あなたのグラスに注がれたと知っていただけたら、そのひと時は間違いなく至福のものになると思います。

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カームファミリーの自然への尊敬の念が、ワインには封じ込められています。

お買い求めの問い合わせは、株式会社サンワ Eコマース部門
Tel:027-226-1147
Fax:027-252-1306
# by angel-chiho | 2019-12-12 06:59 | Portugal
ワインの輸入販売を開始しました。
夏から超ハードなシーズンを過ごし、やっと11月中旬になり仕事が一段落致しました。ブログはすっかりご無沙汰してしまったのですが、それなりに新しいステップを今年は幾つも設定しており、まずまずの達成が出来たので、個人的に満足できる1年となりました。

忙しかった理由のひとつがワインの輸入販売開始プロジェクトで、数年準備をしてやっと実現させることが出来ました。自然派ワインをポルトガルから輸入開始。心から満足し納得できるものでないと、取り扱うつもりはないので、たくさんのオファーをいただくのですが、選べるものは極めて少ないのが現状です。

真夏のワイナリーを訪問し、準備段階をチェック。オリーブオイルと同じように、このワインはこんな風に取り扱って、こんな風に販売したらよいというマニュアルはないので、良さが伝わるようにするためには自らの目で確かめて伝えられるようになるしかありません。

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私は人が手を加え過ぎていないワイルド感のあるところが好きなので、このポルトガル北部ドウロ川上流は大好きです。フランスのボルドーやブルゴーニュの風景と違い、ドライでぶどうもやっと生きているような環境ですが、独特の透明感と奥深さがありとても惹かれます。

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ワインはこの風景からは想像できないようなエレガントさを持つワインで、最初に飲んだ時の驚きと感動は忘れられません。オリーブオイルでもビックリしたのですが、ワインもやはりそのピュアさと本物の重みを初回から感じました。

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今年はぶどうの生産量は少ないそうですが、質はとても良いものが出来たそうで、今からワインが楽しみです。それにしてもこの色は魅力的。香りを伝えられないのが残念です。

こんな夏の下準備の後、10月は日本各地でワインの試飲会を開催しました。特に印象的だったのが、東京の木村硝子店での試飲会。尊敬する木村社長のサポートのもと、記念すべき東京での第一回目のワイン試飲会が開催出来た事は一生記念になるものでした。これ以上のスタートは考えられません。
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もちろん、ポルトガルからオーナー、フィリペ・ロボレド・マデイラ氏も応援に駆けつけてくれました。大切な自らのワインを日本で広められることを、彼も深く満足しているようです。

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チャーミングな木村社長。偶然にあるオルガンのご縁でお互いの存在を知る事が出来たのですが、世の中不思議なご縁ほど素敵な展開があるように思います。こんな会を実現させてくれた木村社長には、本当に感謝の気持ちで一杯です。

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他にも、優れたハウスメーカーFILEさんのショールームで試飲会。素晴らしい料理研究家が京都から駆けつけてお料理もポルトガル風に作ってくださいました。

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東京は日本のどこの町ともお洒落度が違うので、見ていてワクワクする環境。来年に向けて東京では新しい展開を計画しておりますので、皆様も楽しみにしていてください。

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故郷群馬では、50名の参加者のもとイタリアンとのフードペアリングを開催。自然派ワインの良さを、ビデオを流しながらお伝えしました。

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関西に移動し、西宮の小さいけれど本格的な美食家の皆様があつまる掬水舎でも試飲会を開催。繊細な掬水舎代表南恵子さんの、お料理を堪能致しました。

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京都では、イタリアン薬膳のLudensさんで素晴らしいポルトガルをインスピレーションのディナー。チーズまでアソーレス諸島のものを取り寄せていただきました。An's Tableさんのオーガナイズはいつも最高です。

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ビファーニャを意識して作った一品。

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そして、二条城前にある新しいホテルカナタでの試飲商談会。最高の素材に囲まれて、リラックスできる空間の中でワインをテイスティングしていただきました。理想的な場でのワインの試飲は、本当にワインの良さを知るために大切です。

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最後は、ミシュラン2星の祇園にしかわさんでの、和食とのフードペアリング。この上ない体験をさせていただきました。大将のにしかわさんは、ラグビーワールドカップのVIPのためのパーティーでもお料理を担当するほどの腕の持ち主。お人柄もルックスも素敵で、私は一目でファンになりました。今回は北海道から天然のマイタケを取り寄せてのお料理。乾杯はワインでなく、ゆず酒ではじめ、その後はカームのワインで通しました。

