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テラコッタの伝統タイル
やっと田舎の家の修復を開始出来そうです。なぜこんなに時間が掛かるかというと、まずはカスティーリャの田舎で、正直でしっかりとした仕事をしてくれる職人を、探す事になんと10年近くかかりました。既に、何人もの人に部分的な修復はしてもらっているのですが、本格的な工事をお願いしたい人は、一人もいなかったのです。そして、信頼できる職人さんは長~い時間待たないと来てもらえないほど、待っている人が多いのも事実です。

そんな訳で早速、必要な素材のオーダーを開始しました。
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私がタイルフェッチである事は、やたらとタイルを暮らしに取り込んでいますし、日本にも長年お届けしているので、ご存知の方も多いと思うのですが、30年来、好きな素材は全く変わっていません。運よく、日本の実家でもこのテラコッタタイルを使っており、もう20年経過していますが、初日よりも美しい輝きを放っています。アンティークのテラコッタを使おうかどうか迷ったのですが、まずはこの昔から、パラドールなどでも使用されているタイルを使うことに決めました。

前橋のパワジオ倶楽部でもテラコッタタイルはふんだんに使用されています。特にパティオには、大理石とのモザイクになった床もあり、多くの方が褒めてくれている素材です。もっとテラコッタタイルについて知りたい方は、いつでもご連絡ください。喜んでアドバイスします。

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材料となる粘土は、タホ川の岸辺のもので、窯はアラビアンスタイルの窯を使います。電気を使う窯ではなく、薪を使うので、何日もかけて焼く贅沢なタイルです。写真は、タイルを自然に乾燥させている様子。この乾燥の工程も何段階もあり、タイルがゆがまないように、一枚一枚手作業で移したり積んだりしてゆきます。

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写真はそれぞれ違う乾燥工程の様子です。気の遠くなる手間をかけていますが、おまけに自然乾燥なので、天候に左右される製造法。こんな贅沢なタイルは、本当に少ないと思います。

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こちらは窯の中。初めてアラビアンスタイルの窯の中に入れてもらいました。素晴らしいエコーが響く、鐘のような音色を出る窯に驚かされました。

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窯の壁には空気口があり、穴ギリギリまでタイルが詰め込まれるそうです。次回、窯に火を入れる時は連絡してもらえるので、いつか火の入った窯の様子も紹介したいと思っています。

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この壊れた塔のようなものが窯です。窯を煉瓦の壁が囲んでいる状態ですが、熱で窯にヒビが入っているので、鉄のベルトのようなものが作られています。窯の近くにボトルを置いておくと、完全にガラスは溶けて変形してしまうそうです。
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窯の上。空気口は、こんな風にタイルで塞がれています。

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焼き上がるとこんな感じになります。このサンプルからは床の美しさが伝わらないのが残念ですが、我が家の修復の様子をアップしますので、段々と理解していただけるはずです。
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窯の周りは美しい春の草花がふんだんに生えていました。こんな自然に近い素材を、家の中に使えることは、この上なくラッキーで贅沢だと思っています。やっぱり生活空間に置く素材は、出来る限りナチュラルなものが理想的ですね。



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by angel-chiho | 2019-03-29 07:15 | お気に入り | Comments(0)
ロエベのスパルトバッグ
まだ3月の末だというのに暖かい陽気が続いています。雨が降らないと植物が可愛そうな感じです。

ここまで暑くなってくると、服装や装飾品も夏っぽいものが欲しくなります。昨年同様ロエベでは、スパルト草を使った伝統的なスペイン工芸が、コレクションモチーフになっており、私も欲しくなってきました。コレクションの名前はGate Bag!ミニも中位のサイズも超可愛いです。カラーも明るい彩りがどんどん登場していて、見れば見るほど欲しくなる危険な存在です☺

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Loewe Gate Bag

昨年大人気だったカゴも再登場。
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可愛いですよね。おまけにこのタイプは使い勝手が良いので、秋まで重宝します。
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ミニのGate Bag. この色もオレンジも素敵。どっちがいいか本当に悩みます。ペパーミントグリーンも素敵でした。
ところで、この素材スパルト草という、スペインの籠やカーペット作りには欠かせない伝統素材です。私も15年くらい前から、この素材で作った手作りのカゴを、パワジオ倶楽部で紹介していますが、少しづつですがファンを増やしています。このロエベコレクションのおかげで、益々スパルトが日本人の目につくことを願っています。ロエベのようなブランドが、地元の伝統素材を見直し、新しいスタイルを確立してくれることは、本当に嬉しいですし、こうやって伝統は守るべきだと本当に思います。適当なデザインでは良さが伝わらないので、ロエベのような一流メーカーのデザイン力は、最大の文化への貢献です。

