5年くらい前から、我が家でパイというとパートフィロを使ったものばかり。
日本ではまだまだ上質のものが、簡単に入手できないのですが、スペインでは日に日に広がっており、最近では普通のスーパーでも手に入ります。
これはキッシュの具をちょっと工夫して作った、パートフィロを使ったパイ。フィロのたたみ方は、餃子同様たくさんあるので、これからもっと色々な折り方をマスターする必要があるのですが、フィロは紙のように薄い生地なので、何枚も重ねて使ったり、一枚だけで薄く使ったりと、料理のレパートリーが本当に増えます。
塩味のものだけでなく、甘いものもとっても上品に仕上がります。アップルパイなど最高です。
こちらの写真は、クレタ島で教わったフィロ生地。ギリシャ式のレシピには、ラキというリキュールが入りますが、それが美味しさを増しているようです。もちろん、EVオリーブオイルもたっぷり入ります。バターとは全くち合う軽さのこの生地、日常家庭でどんどん使いたい生地です。
先生は簡単にフィロを作ってくれました。ほとんど発酵させる必要もないので、とにかく便利。スペインでは、スーパーで美味しいのが手に入るので、わざわざ自宅では作らないのですが、やっぱり努力して、もっと家庭で作るようにしたい一品。
当分パートフィロ作りに励んでみます。
こちらはパートフィロを重ねて重ねて作るお菓子の至宝(バクラバ』を、作っているプロ中のプロ。クレタ島の職人さんの工房を訪れた時の様子。夕方訪ねたので、誰もいなかったのですが、丁寧にフィロ作りを見せてくれました。感動を言葉で伝えるのは難しいのですが、空気を入れて膨らましたり、色々見せ場を作りながら、生地を大きく大きく広げてゆき、最終的にはお菓子にしてくれました。日本でパイというと、どうしてもバターベースのペイストリーという感じですが、私はこのフィロのバクラバをはじめとする中近東のペイストリーが、最も好きです。いつかしっかりマスターしたいなぁ~と本気で思います。
こちらがクレタ島で見つけたバクラバ。上の写真のおじいさん職人が作ったものです。旅の間、ずっとこのお菓子を持ち運び、毎日1個感激しながら食べたことを憶えています。今でも甘いシロップの香りと、パリパリの素晴らしいフィロの食感が忘れられず、自宅でもフィロ生地を使っていますが、あの味には永遠になりそうもありません。
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