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素晴らしい芳香を放つマイタケでした。

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美しい京料理の数々。

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カームのマリアデルルデスという高級ワイン。複雑な香りが何層にも感じられる上品なワインです。案の定、京料理とは抜群のマッチでした。

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にしかわさんとカームのオーナー。スペシャルな会だったことが表情から伝わると思います。An's Tableさんの努力の賜物です。
一連の会を実現するために、お力添えして下さった皆様に、あらためて御礼申し上げます。

多くの皆様の応援とサポートで、無事ワインも日本で販売開始となりました。現在7種類、デイリーワイン的なものから高級なものまで取り揃えて、販売を開始しております。お問い合わせは、パワジオ倶楽部にお知らせください。Tel:027-254-3388

年末年始に向けて、私が一番おすすめしたいのはマリアデルルデス。赤と白揃っております。じっくりとワインを堪能していただくための品質です。出来ればデカンテーションをしてお召し上がりください。

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# by angel-chiho | 2019-11-21 05:11 | Wine ワイン
田舎の家はいよいよ修復工事

すっかりご無沙汰してしまいましたが、皆様、夏をいかがお過ごしですか。
私は田舎の家のリノベ―ションを開始したので、この夏は埃の中で思いがけない楽しい体験をしています。

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17世紀の石と日干し煉瓦を使った伝統的なカスティーリャの建造物ですが、メインの部分を修復する前に、中庭周辺の建物を直し、こちらに家具を移動し住めるようにしています。出来る限り古い部分を活かしてリノベをしたいと思っているので、工事中は何度もチェックしないと、やり直しやり直しで大変なのです。まぁ大きな工事の予行演習のようなものを現在実施中です。

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この工事を開始してから、20代の頃読んだピーター・メイルの【プロヴァンスの12か月】という本のことを思い出してばかりいます。当時は自分がこんなスペインの田舎でリノベをするとは予想していませんでしたが、今を思うとあの本を読んだ頃から、私はヨーロッパでこんな修復工事に挑戦したかったのかもしれません。

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写真では工事の進行状況が見られると思いますが、この工事を開始する前に実は何人もの職人を試しているのです。どの職人さんもまた来てもらいたいという人は、過去10年間存在せず、やっと村の建築士と信頼関係を築いてから、今回お願いしている職人さん達に巡り合いました。良い職人さん探しも10年がかりでした。ピーター・メイルが書いていたように、誰もが時間にはかなりルーズなので、この職人さん達のことも1年以上待ってやっと来てもらえました。いつ来るか分からないほど、スペインの田舎では予定が組めないので、プロヴァンスなんてもんではありません。

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工事の状況は毎日何度もチェックしているのですが、仕事で数日留守にして戻ってきたら、上の写真のように壁に扉が2つ隣接して設置されていました。出かける前に打ち合わせをしていたのに、後から来た水道屋さんの意見で、ドアの位置が変わっていたのです。なぜ連絡くれないのか意味がわかりませんが、今回の職人さん達とは信頼関係がある程度あるので、このような間違いが発生しても、無理なく変更が出来るのが救いです。

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こんな風にドアの位置は無事変更。次にあ~だこ~だになった話題は、古いドアについて。職人さん達は基本的に新しいモノの方が問題がないという考えなので、アンティークのドアやハンドメイドのタイルなどには、かなり意見がシビアです。設置もスムーズではないので、理解できないことはないのですが、何度も何度も『古いモノが好きなの?』と聞かれます。最終的にはしっかり設置してくれているのでいいのですが、趣味の違いは明らかなので、細かいところまでチェックしないと本当に危険。でも、彼らのおかげで良いドア職人を紹介してもらえました。既にアンティークドアを4枚ほど、新しい枠に入れてもらい、ドアの板の部分をくり抜いてガラスを入れてもらったり、ずっとやりたかったリフォームが急スピードで実施出来ました。これは予定外の幸運です。

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エクステリアはかなりキレイになって来ました。が、ここでも壁の色で意見が合いません。私は白く塗るつもりですが、職人さんたちはベージュがこの地域には合うと言っています。ベージュは昼間は綺麗に見えますが、私には悲しく見えるので絶対に白壁にしますが、この家のオリジナルも白壁なので、変える必要はないのですが、まぁ言い分は聞いてあげるようにしています。

