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ルネッサンスの板絵

ここ数日ルネッサンスに染まっていますが、インパクトがあるものを見た後は余韻が長く残るので仕方ありません。お付き合いくださいね。

話が前後してしまうのですが、週末はルネッサンスの板絵を見に出かけていたのです。板絵は下のもの。祭壇がなので、何枚もの板絵で構成されていますが、上と下では作者が違いますし、一枚一枚を同じ画家が仕上げているようにも見えませんでした。工房の作品となると、益々複雑になりますが、それプラス下手な修復家の手が入っており、もっとオリジナルの状態を想像するのは困難なものでしたが、収穫はありました。

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面白い一枚を紹介します。
ドラゴンのような怪物を鎖でつないでいる聖人。その隣にはメガネをかけた聖人。どいうコンビなのか難しいシンボリズムの絵ですが、興味深い一枚です。ここでもまるで同じ腕の画家が、この二人を描いたとは思えないことがわかると思います。もうすこし優れた補修もしてもらいたかった絵ですが、こういう状態にあることを幸運だと思わないといけません。カスティーリャからは、膨大なこのような作品が流失し、行方不明のものが沢山あります。

絵が収められている額というか、祭壇の家具としての価値も素晴らしいものです。作者もわかっている優れ物で、当時どのくらい豪華だったのか、想像をめぐらせるだけでも楽しいものです。しかし、現在この祭壇、とてもモダンな教会に置かれていて、本当に味気ありません。





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別のところに飾られていた絵画。こちらも典型的なルネッサンスの作品。よりイタリアの影響が強い絵画ですが、家に帰ってからじっくり写真を見ていたら、面白いことを幾つか発見。先生に伝えてみようと思います。この時代の絵画は、色々な形でメッセージを残しているので、のめり込むと大変だと思いますが、一生こういう絵画の研究に没頭できる職業は羨ましいです。

こちらの絵画も美しい家具に収められていましたが、よりルネッサンスのスタイルの家具。細かく見たいものですが、神父さんが『もう閉めるよう!』みたいなサインを、鍵を見せてしていたので諦めました。

この次に訪問した修道院では、お祖母さんが案内してくれたのですが、11世紀のロマネスク教会。祭壇は不在。きっと解体して販売してしまったのでしょう。残った絵画なしの祭壇は、修道女たちが解体して、いろいろな家具に加工していました。こういうことは日常茶飯事のエピソードですが、残ったピースを見ていると、すごく上質な彫刻...間違いなく有名な工房のもの。昔はこういう事を知ると、しばらくの間嘆いて過ごしたものですが、最近は『あ~そうですか。』で済ませることが出来るようになりました。

時の流れは止められませんからね。


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by angel-chiho | 2011-08-16 18:42
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