今週末はのんびりと闘牛を満喫しておりました。
5月は忙しくて闘牛シーズンの結果もろくに見ていないのですが、今週末はサン・イシードロのシーズンにプラスされる幾つかファンが楽しみにしている闘牛がありました。
今年は最も有名な闘牛士ホセ・トマスが瀕死の重傷。もうひとりの闘牛士はつまずいたために、闘牛の角が喉から口に抜けたりと、ショッキングな事故多発のシーズンだったのですが、スペインの伝統にどっぷりと浸かれる闘牛見物は、やっぱり止めらません。
写真はしばらく前に目撃した田舎の闘牛場での一場面。闘牛場のすぐ近くにある小さいホテルに闘牛士は滞在していたようで、助手がカポーテと呼ばれる短いマントのようなものを、熱心にクリーニングしていました。闘牛士はトップレベルの人と、あまり注目されていない普通の闘牛士では、すごい生活レベルもチームにも格差があり、あまり成功していない闘牛士は気の毒な感じもあります。
私が週末観戦していた闘牛士は、今一番成功しているフランス人の可愛い闘牛士。彼の闘牛をじっくり観戦してみたいとずっと思っていたのですが、予想以上の素晴らしい闘牛士でした。とても保守的なスタイルを守っており、スペイン人よりもスペイン的な闘牛をしていました。すっかり彼のファンになりました。
この写真もマドリードでは決して見られない光景です。このピンクのソックス、典型的な闘牛士のソックス。きっと新前の闘牛士なのでしょう。こんな宿のテラスで洗濯物が干してあるなんて、私にとっては信じられない新前闘牛士の本当の姿でした。