そんな訳で今年は移動もあまりせずに、工事の中で夏を過ごしております。このリノベについては、また次回進行状況をお伝えします。面白い体験を沢山しながら過ごしているので、毎日が楽しみで仕方ありません。村の人も修復工事を喜んでくれていて、のぞき見の人も日々絶えません☺



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オリーブについての新書が、家の光協会から2019年2月27日に発売となりました。パワジオ倶楽部・前橋と共に監修した、オリーブをはじめて楽しむ方々におすすめの本です。木の栽培からオリーブの実の漬物の作り方まで紹介しています。オリーブが好きな方必見です。アマゾンで発売中。1512円





















スペイン料理の本も書くチャンスに恵まれました。伝統的な家庭料理がお好きな方にオススメです。私が美味しいと思った料理で、日本でも簡単に作れるレシピを集めています。アマゾンで好評発売中。1470円

# by angel-chiho | 2019-08-17 05:58 | Country Life 田舎生活
ポルトガルの塩田


ポルトガル南部アルガルベの塩の輸入は、もう10年来実施していますが、遠いのでなかなか訪問出来ない場所のひとつです。おまけに完全に自然に頼った生産をしているので、気温、風、雨と色々な天候に左右され、訪問するタイミングを合わせるのも大変なのです。

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古代フェニキア人、ローマ人がこの塩田を加工品を作るために作っていたそうですが、21世紀になった今も手法はほとんど変わっていません。私が選んでいる『マルノト』とポルトガル語で呼ばれ塩職人は、この地で代々塩づくりをしてきたそうです。同時にウィンドミルも運営していたそうですが、現在は完全に塩だけ生産しています。

塩づくりは昔ながらのアルチザン生産と大量生産が、同じ地域で実施されていますが、大量生産はブルドーザーを使い不純物、土も入ってしまうような収穫方法で、後に人工的な精製工程が必要となります。
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簡単に言いますと、海塩は海水をかん水して、1リットル3%=3gしか含まれていない塩を、海水の濃度を上げて採取していきます。最終的に天日で池を乾燥させる入浜式塩田で、最高の結晶であるフロールデサルは作られていきます。

塩田がピンク色の理由は、甲殻類のアルテミアサリーナが住んでいるから。塩田のエビと呼ばれるアルテミアサリーナ。これを食べるのがフラミンゴですが、フラミンゴのピンク色はこのアルテミアによると言われいます。この薄っすらとしたピンク色が、実はフロールサルの色で、収穫したての頃はわずかにピンク色が残っています。

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前回、塩田を訪問した時は、もう他界してしまった男性二人が、塩田を案内してくれたのですが、今回は現役のジョアオペドロが説明してくれました。彼も塩田へのパッションを持っている男性で、香りがないと言われているフロールデサルに、わずかながら香りがあることも教えてくれました。

収穫は夕刻、結晶を壊さないように風のない日に実施されます。残念ならがこの日は風が強かったのですが、フロールデサルの結晶は風の中収穫すると、池の底に沈んでしまうそうです。とてもデリケートな作業で重労働です。静かに黙々と結晶を、炎天下の中収穫するのです。

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こんな道具を使って結晶をすくっていきます。
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すごいと思ったのは、この塩田の通路。通路にまで塩が敷かれていますが、風が強い時に通路の土が飛ばないようにするためです。また、マルノトが作業している時も、靴底につくのは塩だけにするためだそうです。とにかく、贅沢な塩であることは理解していただけたと思います。

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そして、特に驚いたのがフロールデサルの結晶の形。なんと逆ピラミッド型に浮かぶそうです。パワーフードだと確信しました。
この後、フロールデサルはある程度まで乾燥させ、セミウエットの状態で倉庫に運ばれます。

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こんなプラスチック製の容器に入れ、オーダーがあるまで倉庫で大切に保管されます。オーダー後に、それぞれのサイズの袋や陶器詰めにされていきます。
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このベルトコンベアーの上で、フロールデサルは熟練の作業員の目でダブルチェックされます。大自然の恵みですから、どうしても海藻や小さな生物が中に残っている場合があるのですが、目が慣れないとほぼ見えないレベルのごみです。それを担当の人は、毎日数時間だけ実施します。長時間は目が疲れすぎてしまうので。

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ご覧のように金属探知機も設置されています。

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こんな風に細かい不純物は取り除かれていきますが、最初見せてもらった時は、私には全く何をつまんでいるのか分かりませんでした。そのくらい小さいですし、見難いものでした。