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私が紹介しているスパルト籠は、こんな感じです。完全に伝統的なデザインですが、これは人々が使い続けて作り上げた、最も適切な使いやすい形。とっても素敵なデザインです。興味のある方は、是非パワジオ倶楽部・前橋に問い合わせてみてください。
電話:027-254-3388



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by angel-chiho | 2019-03-28 05:26 | お気に入り | Comments(0)
かご・籠・カゴ
ECOやオーガニックというコンセプトがやはり注目されていますね。今年はカゴが大ブレイクしていると思います。ザラもロエベもかごのオンパレード。かごフェッチの私は嬉しくて仕方ないのですが、皆様有名ブランドだけでなく昔からハンドメイドでカゴを作り続けている人にも注目してくださいね。
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こちらが今シーズンのザラ。スペインをはじめとする地中海の伝統デザインです。ザラでは2サイズくらい販売しています。こういうハンドメイドがZARAに並ぶなんと本当に嬉しいです。
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こちらが昔からのスタイル。地中海リゾートでの定番です。全く同じデザインです。こっちのリュスティックスタイルの方が個人的には好みです。どこかやさしさが漂っていて硬さがないのです。
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そして、こちらがロエベ。これも伝統デザインそのままにロエベのレザーが付いています。普通数千円のものが、ロエベだと5万円くらいだと思います。
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こちらが定番のかご。取っ手がレザーのものもあるのですが、もちろんロエベレザーとはグレードが違います。

あなたはどちらを選びますか。
私は正直どちらも買ってしまうと思います。
伝統とデザインはこんな風に融合しあって良さを知ってもらうのが一番。今年は日本でもこの伝統もののカゴバックを広めたいなぁ~と思っています。興味ある方お知らせください。一緒に良さを広めましょう。素敵なデザインが山盛りあります。

因みに、群馬県前橋市のパワジオ倶楽部では15年前くらいからスパルト籠をスペインから直輸入しています。ファッションよりもインテリアで使われているカゴですが、今回ご紹介しているカゴと同じ伝統品で魅力的です。

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by angel-chiho | 2018-02-14 07:31 | お気に入り | Comments(0)
ベレー帽と言えば...

ここ数年ベレー帽がまた人気ですね。スペインに住んでいるとベレー帽は民族衣装の一部のような感じで女性がかぶる感じでは全くないのです。特に北部では寝る時もベレー帽をとらないような人々がいるくらい、ベレー帽は必需品でかわいいおじさんがみんなかぶっています。個人的にバスク絵画がとても好きなので、私にとってのベレー帽はバスク絵画につながります。

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こちらはちょっと可愛いJose Arrueという画家の作品。バスク人が皆ベレー帽をかぶっている様子がよく分かると思いますが、この絵の中だけでなくどんなタイプの絵の中でもベレー帽は登場するのです。因みに、この絵はSidreriaと呼ばれるバスクの典型的なシードル食堂の様子。今でも同じようなスタイルで食事が楽しめます。バスクに行ったら見逃せません。

話はベレー帽に戻りますが、これだけベレー帽の需要があったバスクでも10年くらい前は、その製造が存続の危機にありました。どう見ても高齢の人しか使わない帽子になっていたので、ほとんど需要がなくなっていたのです。それがロシアの軍人などへの制服用の帽子として再度輸出が盛んになったりして、最近新たにデザインもリニューアルされ女性へのアプローチも再開しています。

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写真はS Semana El Pais より

有名なブロガーやモデルさんの間でも最近ベレー帽は人気アイテムとなっています。数年前は考えられなかった事なので、このバスクの伝統産業が再び広まるよう私もベレー帽は使い始めたいと思っています。実は昨年もうひとつ購入済なのですが。

おすすめはバスクで150年以上も歴史のあるベレー帽専門店がエロセギ。是非一度ご覧になってみてください。素晴らしい伝統を持つウールのベレー帽です。





嬉しいことにビルバオに行かなくては買えないかと思っていたものが、日本でも買えるようになっています。昔からベレー帽といえばエロセギなのです。スペイン語ではベレー帽は『ボイナ』なのですが、バスク語だと『チャペラ』と呼ばれます。これも面白い呼び方の違いですが、言葉の重みも違うような感じです。私の場合、ベレー帽はバスクのシンボルのひとつでもあるので、ベレー帽をかぶるとバスクの絵画の世界に入った気分に浸れます。

