行って参りました。
この季節風景の移り変わりが美しいので、早めに出発して300キロ運転してきました。毛布の季節になると行きたくなるから不思議です。

中世からスペインのウールはヨーロッパ中で有名ですが、ここも18世紀から羊毛の加工が活発になり、私が目的としている毛布は1853年くらいから現在の機械で作られているそうです。
まちなみはマルチカラーのスレートの多く、ローマ時代は金の鉱山が各地に存在して栄えていた地域。街並みもとても綺麗に保存されています。
寒い地域はこんな風にカラフルな扉や窓があると、建物に温かみが出てとても素敵。
我が家も出来るだけあちらこちらにカラーを入れるようにしていますが、今回窓を塗り失敗しました。その内、時間を作ってまた色を変えたいと思います。色の使い方は本当に難しいです。
こんな19世紀の機械を使い、羊毛の状態から洗って紡いで織物に加工してゆきます。
パスクアルさんはとてもリラックスした職人さん。気難しさは全くなく、いつもニコニコしています。ご夫婦で仕事をしており、お孫さんの世話をしながら最近は作業をしています。
息子さんも伝統を重視する若者で、とてもお洒落なホテルを経営しています。
今回目的としていた毛布はカラーバリエーションが少なくて困ったのですが、一応何枚か購入してきました。すごくいいモヘアとウールの靴下も発見!これは彼の作っているものではないのですが、大発見でした。残念だったのは、今まで別のすごくカラフルな靴下を編んでくれていたおばあさんが、引退してしまったこと。すごく手間のかかる作業なので、次にやり続けてくれる人がまだ見つからないそうです。


食事はいつものレストランで。
この地域へ行くと普通豆料理となりますが、ここのシェフはアンダルシア出身で意外なものが揃っています。(勿論、豆料理もありますが)
魚はメルルーサのバスク風。ヴィネガーの使い方がキイポイントになる料理。


スープはアンダルシアの典型的なスープだと思っていたのですが、この地域では出産を済ませたばかりの女性の体力を回復させるためにも飲んだスープだそうです。このタイプのスープには、シェリーを少し入れた方が美味しいかも...
野菜はとても上手く出来てました。
食後は町中を散策。
数年ぶりに散歩したのですが、結構家が修復されており、嬉しい驚きを得ました。
この辺は伝統的な建物をしっかりと守ろうとしていますし、新築の建物も古いスタイルを真似するようになっています。何十年かしたら今よりも美しくなるだろうなっと予想できるところは羨ましいです。毛布は写真を撮ったらご紹介します。