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海水が人間の知恵と努力で、どんな風にフロールデサルになるか、簡単に説明させていただきました。シンプルなものほど奥深いストーリーがあるもので、これからも深めて行きたいと思う分野です。ジョワオペドロの塩田には、教室と呼ばれる試験用の塩田も大きくあり、その中で色々な実験もされていました。これからも益々レベルアップしてくれることでしょう。私も色々な発見があり、これからもっと塩の世界は広めていきたいと思います。写真がマリソルオーナーのアンドレアと、マルノトのジォアオペドロ。どちらも熱心な方々で誇りに思います。

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塩田に囲まれた元ウィンドミルに宿泊しました。朝早くフラミンゴの声で目が覚めたのですが、あのしなやかな動きは、フロールデサルにより魅力を与えてくれているように感じました。塩田はバードウオッチングの舞台でもあります。

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そして、この自然公園として保護されているリア・フォルモサの風景。大西洋のパラダイスだと言っても過言でないと思います。

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多くの人が純粋で天然の塩を消費できるよう、もっと力を入れてお伝えしていきますね。
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# by angel-chiho | 2019-05-14 05:19 | Portugal
種を抜いて作るオリーブオイル
世の中には色々なアイデアがあるものです。オリーブオイルの説明をする時に、よく『オリーブの種はどうするのですか』と質問を受けます。通常、種は果肉と共にしっかりと潰して搾られます。種の中に抗酸化物質として重要なフェノールがたくさん含まれているので、とても重要な成分なのです。

でも、世間には種がない方が良いオリーブが出来ると思っている人もいるので、各地に実は種を抜いて搾るオリーブオイルもあるのです。
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ジャ~ン。こちらがオリーブから抜いた種。確かに潰されていません。圧搾する前に種だけ抜くのです。すごい手間ですが、現在は色々な技術が発展しているので、特別な機械が種を抜いてくれるそうです。

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こちらが完成したオリーブオイル。プレミアムオイルとして販売されています。新しいプロジェクトとしては興味深いと思いましたが、味はパンチが少ない印象でした。アルベキーナ種を搾っているので、もともとマイルドタイプのオイルですが、いつものアルベキーナよりも香りも弱い感じ。欠陥は全く感じられないオイルでした。

今のところ私は種がしっかりと搾られているオイルが好みです。

この会社の面白いところは、不動産開発をしている会社のようで、様々な地域で例えば砂利や石を掘り出し、地域の景観を破壊してしまった場合、開発後の地域を再開発としてオリーブを植えて農園を作っているそうです。こういうリサイクルというか、土地を再利用する方法もあるのですね。こういう風に、しっかりと資源を使った後の事まで考えている会社は理想的です。オリーブの事を調べていると、いつも発見があるので、実に勉強になります。

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家の光協会から『はじめてのオリーブ』という本が3月に発売となりました。パワジオ倶楽部と共に監修をさせていただきました。アマゾンなどで好評発売中です。どうぞよろしく。オリーブを生活に取り入れたい方にピッタリです。

# by angel-chiho | 2019-04-25 05:37 | Olive オリーブについて
オリーブを種から育てるには。
オリーブの種を蒔く方法をお伝えします。
オリーブは核果と呼ばれる果物のひとつなので、種はオリーブの実の中心にあり、堅い殻で保護されています。種から育てたい方は、種を傷つけないように、丁寧に殻を割って中心にあるデリケートな種を取りださなければなりません。そして、取り出した種は、水分を含んだコットンのようなものの上に置き、芽が出るのを待つのです。

先日販売となりました【はじめてのオリーブ】という書籍に、育て方は詳しく説明されていますが、種から蒔く場合はこちらのリンクを参考にどうぞ。






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オリーブについての新書が、家の光協会から2019年2月27日に発売となりました。パワジオ倶楽部・前橋と共に監修した、オリーブをはじめて楽しむ方々におすすめの本です。木の栽培からオリーブの実の漬物の作り方まで紹介しています。オリーブが好きな方必見です。アマゾンで発売中。1512円



# by angel-chiho | 2019-04-15 01:27 | Olive オリーブについて
テラコッタの伝統タイル
やっと田舎の家の修復を開始出来そうです。なぜこんなに時間が掛かるかというと、まずはカスティーリャの田舎で、正直でしっかりとした仕事をしてくれる職人を、探す事になんと10年近くかかりました。既に、何人もの人に部分的な修復はしてもらっているのですが、本格的な工事をお願いしたい人は、一人もいなかったのです。そして、信頼できる職人さんは長~い時間待たないと来てもらえないほど、待っている人が多いのも事実です。