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バスクでは看板を持つおじさん人形でさえもベレー帽おじさん。もっとベレー帽を誇らしく可愛くかぶるおじさんが増えるように、皆さんもベレー帽見直してみてくださいね。


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by angel-chiho | 2018-01-06 02:20 | お気に入り | Comments(2)
スペインで一番古くて美しい店 

古き良きヨーロッパには素敵な店がたくさんありますが、日に日に歴史ある美しい店が消えていっており悲しい思いをすることがよくあります。今日は5年前にウエスカを訪問した時に発見した店が、スペインで最も古い現役の店と知りこの記事を書いています。

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町の中心部は綺麗に修復が進んでおり、美しい街並みが蘇り始めていました。スペイン一古い店はそんなウエスカの旧市街の中心部に存在します。

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広場はアーケードのある建物で、昔はどのくらい市場などで賑わったことか想像させてくれます。

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とても目立つグリーンで塗られた外装...扉の独特のデザインにとても魅力を感じました。今でもこんなデザインの扉の店があったら絶対入りたくなると思います。なんと創立1871年。店の名前はLa Confianza信頼ということを意味しています。

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Ultramarinosという店舗は昔はたくさんありましたが、今でいうデリカテッセンショップのようなもので、この地域では生産出来ないものが多く販売されています。昔は主に南米からの輸入品、海の向こうから来るものを販売していたところです。

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看板から照明まで当時のままの姿を残しており、見ているだけでワクワクですが、こんな店が残っていること事態が奇跡的。外観だけでも驚かされたのですが、内部はおとぎの国のようです。

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モザイクタイルの床、フレスコ画のある天井、19世紀のカウンター、そして販売されているものどれを見ても欲しくなってしまうような空間です。レジがあった場所まで当時の家具と共に残っています。

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塩鱈の量り売りも実施されていて、本当に一般の人が通う地元密着型の店舗が今でも展開されているのです。毎日こんなところで買い物が出来たら、いやでも感性が磨かれるような店です。現在のオーナーも素晴らしく、喜んで店舗内を見せてくれました。お客様をアテンドしながら忙しいのに、店がオーナーの誇りなのでしょう。今後は博物館としても残せるようにしたいと言っていました。

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こういう美しい店は当然町の中心部にあるため、最近は世界的なチェーン展開の店や高級ブッティックになってしまう傾向があります。たくさんの人のサポートでこのままの状態で残せたら本当に偉大なことだと思います。今年間25000人くらいの観光客がここを訪れるそうですが、入場料をとってでも残してもらいたい店舗です。これ以上歴史ある店が消えている時代になって欲しくないものです。

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by angel-chiho | 2016-03-20 07:32 | お気に入り | Comments(0)
アランフェス ARANJUEZ 
スペインにはアルハンブラやアランフェス、セビリアのように、ある意味音楽の方が町よりも有名なところが多く、音楽の国なのだなぁ~と改めて思います。

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町は音楽のメロディーとは一致しないのですが歴史は古く、2001年に世界遺産に登録されたスペイン王室の宮殿もあります。宮殿はバロック様式の建物になってしまっているので、もっと古い面影は庭の一角でしか見ることが出来ませんが、ところどころとても深い魅力のある場所が庭に残っています。

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急に思いつき、数年ぶりに散策不足のアランフェスの美しい庭を巡って来ました。スペイン国王が今でも年に一度はハンティングに行くような所なので膨大な広さがあり、数回足を伸ばすくらいでは制覇出来ない規模なのです。

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残念ながら宮殿はナポレオン戦争の被害などもあり、当時の豪華さが理想的な状態では残っていません。宮殿よりも庭の一角にある離宮Casa de Labradorの方が興味深い建物です。

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宮殿はタホ川の流域に存在し、水路で囲まれています。Jardin de la Islaと呼ばれる小さい島もフォーマルガーデンを含むクラッシックなガーデンになっており、素晴らしい大理石の噴水が数多く残っています。

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この辺りはカルロス5世やフェリペ2世ゆかりの庭。いつ訪れても感動します。土地の段差や川の流れ、彫刻の存在が極上の空間を作っています。

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大理石の彫刻に目がない私にとっては至福の場所です。

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ヘラクレスの噴水。どんな風に昔の人は庭を散歩したのか考えてしまいます。

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こちらはアポロンの噴水。ギリシャ神話の神々を知らないと庭も絵画も分かりませんが、アーティストそれぞれの表現したい神々の解釈があるので、場合によっては全く誰なのかわかりません。

実は今回歴代王達が水路での水遊びに使った船を見学することが目的だったのですが、残念ながら写真撮影が出来ませんでした。写真はネット上で拝借したものですが、どんな船で遊覧していたのか理解していただけると思うので、何枚か写真をアップします。

