ご無沙汰してます。
なんだかんだと忙しく、書きたいことがあってもなかなかブログ更新できずにおりました。前回の続きで、ポルトガルとスペインの国境の話になります。
実はこの辺り、15世紀の終わりから16世紀にスペインを追放されたユダヤ人が、かなり避難していた地域なのです。20世紀の始め頃の興味深い映像なども残っているのですが、風習から音楽までユダヤ人であることを表すモノがたくさん残っているのです。
前々から私もじっくりこの地域を調査訪問してみたいのですが、いつも何処かへ行く途中に通りかかるような場所なので、なかなか深い訪問はできずにおります。今回は運良くイースターシーズンだったので、ある街を車で通りかかったら、なんとユダヤ式イースターの儀式に遭遇。ちらっと覗かせてもらいました。
衣装も音楽もユダヤ教のシンボルがあちらこちらに見受けられ、現在では地元の人も意識して自分たちのユダヤという起源を大切にして、祭りなども開催されアピールされていました。
売店などで販売されているモノも、一瞬は普通のお祭り屋台という感じなのですが、ここではお菓子もユダヤのパイを思わせるものが多くあり、お菓子教室なども開催されていました。時間があれば見てみたかったです。

特にこの地域に行く度に面白いなぁ~と思っているのが、一見普通のソーセージに見えるチョリソ。チョリソ好きの人なら、色が独特であることに気がつくと思います。ユダヤ民族が豚など一定のものを食べないことは有名ですが、スペインを追われたルネッサンス期に、地元の人と普通に混じり合って、疑惑を招かないために彼らはソーセージもどきを鶏肉を使って作っていたのです。こうすれば一応、キリスト教に改心したユダヤ人だとくらいにしか思われなかったのでしょう。
何度か私もこのソーセージを買って食べたことはあるのですが、あまり美味しいと思ったことはありません。ソーセージ系のものは、作り手で全く違う味になるので、きっと美味しいものがあるのだろうなぁと、予想はしているのですが、まだ巡り会えていません。
祭り舞踊も旧約聖書の一場面のようで、初めて見た私は感激!
また来年もイースターの季節に、この周辺を訪問したらきっと面白い発見が多々ありそうです。
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