そんな訳で早速、必要な素材のオーダーを開始しました。
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私がタイルフェッチである事は、やたらとタイルを暮らしに取り込んでいますし、日本にも長年お届けしているので、ご存知の方も多いと思うのですが、30年来、好きな素材は全く変わっていません。運よく、日本の実家でもこのテラコッタタイルを使っており、もう20年経過していますが、初日よりも美しい輝きを放っています。アンティークのテラコッタを使おうかどうか迷ったのですが、まずはこの昔から、パラドールなどでも使用されているタイルを使うことに決めました。

前橋のパワジオ倶楽部でもテラコッタタイルはふんだんに使用されています。特にパティオには、大理石とのモザイクになった床もあり、多くの方が褒めてくれている素材です。もっとテラコッタタイルについて知りたい方は、いつでもご連絡ください。喜んでアドバイスします。

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材料となる粘土は、タホ川の岸辺のもので、窯はアラビアンスタイルの窯を使います。電気を使う窯ではなく、薪を使うので、何日もかけて焼く贅沢なタイルです。写真は、タイルを自然に乾燥させている様子。この乾燥の工程も何段階もあり、タイルがゆがまないように、一枚一枚手作業で移したり積んだりしてゆきます。

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写真はそれぞれ違う乾燥工程の様子です。気の遠くなる手間をかけていますが、おまけに自然乾燥なので、天候に左右される製造法。こんな贅沢なタイルは、本当に少ないと思います。

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こちらは窯の中。初めてアラビアンスタイルの窯の中に入れてもらいました。素晴らしいエコーが響く、鐘のような音色を出る窯に驚かされました。

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窯の壁には空気口があり、穴ギリギリまでタイルが詰め込まれるそうです。次回、窯に火を入れる時は連絡してもらえるので、いつか火の入った窯の様子も紹介したいと思っています。

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この壊れた塔のようなものが窯です。窯を煉瓦の壁が囲んでいる状態ですが、熱で窯にヒビが入っているので、鉄のベルトのようなものが作られています。窯の近くにボトルを置いておくと、完全にガラスは溶けて変形してしまうそうです。
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窯の上。空気口は、こんな風にタイルで塞がれています。

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焼き上がるとこんな感じになります。このサンプルからは床の美しさが伝わらないのが残念ですが、我が家の修復の様子をアップしますので、段々と理解していただけるはずです。
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窯の周りは美しい春の草花がふんだんに生えていました。こんな自然に近い素材を、家の中に使えることは、この上なくラッキーで贅沢だと思っています。やっぱり生活空間に置く素材は、出来る限りナチュラルなものが理想的ですね。



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オリーブについての新書が、家の光協会から2019年2月27日に発売となりました。パワジオ倶楽部・前橋と共に監修した、オリーブをはじめて楽しむ方々におすすめの本です。木の栽培からオリーブの実の漬物の作り方まで紹介しています。オリーブが好きな方必見です。アマゾンで発売中。1512円




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スペイン料理の本も書くチャンスに恵まれました。伝統的な家庭料理がお好きな方にオススメです。私が美味しいと思った料理で、日本でも簡単に作れるレシピを集めています。アマゾンで好評発売中。1470円

# by angel-chiho | 2019-03-29 07:15 | お気に入り
ロエベのスパルトバッグ
まだ3月の末だというのに暖かい陽気が続いています。雨が降らないと植物が可愛そうな感じです。

ここまで暑くなってくると、服装や装飾品も夏っぽいものが欲しくなります。昨年同様ロエベでは、スパルト草を使った伝統的なスペイン工芸が、コレクションモチーフになっており、私も欲しくなってきました。コレクションの名前はGate Bag!ミニも中位のサイズも超可愛いです。カラーも明るい彩りがどんどん登場していて、見れば見るほど欲しくなる危険な存在です☺

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Loewe Gate Bag

昨年大人気だったカゴも再登場。
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可愛いですよね。おまけにこのタイプは使い勝手が良いので、秋まで重宝します。
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ミニのGate Bag. この色もオレンジも素敵。どっちがいいか本当に悩みます。ペパーミントグリーンも素敵でした。
ところで、この素材スパルト草という、スペインの籠やカーペット作りには欠かせない伝統素材です。私も15年くらい前から、この素材で作った手作りのカゴを、パワジオ倶楽部で紹介していますが、少しづつですがファンを増やしています。このロエベコレクションのおかげで、益々スパルトが日本人の目につくことを願っています。ロエベのようなブランドが、地元の伝統素材を見直し、新しいスタイルを確立してくれることは、本当に嬉しいですし、こうやって伝統は守るべきだと本当に思います。適当なデザインでは良さが伝わらないので、ロエベのような一流メーカーのデザイン力は、最大の文化への貢献です。

