好きなワインはたくさんありますが、その中でも思い出深く特別な感情を持っているワインは少ないものです。先日そのワイナリーの醸造家と偶然ラジオで一緒になり、昔話に花が咲きました。わざわざ日本での結婚式のために1パレット輸出手配をしたほどお気に入りのワイナリーなのですが、ここ20年くらいで、スペインのトップブランドに成長しています。

私がこのワイナリーを訪問した20年近く前は、まだ会社が設立されてから10年もたたないくらいの時期で、ちょうど活動を意欲的に拡大し始めている頃でした。3人兄妹と醸造家の甥が力を合わせて、真剣にワイン作りに取り組んでいる姿は今でも記憶にしっかりと残っていますが、何よりも印象的だったのは、彼らからあふれ出ている人間性で、それが何年も経った今も全く変わっていないところが、実に感動的なことです。80歳過ぎても元気で皆ワイナリーの世話をしているそうで、近いうちに昔を振り返るためと新しい建物を見に遊びに行くことを約束しました。
カスティーリャ、いいえスペイン中で最も美味しいラムは、この地域にあると言って間違いないのですが、このワイナリーで食べるラムほど美味しいものはありません。生前父にこのワイナリーを紹介することができたことは、自分の御手柄のように感じます。特別な思い出ですね。
結婚式の時はExcellentと評価された1989年のワインを使ったのですが、あの89年ものの香りは今でも忘れられません。先日別のブランドの89年ものを飲んだのですが、やっぱりペレス・パスクワスにはかないませんでした。あの頃、このワインが日本でも購入できるように、インポーターに話したのですが、当時はまだまだスペインワインはマイナー。こんな高度のワインを探している人はいないようでした。

こんな風にいつも皆仕事をしています。ナチュラルでシンプル、その上とても正直な人たちなので知り合って良かったと心から感じることができます。日本ではもうかなり前から買えるようになったのですよ。DHCという有名な化粧品会社のネットショッピングで、かなりいいワインが購入可能です。
リベラ・デル・ドゥエロの重厚な世界を楽しみたい人、お薦めです。
パーカーのワインガイドでは、毎年90点以上がついてます。
ワイナリー訪問については、また報告します。