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こういう船はFaluaファルアと呼ばれ、ゴンドラの大型船のような感じです。馬車の博物館はよくありますが、このような王家の船のコレクションはとても珍しいので、アランフェスを訪問する機会があったら見逃せないと思います。

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立派な船着き場も残っています。散策中、お気に入りの画家サンティアゴ・ルシニョールが描いた場所を幾つか発見したので、次回はPart 2でアランフェスとルシニョールについて書きますね。


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スペイン料理の本も書くチャンスに恵まれました。伝統的な家庭料理がお好きな方にオススメです。
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by angel-chiho | 2016-02-19 09:00 | お気に入り | Comments(0)
Lagarteraラガルテラの伝統刺繍
義母が大好きだったラガルテラーナの刺繍は、陶器の次に発見したスペインの伝統工芸なので、私にとって特別な意味があります。スペインで暮らし始めた頃から、なぜか関係のある刺繍...Lagarteraラガルテラというエクストレマドゥーラの小さな町で作られているスペインの宝のひとつです。

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刺繍といえばサラマンカ、またはラガルテラを思い浮かべるほど、優雅で豪華な刺繍とレースの伝統がある町がここラガルテラ。パートナーの実家で使われていたテーブルクロスやシーツは、ほとんどこの町のものか、修道院で特注で作られていたものなので、ここの刺繍のモチーフを見ると、あらゆる思い出が脳裏に浮かびます。


パートナーの話では、昔まだ今のような高速道路が完備されていなかった頃、この町を通りかかると義母は、町の女性が椅子に座って刺繍をしながら販売しているテーブルクロスを買っていたそうです。今でもパティオや通りで井戸端会議をしながら刺繍をしている人を、時々目にすることがあります。







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町中に近くのプエンテやタラベラで焼かれたタイルの看板があり、ラガルテラーナの民族衣装を装った人々の姿が見えます。こんな可愛い心が温まるタイルを見ると、刺繍やレースなどの手仕事で繁栄してきた地域は、心が豊かだったのだろうなぁ~と思います。世界的にも秀でた写真家として有名なJose Ortiz Echagueホセ・オルティス・エチャグエが、1930年頃にこの町の人々を撮っているのですが、あまりに美しさに目を見張ります。





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こういう人達はきっと自然とハンドメイドで作ったものしか目にしなかったのでしょうね。全く汚染されていない人間の美しさを保っているように思います。現代人がTVやあらゆるメディアで無意識の内に目に入れている破壊された世界は、きっとこういう人たちの周りにはなかったのでしょう。

エチャグエが撮った写真の中には、貧しい人々の画像もあるのですが、誰もが表情が今の人とは違うのです。




Photo by Jose Ortiz Echague







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この民族衣装の豪華さが、日常品にも反映されており、テーブルクロスなども特別な時にだけ使用するリネン100%のものから、普段使いのコットンのものまで区別して作られています。小さい頃から誰もがお嫁入り道具を時間をかけて準備したそうで、シーツからベットカバー、テーブルクロス、カーテンレースと、何もかもがハンドメイドで丁寧に愛情を込めて作られています。一生使えるものばかり...事実、義母のクロス関係のものは、私がかなり受け継いでいるのですが、どれもほとんど問題なく使えます。

テーブルクロスがビニールになり、ペーパーの使い捨てのモノになり、確かに便利になっていますが、何かかけがえのないものを失っているように日々感じます。特に数百年の伝統が失われそうになっているところを目撃すると、今何を大切にするべきなのか、深く考えさせられます。


Photo by Jose Ortiz Echague



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あるお店の様子ですが、微笑ましいタイルと共に楕円の看板が貼られていますが、これはオランダ大使の御用達刺繍店である証明看板です。よくある王室御用達看板と同じようなモノです。よく考えると、この町にスペイン王家御用達の刺繍店が無い事は、とんでもない事だと思います。最近よくスペインという国をブランド化して輸出を増やさなくてはいけないというムーブメントがありますが、こういう国の宝を王家の人たちが守っていなかったら、立派なスペインブランドは生まれないと思います。王家のアドバイザーは、どうしてこういうスペインの誇りを守ろうとしないのでしょうか。どんどん伝統工芸が失われている姿を何年も目撃していると、本当にこういう事には腹が立ちます。オランダ大使が御用達にしているのに...スペイン首相も王も何もしていないなんて最悪としか言えません。