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私が紹介しているスパルト籠は、こんな感じです。完全に伝統的なデザインですが、これは人々が使い続けて作り上げた、最も適切な使いやすい形。とっても素敵なデザインです。興味のある方は、是非パワジオ倶楽部・前橋に問い合わせてみてください。
電話:027-254-3388



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ロエベのスパルトバッグ_c0213220_3241139.jpg

オリーブについての新書が、家の光協会から2019年2月27日に発売となりました。パワジオ倶楽部・前橋と共に監修した、オリーブをはじめて楽しむ方々におすすめの本です。木の栽培からオリーブの実の漬物の作り方まで紹介しています。オリーブが好きな方必見です。アマゾンで発売中。1512円





















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# by angel-chiho | 2019-03-28 05:26 | お気に入り
サンティアゴ・デ・コンポステラと椿
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真冬に椿を鑑賞するために、ガリシアを訪問したいと思っていた夢が叶いました。ガリシアの椿はおそらくポルトガル経由で伝来したのだと思われますが、16世紀、17世紀に上流階級の人々が、競って世界中の植物を収集した結果が、今の植物事情を作っていると、やはり庭を鑑賞したり植物を知ることにはロマンを感じます。

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最初に訪れた公園では、バグパイプが鳴り響き、30年前初めてガリシアを訪れた時も、バクパイプの音色で朝起こされたことを思い出しました。私にとってガリシアは、サンティアゴ、バグパイプと御影石、椿、タコ、エンパナーダがキイワード。どれもこの地域に来ないと感じられない特別な感動を与えてくれます。今回は特に椿を追いかけてみましたが、アジアから伝来し、現在スペイン北部で欠かせない植物となっている椿と紫陽花は、特に魅力を感じます。
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椿とバグパイプに導かれて歩いていたら、ロサリア・デ・カストロというガリシアを代表する女性詩人の記念碑の前に出会わせました。バグパイプもここから響いて来ていたのですが、最近スペインではやたらと独立活動をする人々が、郷土音楽などを使って政治的なプロパガンダ活動をしているので、そちら系の集団かと思い深く知ろうとはしませんでした。可愛らしい民俗衣装が印象的だったのですが...
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ロサリア・デ・カストロの詩を歌詞として使う音楽家を知っているので、彼の音楽でのロサリアしか私は分からないのですが、実は彼女の生家の庭も椿で有名で、いつかその椿を見に行きたいとは思っていたのです。そんな事もあり彼女のことを調べてみたら、なんとあの日は彼女の誕生日であり、それを祝ってバグパイプの演奏があったという事に気がわかりました。変な民族活動と混同してしまい残念でしたが、偶然ロサリアの生誕祝いの場に居られたことに、一人で縁を感じてしまい、今度こそ彼女の小説を読んでから生家は訪問する決心をしました。

御影石のグレーと椿はしっくりと馴染んでおり、これ以外のコンビネーションは考えられません。椿がなかった時代は、もっとずっと寂しそうな彩だったと思います。

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椿はいくら見てもなぜか飽きません。日本ではもう少しこじんまりと椿の木を仕立ててしまうようですが、ガリシアでは相当な大木になっており、見ごたえたっぷりです。噴水の周りにあった椿も、仕立て方がヨーロピアンなので、やっぱり日本の椿とは違う印象を持ちます。

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椿を見ながらワクワク気分が増したところで、聖地サンティアゴ巡礼の目的地へ。多くの人の願いがこもるこの大聖堂は、何度訪れても深い深いスペインの神秘性を感じます。御影石のように、ずっしり重みも感じますが、私はサンティアゴは幸運の守護神だと信じているので、いつもしっかり触りに行きます。入口にあるロマネスクのミュージシャンにも必ず挨拶。
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サンティアゴの像のところで写真撮影は出来なかったのですが、近くにある別の石像と記念撮影。
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当分、サンティアゴパワーの恩恵に与れること間違いなしです。


