ポルトガルの度の続きです。
書きたいことは沢山あるのですが、あれもこれもと色々考えていると最終的に内容はしぼられてくるもの...今日はガーデンについて。
私はポルトガルのこじんまりとしたバロック様式が大好きで、出来るだけ時間を作り四季を愉しむために訪れるようにしています。ケルスもそんなバロック様式のフォーマルガーデン、果樹園つきのロイヤルパレスの一つ。いつ行っても魅力的です。今回はオレンジが実り、アーモンドが咲き乱れている季節だったので、特に私好みの季節と言えます。友人達もポルトガルで最初に訪問したのが、この宮殿とガーデンだったので、さぞ印象が良かったのではないかと思います。



見渡す限りどこを見ても完璧なところなのですが、多分宮殿の広さも関係していると思います。ちょうど誰が訪問しても見やすい規模なのでしょう。このくすんだグリーンやピンク、ブルーは、私も出来るだけインテリアなどに取り込もうと思っています。不思議と落ち着く色で、可愛くなりすぎずあきも来ない色です。

素晴らしいサロンが豊富な家具やあらゆる装飾品と共に飾られているので、どこを紹介したらいいのか悩みますが、今回は18世紀の服装をした人達が音楽の発表会を準備していました。18世紀に完全にタイムスリップすることが出来ました。ポルトガルのいいところは、スペインほど古い建物のリフォームや修復をしないところなのですが、この宮殿もそのよいサンプルです。

こんな空間でティータイムができたら理想的ですよね。
この宮殿は本当に見せ方がうまいなぁと思います。
このインペリアルスタイルのテーブルの上に並んでいるティーセットは、ポルトガルの磁器ブランドVista Alegreでレプリカが作られています。他のヨーロッパの国の磁器よりもリーズナブルで、どうしてもみんなに勧めてしまいます。
中国風の素敵なデザインも沢山あり、迷ってしまうのですが、私はハンティングシリーズが気に入っています。

ちょっと写真が悪いのですが、この宮殿にはピクニックというかおやつ用のサロンもあります。
子供たちが部屋中に描かれていて、ピクニックを楽しんでいるシーンがいくつも紹介されています。
食器もカトラリーもなにもかも可愛くて興味深いのですが、こんな風に飾られていると子供と大人がポルトガルでどんな風に宮殿生活を満喫していたのか、かなり明確に想像できます。
今回の旅行は由緒正しいポルトガルスタイルを知ってもらうためのものだったので、この宮殿訪問はピッタリだったと思います。