先日レリダへ行く途中、通り道にあるカラタユの町を20年振りくらいに散策してみました。
ほとんど観光地として注目されることのない町ですが、歴史は非常に古くイベリア人の歴史、ローマ人の歴史と深く探れば魅力たっぷりのロケーション。ムデハル様式の世界遺産にも登録されている町です。
カラフルな広場には、老人がどこの町でも行うような世間話をしながら日光浴をしていました。いくつか綺麗に修復されていた建物もありますが、この街の場合、イスラムの影響が強いので、住人が居なくなると老朽化が急激に進む建造物ばかり。解体されてしまうだろう建物がかなりあり、旧市街の主要部分だけでも、なんとか残してもらいたいものです。イスラムの影響の強い町の未来は皆同じ問題を抱えているのですが、カラタユが重要な町であっただけに、この老朽化はショックです。(こういうショックはしょっちゅう経験しているのですが...)
この広場も北部側面は解体。どんな建物が今後造られるのか気になるところですが、なんとか残っている部分は外部だけでも保存してもらいたいものです。
この塔がある教会が世界遺産に登録されており、博物館にもなっているのですが、オープン時間などかなり曖昧なかたちで運営されているようです。私が訪れたのは日曜の午前中だったのですが、普通は開館中のはず。誰に聞いても『もうすぐ開くよ。』としか言われませんでしたが、結局クローズしたまま。事前に聞いて行く必要がありそうですが、案の定訪問者が少ないことが原因だと思います。
写真のように、まるでモロッコにいるような風景がカラタユの町には広がっています。
こういうタイプの町が一日も早くもっと評価されることを祈るばかりです。
メインストリートから見える様子は、イスラム系の町そのものですが、広場に入るとこんなルネッサンス様式の豪華なエントランスがあり、スペイン独特のミックススタイルが存在しています。周囲の建物がリニューアルされ、広場のムードは破壊されてしまっているのですが、かろうじて残っていた歴史ある建物のひとつは修復作業が始まっていたのでホッとしました。
バルセロナにマドリードから車で移送する機会があったら、是非この街に入り、アラゴン地方のムデハル様式を楽しむことをオススメします。
クリックして応援してくださいね。励みになります!Gracias.