私の歴史や美術好きは、まずは古代史から始まり、遺跡建造物見学に始まり、中世の要塞・城めぐりに居たり、その後はロマネスク建造物、ゴシック建造物へと転々としました。最終的にここ10年ほど、自分の中世好みがはっきりしてきているのですが、単に中世といってもいろいろ分野があり、建造物、都市計画、装飾品、壁画、etc.、とにかく尽きることなくテーマはあるもの。一生楽しめそうです。
そんな中、ある時期から特に好きになったのが、中世の女神像。なんとも言えない魅力を感じます。初めの頃は、全く興味もなかったのですが、年齢と共にというか色々見ていくうちに、非常に感動するもののひとつとなりました。
そんな女神像の中から、今年印象に残っているものをご紹介します。
前回のブログでもアップしたブルゴス県にあるサンタ・マリア・デ・カンポス教会にあった13世紀の女神。
ちょっと寂しそうな女神ですが、独特の存在感があり圧倒されました。
何百年もの間、人の信仰の対象となってきた仏像やこのような女神像には、言葉にならない何かがたくさん込められているのですが、場合によっては、そのお顔の表情だけで癒されるもの。不思議な世界です。
こんな昔の聖人像や女神像に巡り合うことは、私にとっては新しい友人が増えた時と同じくらい嬉しいもの。
来年はどんな出会いがあるか今から楽しみです。