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4月5月と日本でオリーブに関する催しを予定しているのですが、今年からもっと食卓を囲む事を文化として捉え、このような伝統工芸もトータルでご紹介出来るようにしょうと思います。食は文化であり、オリーブオイルのような万能薬であり、健康のために欠かせないオイルは、6000年もの時間の経過の中で、今やっと日本で浸透してきています。地中海文明の知恵の賜物は、やはりそれを囲む伝統文化と共に伝えたいと思います。どんな刺繍が日本に届くか、どうぞ楽しみにしていてください。催しは告知させていただきます。








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by angel-chiho | 2015-03-28 09:08 | お気に入り | Comments(0)
砂漠でサーモンフィッシング

2年くらい前から見たかった映画が、今日やっと見られました(^-^)

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どこで読んだのかは忘れましたが、この映画についてのちょっとした評論を読んでから、ず~っと見たいと思っていたのです。私が砂漠やアラビア文化には非常に惹かれるのですが、こういう砂漠でサーモンを釣るという面白いプロジェクトがストーリーになっていて、この俳優では絶対に見たくなると思いませんか。

砂漠の風景はあまり登場しませんが、典型的な砂漠のテントや、特にスコットランド湖畔の城や、アラビア人のタータンチェック姿は魅力的で可愛いです。

期待を裏切らないステキなムービーでした。まだ見ていない方、おすすめします。

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こちらが原作の小説。日本語にも訳されているので、読んでみるのも楽しいかもしれません。こういう小説は英語で読んでみたいと思いました。
映画のシナリオの会話もウィットのある笑える会話が多かったので、きっと原作はもっと面白いのではないかと思いますが、人によっては分かりにくいというコメントをしている人もいたので、まぁチャンスがあったら探してみます。






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by angel-chiho | 2014-02-03 08:28 | お気に入り | Comments(0)
蚤の市のガラスとクリスタル

今年は蚤の市での買物で、新年をスタートしました。
ガラスやクリスタルは、どんな時代のものでも美しければ大好きなので、見るとどうしても欲しくなってしまいますが、暮らしを本当に楽しませてくれる一品だと思っています。

まず、発見したのはこちら。

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スペインに歴史あるクリスタル工場は、幾つか存在しますが、私が集めているのは、こちらのカルタヘーナという南部の町にあったサンタ・ルシアのクリスタル工場のものと、セゴビアのラ・グランハのもの。このカルタヘーナのグラスは、リキュールグラスばかりなのですが、色々なサイズのものを集めています。今回もこれがあると連絡があり、行って来ました。想像以上にコンディションがよく、サイズも揃っていて大満足。幾つかコレクションにプラスしました。これが19世紀のグラスで、鉛の含有量が多いクリスタルなので、独特の輝きを放っています。





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こちらは、蚤の市で発見したグラス。
1950年代のガラスですが、一目惚れ。
4個しかなかったのですが、すっかり我が家で活躍しています。

このグリーンとフォームにやられました。



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by angel-chiho | 2014-01-10 06:48 | お気に入り | Comments(0)
Jose Pizarroの本

1年ほど前に友人ニコラがプレゼントしてくれた本。手放せないお気に入りになりました。

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パートナーの影響で、エクストレマドゥーラ地方が大好きな私。年間何度訪問しているか分かりませんが、親友のニコラもアイルランド人であるにも関わらず、エクストレマドゥーラ出身スペイン人と結婚しているので、私同様同じ地域のファン。食生活や食文化についても、おなじようなモノに興味を惹かれています。

そんな彼女からのプレゼントが、このホセ・ピサロの本。ロンドンで活躍しているシェフが、地元の魅力タップリのファミリーレシピを選択、エクストレマドゥーラの良さがひしひしと感じられます。家族も登場する素敵な本なのです。

彼女もフードビジネス業界にいるので、ロンドンへの出張が多く、勿論、ホセ・ピサロのレストランもよく知っているし、彼とは親しい仲なのです。








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そんな理由で、本はサイン入り。
先日彼がスペインに帰国している時に、もう少しで会えるところだったのですが...
次回必ず会えるようにするつもりです。色々教えてもらいたいことがたくさんあるので。


料理本はたくさんありますが、同じレシピでもちょっとした材料の違いや、作り方の違いで、シンプルな料理は全く違うものになります。特に盛り付けも影響しますが、私はこういう伝統の味がしっかりと残りながら、ファッショナブルなスタイルが好きです。








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この写真一枚からもホセ・ピサロの人間性が見えますね。
本は好評発売中。

一日も早く彼に会えることを願って。


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by angel-chiho | 2013-07-31 16:51 | お気に入り | Comments(0)





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