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 2月27日から家の光協会から新しい本が発行となりました。オリーブを
 より楽しむためにデザインされている、初心者向けのオリーブ専門書。
 パワジオ倶楽部・前橋とのコラボで実現した楽しいオリーブ本です。
 アマゾンで発売中。どうぞよろしくお願い致します。
 1512円


















サンティアゴ・デ・コンポステラと椿_c0213220_3241139.jpgスペイン料理の本も書くチャンスに恵まれました。伝統的な家庭料理がお好きな方にオススメです。私が美味しいと思った料理で、日本でも簡単に作れるレシピを集めています。アマゾンで好評発売中。1470円

# by angel-chiho | 2019-03-04 07:35 | Trip 旅
世界一のオリーブオイルに選ばれました。
日本でオリーブオイルを紹介する仕事を開始して12年経過しましたが、今週夢のようなニュースが届きました。世界一になるのは時間の問題だと思っていたカサス・デ・ウアルドのオリーブオイル、ピクアルという品種がロスアンゼルスの国際オリーブオイルコンクールで、堂々ナンバーワンに選ばれました。

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詳細を説明しないとどのくらいすごい受賞か分からないと思うのですが、2019年度のコンクールには、371社が658種類のオイルを出品。カサス・デ・ウアルドが受賞したMarco Mugelli賞は、たった1つのオイルだけが選ばれます。The Best of bestということになります。

因みに、次に難しい賞がBest of Showという賞ですが、それには9種類のオイルが選ばれ、そのベスト中のベストがMarco Mugelliになります。この次にBest of Classという賞があり、それは29種類だけ。そして次に来るのが金、銀、銅となります。

カサス・デ・ウアルドが毎年受賞している金賞は、今年は134種類のオイル。銀賞は167種、銅賞が94種でした。

いつか世界一になると確信していましたが、まさか今年なれるとは予想できなかったので、本当に嬉しい夢の膨らむ受賞です。これでまた一歩前進するエネルギーが湧いてきました。何事も積み重ねですが、こういう受賞は背中を押してくれるパワーがあります。この素晴らしいピクアルに興味のある方、どうぞご連絡ください。オリーブ好きの方、日本でオリーブを販売したい方、本物を求めている人には必ずご満足いただけるオイルです。いつも応援してくださっている皆様にも心から感謝しております。これからも応援してください。


世界一のオリーブオイルに選ばれました。_c0213220_3241139.jpgスペイン料理の本も書くチャンスに恵まれました。伝統的な家庭料理がお好きな方にオススメです。私が美味しいと思った料理で、日本でも簡単に作れるレシピを集めています。アマゾンで好評発売中。1470円



# by angel-chiho | 2019-02-16 08:36 | Olive オリーブについて
オリーブの強剪定
今年はブラックオリーブの漬物を幾つか試しているので、何度もオリーブの収穫に行っています。マドリードでもオリーブはかなり栽培されていた時代があったようで、我が家の近所にも古い木がかなり生き延びています。残念ながらほとんどが収穫をされずに放置されているのですが、少しづつオリーブを手入れする人は増えてきているように思います。

先週収穫した木にまだまだ実が残っていたので、同じところへ向かったら、なんと強剪定が施されていました。やっぱりこのオリーブにもオーナーがいたようです。今回の強剪定はおそらく6,7年ぶりだと思います。かなりボウボウ状態だったのですが、実は豊作だったので、勿体ないなぁと思い少し実を勝手にいただいていたのです。
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もう全てしっかり成熟し真っ黒になった実ばかりですが、中には凍ってシワシワのものもあります。これからトライするレシピはこの凍った実を使うか、わざわざベランダに出して数日凍らせてから作るレシピです。ベランダがない場合は、冷凍庫に入れるのもOKだそうです。
私は伝統スタイルでテラスに置く方を選びました。強剪定をしても実は収穫されていなかったので、既に寒い思いは十分にした実だと思うのですが、あと数日テラスに放置します。本日は強剪定のことをお伝えするので、レシピは後日おいしく出来たらお伝えします。

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強剪定の様子はこんな感じです。
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細い空に向かって伸びる枝が数本残されていますが、太い枝は大部カットされていました。スペインの剪定は大体がこんな感じです。
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まだまだ元気そうな枝もカット!こうした方がオリーブの生命力が、再び息吹いてくるのでしょう。
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バッサリとすごい量の枝が落とされていましたが、これは焚火にして燃やしたり、オリーブ農園だったら細かくカットして肥料として、オリーブの幹の周りにまき散らします。このポリフェノールたっぷりの葉が栄養になるのでしょう。動物もここまで黒く成熟している実であれば、かなり食べるのではないかと思いますが、日本の方が鳥が喜んでブラックオリーブを食べている様子を見たことがあります。こちらの動物は、あまりに普通過ぎて見向きもしない感じです。

