今年はブラックオリーブの漬物を幾つか試しているので、何度もオリーブの収穫に行っています。マドリードでもオリーブはかなり栽培されていた時代があったようで、我が家の近所にも古い木がかなり生き延びています。残念ながらほとんどが収穫をされずに放置されているのですが、少しづつオリーブを手入れする人は増えてきているように思います。
先週収穫した木にまだまだ実が残っていたので、同じところへ向かったら、なんと強剪定が施されていました。やっぱりこのオリーブにもオーナーがいたようです。今回の強剪定はおそらく6,7年ぶりだと思います。かなりボウボウ状態だったのですが、実は豊作だったので、勿体ないなぁと思い少し実を勝手にいただいていたのです。

もう全てしっかり成熟し真っ黒になった実ばかりですが、中には凍ってシワシワのものもあります。これからトライするレシピはこの凍った実を使うか、わざわざベランダに出して数日凍らせてから作るレシピです。ベランダがない場合は、冷凍庫に入れるのもOKだそうです。
私は伝統スタイルでテラスに置く方を選びました。強剪定をしても実は収穫されていなかったので、既に寒い思いは十分にした実だと思うのですが、あと数日テラスに放置します。本日は強剪定のことをお伝えするので、レシピは後日おいしく出来たらお伝えします。

強剪定の様子はこんな感じです。

細い空に向かって伸びる枝が数本残されていますが、太い枝は大部カットされていました。スペインの剪定は大体がこんな感じです。

まだまだ元気そうな枝もカット!こうした方がオリーブの生命力が、再び息吹いてくるのでしょう。


バッサリとすごい量の枝が落とされていましたが、これは焚火にして燃やしたり、オリーブ農園だったら細かくカットして肥料として、オリーブの幹の周りにまき散らします。このポリフェノールたっぷりの葉が栄養になるのでしょう。動物もここまで黒く成熟している実であれば、かなり食べるのではないかと思いますが、日本の方が鳥が喜んでブラックオリーブを食べている様子を見たことがあります。こちらの動物は、あまりに普通過ぎて見向きもしない感じです。
日本で地植えのオリーブを持っている方。かなり大きくなってしまっているオリーブは、かっこよくい木に育て、生産性を上げるためには強剪定が必ず必要です。思い切って強剪定挑戦してみませんが。シーズンは今がベストです。

この羊ちゃんも小春日和を満喫してました。草も美味しそうな若草が出てきているので、羊も人間と同じように気持ちのよい空気を楽しんでいました。

スペイン料理の本も書くチャンスに恵まれました。伝統的な家庭料理がお好きな方にオススメです。私が美味しいと思った料理で、日本でも簡単に作れるレシピを集めています。アマゾンで好評発売中。1470円