もうすぐ大晦日。皆さんはどんな風に過ごしますか。
今年の大晦日はスペインなのでスペインの伝統についてご紹介します。

スペイン語で大晦日はNochevieja. 年老いた夜という意味があります。詩的な表現で好きな言葉です。
2013年を向ける真夜中1分前に12粒のブドウを食べると良い年を迎えられるという風習なのですが、19世紀の終わりくらいから始まった地中海沿岸の習慣のようです。確かにアリカンテやバレンシアに行かないと、このシーズン葡萄はありませんから、あちらの風習なのでしょう。皆さんもトライしてもらうと分かると思うのですが、この12粒を鐘の音(12回鐘が鳴ります)と共に食べるのは、結構大変な作業で子供も大人も大喜びでブドウを頬張るのです。
先日バレンシアの市場の記事にチラリとこの大晦日に食べるVinalopoヴィナロポの葡萄の写真を載せたのですが、私はこの葡萄に目がありません。一人でひと房全部食べられるくらい好きで、このシーズン我が家の食卓には欠かせず色々な形で登場します。因みに、ヴィナロポはアリカンテにある葡萄の産地。DOP付き。

大晦日用に加工された葡萄製品。
こうなってしまうとヴィナロポの葡萄かどうか分かりませんが、12粒個別に分けてあり洗ってある代物。
こうなっていれば誰もが早く食べられるような気もしますが、私はいつも美味しい葡萄をお皿に12粒づつ小分けにする作業を見てきたので、そちらの方が好みです。
葡萄の種も食べる時邪魔なので、種無しの品種も出回っているくらいです。
スペイン人だったら誰もがこの風習は実践しているはずです。

これがヴィナロポの葡萄。もう何回も大晦日に食べようと思って買ったのですが、すぐに食べてしまって今日ももう終わりました。日曜日に市場で調達するしかありません。多めに買って楽しむつもりです。
皆さんも大晦日愉しくお過ごしください。
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