今日はCAFE GIJONカフェ・ヒホンというマドリードの由緒あるカフェへ。
ここは19世紀からマドリードの文化の中心、ボヘミアンのたまり場。面白いエピソードや歴史的なストーリーが沢山残っています。ヘミングウェイが好きだったと言われる席は、いつも予約席のようで誰かが座っています。
パートナーのファミリーは、19世紀からカフェ・ヒホンの顧客なので、ウェイターさんともどうしても話が弾むようで、今日も昔話で盛り上がっていました。37年以上このカフェでウェイターを務めているホセは、誰よりもこのカフェのことに詳しい人物のひとり。数冊本も執筆しています。今日は彼の本までパートナーはプレゼントされ、ご機嫌で帰宅しました。
このカフェのゴールデンエポックについては、義父から色々聞かされていましたが、実際この場で仕事を毎日しているウェイターさんから同じようなストーリーを聞くのは面白いものです。マルチェロ・マストロヤンニからノーベル賞受賞作家、人気闘牛士と、昔は本当にすごい人の集まる場所だったカフェ。まだ時々テルトゥリアTerutuliaがあるそうですが、現代の若者が行く場所ではなくなっています。スペイン語には独特の表現がありますが、その中のひとつがこのTerutuliaという言葉。人が寄り集まって議論をする催しのことですが、興味深い人達は、皆どこかのTerutuliaに参加していたものです。
このカフェはマドリードでもかろうじてリフォームされていない素敵なところ。
是非、マドリードを訪問した際には訪れてもらいたいカフェのひとつ。ランチなども家庭的な料理でとても美味しいのです。なぜか懐かしい味です。
私も友人との待ち合わせなどに時々使います。
こちらが本日いただいた本。
すごくいいメッセージも入れてくれました。私はまだ読んでいませんが、ヨーロッパの古いカフェに残るストーリーは、どこの国のものも楽しいので、パートナーが読み終わったら読んでみようと思っています。明後日からはリスボンへ行きます。リスボンにもいくつか行ってみたいカフェがあるので、今から楽しみ。今回のリスボン訪問は、詩人ペソアのリスボンガイドブックに載っているところを散策したいと考えています。
ちなみに我が家で消費するコーヒーはポルトガル産。
ちょうど前回の訪問で購入した膨大なコーヒー豆が終わりました。コーヒーは圧倒的にポルトガルのものが美味しいのです。