日本で地植えのオリーブを持っている方。かなり大きくなってしまっているオリーブは、かっこよくい木に育て、生産性を上げるためには強剪定が必ず必要です。思い切って強剪定挑戦してみませんが。シーズンは今がベストです。

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この羊ちゃんも小春日和を満喫してました。草も美味しそうな若草が出てきているので、羊も人間と同じように気持ちのよい空気を楽しんでいました。


オリーブの強剪定_c0213220_3241139.jpgスペイン料理の本も書くチャンスに恵まれました。伝統的な家庭料理がお好きな方にオススメです。私が美味しいと思った料理で、日本でも簡単に作れるレシピを集めています。アマゾンで好評発売中。1470円
# by angel-chiho | 2019-02-13 07:49 | Olive オリーブについて
スペインならではのオリーブオイルココア
スペインに最初にココアを伝えたのは、コロンブスだと言われています。唐辛子と一緒に持ち帰ったようですが、唐辛子は修道士によって品種改良されコロンブスが伝えたものが、スペインに定着しピメントンになりましたが、ココアは忘れ去られてしまいました。結局、16世紀にメキシコを征服したエルナン・コルテスが伝えたカカオが、スペインで甘い飲み物となり上流階級で大成功を収めました。

前回ココア用の銅製ピッチャーなどを載せましたが、それを見ても分かるかもしれないのですが、スペインのココアはチョコラーテと呼ばれ、かなり濃厚です。飲み物というよりもクリームソースのようなもので、有名なチューロスなどを漬けながら飲むというよりも食べるという方がしっくりくるかもしれません。今日はバレンタインデーを前に、スペイン式のココアについて紹介したいと思います。


ココアにオリーブオイルを入れるといいという記事がネットによく登場していますが、出来上がったにココアにいくら上質なエクストラヴァージンオリーブオイルでも、そのまま加える人は少ないように私は思うのですがどうなのでしょう?!美味しい作り方の話の前に、なぜココアとオリーブオイルの組み合わせがいいのかお伝えしたいと思います。

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理由はオリーブオイルの保温効果にあります。オリーブオイルをそのまま飲むのが難しいという人は、白湯にオイルを入れて飲むと飲みやすいと言われていたのですが、それだけではなく白湯にオイルを加えると、その油膜のおかげでお湯が冷めるスピードも遅い事が分かったのです。オイルならどれでも良いわけではなく、サラダオイルとオリーブオイルであれば、やはりオリーブオイルの方がこの油膜の保温効果も優れているのです。これは私も尊敬している松生恒夫先生の研究結果で、もっと注目されていないのが不思議なくらいなのですが、書籍『オリーブオイルで老いない体をつくる』(平凡社新書)に詳しく研究データーと共に書かれています。

結論としてオリーブオイルのココアを飲めばカラダが温まり、その保温効果の長さからも冬は女性に嬉しいことばかりであることが分かりますが、当然、化粧品としてオリーブオイルが使われることもおのずと納得できます。ハンドクリームいらずになった私の手には、いつもオリーブオイルが朝晩フェイシャルクリームとして使われているので、この油膜効果が長時間続いているわけです。

ココアの作り方から話が離れてしまいましたが、美味しいココアを作るためには、粉末状のカカオをオリーブオイルでしっかりと練ることが何より重要で、これがスペイン式のココアの作り方です。あまりにオリーブオイルでココアが美味しくなるので驚かれると思います。びくりするほどココアが、オリーブオイルの脂質で美味しくなるのです。このレシピは細かく説明したかったので、クックパッドのシークレットスペインページで説明しています。

どうぞこちらのリンクからご覧ください。

バレンタインデーには、スパイシーなオリーブオイルをプレゼントしてみませんか。このレシピどおりに作れば、感動のココアを体験出来ます。

スペインならではのオリーブオイルココア_c0213220_3241139.jpgスペイン料理の本も書くチャンスに恵まれました。伝統的な家庭料理がお好きな方にオススメです。私が美味しいと思った料理で、日本でも簡単に作れるレシピを集めています。アマゾンで好評発売中。1470円
# by angel-chiho | 2019-02-12 02:45 | Olive オリーブについて





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