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Guadalupe グアダルーペ Part I
時間が過ぎるのは早いもので、スペインの中でも特にお気に入りの町のひとつを、前回訪問してからあっという間に5年近くが過ぎていました。数ヶ月前のことのようですが...

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今回は、グアダルーペを巡礼で訪問する人たちと同じ順路で、旅をしてみました。修道院から4kmのところに写真の建物があります。15世紀創設だそうですが、ゴシックの素晴らしいチャペルです。昔からグアダルーペを訪れる人は、ここに到着するとひざまずいて祈りを捧げたので、Humilladeroという名がついています。

ここにはセルバンテスも、自分が牢獄に隔離されていた時に付けられていた鎖を、奉納するために来ており、そのストーリーを聞いてからずっとここをしっかりと訪れてみたかったのです。何のストーリーも知らないと、ただ通り過ぎてしまいそうな場所ですが、歴史的に有名な人々も、グアダルーペ訪問の際は、ここをお参りし必ずひざまずいていたのです。

数年前に修復工事で、建物の外壁がセメントでかなり塗られてしまいました。保護はされたと思いますが、建物の趣は台無しにされてしまったことだけが残念です。




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グアダルーペの町は、山間部の非常にアクセスが難しい場所にあるので、このように中世からの美しさを、そのままの姿で残しています。このパノラマを見るだけでも、大変特別な場所であることは理解していただけると思います。

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正面玄関は、ゴシックスタイルとスペイン独特のムデハル様式が、複雑に交じり合っています。これがスペイン美術の最大の魅力だと思いますが、アラビア文化とキリスト教文化がこれほど見事に、それぞれが主張しあって共存しているところは他にないと思います。

この噴水も興味深いストーリーが残っています。柱の部分は普通の噴水と変わりませんが、この噴水には洗礼儀式に使われる泉Pila=石桶のようなものが乗っています。いつどういう事情で、修道院の中から外へ出されたのかは知りませんが、実はこのPilaで、コロンブスが連れてきた南米からのインディアンは、洗礼を受けているのです。このストーリーは有名な話で、多くの人が知っている事実だと思いますが、まさかその時のPilaが、屋外に設置されていることは、あまり知られていません。町の老人達は、いい加減に教会の中で保存して欲しいと心配していましたが、子供たちは水遊びに夢中でした。






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修道院の最も重要な祭壇がこちら。
イサベル女王の兄エンリケ4世が母親と共に埋葬されています。この王に関係する建造物は、どこも素晴らしいので、歴史的には高い評価をされない王ですが、私は個人的にとても関心があります。

今回は墓をしっかり見学したのですが、立派な芸術品でやはり感動しました。修道院内には、刺繍の展示がされており、貴重なコレクションが存在しますが、その中にエンリケ4世が埋葬された時に使われていたビロードも展示されています。モスグリーンの美しいビロードなのですが、学芸員の人は説明してくれないので、それぞろのショーケースを注意深く見るように。










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これが修道院の中庭。
アラビアなのかヨーロッパなのか、複雑な錯覚を起こすような空間ですが、スペインで最も優れたムデハル様式の宝物です。ガイドさん同行でしか見学できないので、ゆっくりと見学する時間がありません。そのため何年かに一度は、また訪問してこの素晴らしさを鑑賞したくなるのです。

写真撮影が内部では許されていないので、映像がありませんが、スペインに存在する多くの教会の中でも、最高傑作といわれるSacristia=聖器室があります。バロック様式の豪華絢爛なサロンで、エクストレマドゥーラが誇るスルバランZurbaranの傑作が10展もあります。

こちらもゆっくりと鑑賞できないのですが、ただただ感動のため息が出る空間です。これは一回や2回の訪問では吸収できるものではないので、また数年後に行く必要があること間違いなしです。



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修道院の中にも宿泊施設がありますが、最近パラドールを応援するために頻繁に宿泊するようにしています。パラドールのトップは、政治家が勤めることが多いので、それが原因で経営困難になったのかどうかは定かではありませんが、現在非常に多くの問題を抱えています。観光大国であるスペインが、パラドールのような企業をしっかりと守っていけないことは、大問題だと思います。これについては、もっと多くの人が真剣にアクションを起こすべきだと思います。 

グアダムールについては、もっとその周辺のことなども含め多くの発見があったので、パートIIでお伝えします。

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by angel-chiho | 2014-02-23 08:36 | History 歴史 | Comments(0)
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