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カテゴリ:Portugal( 28 )
ポルトガル、ドウロ上流の白ワイン
私の仕事は、スペインやポルトガルで美味しいものを発掘する仕事ですが、実に面白い仕事だと思っています。探し方は色々ですが、常に情報も集めていますし、生産者の人達との交流もするようにし、あらゆるところにアンテナを張って、衣食住の世界を文化として捉えています。

大切な取引先であるカームを発見した経緯も不思議なものでしたが、ベースにはイベリア半島中の優れたオリーブオイル生産地の調査があり、長年の友人からのアドバイスも偶然なものではありませんでした。

白ワインは非常に繊細なもの。私の場合、日本酒の文化が故郷なので、大吟醸のデリケートさや複雑なフルーティさを、白ワインにも求めてしまいます。赤は全く別ものなので、完全にスペインにワイン文化を学んだといえますが、白ワイン選びには日本酒の価値観が原点に設定されていたようだと、今となると感じます。

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こちらがカームの白【Reservaレセルバ】と命名されているワイン。これはイベリア半島で、私が一番好きな白と言っても過言でありません。リオハにラミレス・デ・ガヌーサという素晴らしい造り手の白ワインがありますが、それもかなり好きですが、残念な事にこちらは年によって相当クオリティに差があり、何年ものを飲んでも美味しいとは言えないのです。カームはそうではなく、非常に安定したクオリティで毎年楽しませてくれます。

このワインの特徴は、ハチミツを思わせるようなゴールドに微かなグリーンのある彩、独特の質感。ビロードのような厚みがあるクリーミーさは、極めて丁寧なバトナージュがされていることがよく分かります。ただ飲みやすいという白ではなく、上品でエレガント、誰もが見惚れてしまうような液体です。スワリングは快感になるでしょう。

香りは柑橘系だけでなく、年によってはトロピカルフルーツも感じられるので、辛口ワインですがほのかな甘みも感じられる仕上がりです。口に含んだ時に感じられる様々な香りを識別できるように、じっくり味わってみてください。ポルトガルに生息するラビガト、コデガデラリーニョなど、日本では聞きなれないブドウの品種の味わいが、少しづつお口の中で広がってくると思います。適温で飲むと余韻もしっかりとあるワインです。

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参考小売価格 3000円(税別)

ポルトガルの農園で手摘みで収穫されたぶどうがワインになり、瓶詰され海を渡って日本で群馬にある株式会社サンワの倉庫で保管され、様々な経路から日本の皆様の口に入ります。簡単なようで、大変な道のりがあり、ワイングラスに注がれるまでには、相当な人の手を渡りやっとたどり着きます。

ワインに魅了された人たちの情熱のおかげで、日本のような遠い国に届けられたと言っても言い過ぎではないと思います。

このワインを飲む時、このワインがポルトガルの最も険しい地区で生まれ、長~い道のりを経てやっと日本に届き、あなたのグラスに注がれたと知っていただけたら、そのひと時は間違いなく至福のものになると思います。

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カームファミリーの自然への尊敬の念が、ワインには封じ込められています。

お買い求めの問い合わせは、株式会社サンワ Eコマース部門
Tel:027-226-1147
Fax:027-252-1306
by angel-chiho | 2019-12-12 06:59 | Portugal | Comments(0)
ポルトガルの塩田


ポルトガル南部アルガルベの塩の輸入は、もう10年来実施していますが、遠いのでなかなか訪問出来ない場所のひとつです。おまけに完全に自然に頼った生産をしているので、気温、風、雨と色々な天候に左右され、訪問するタイミングを合わせるのも大変なのです。

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古代フェニキア人、ローマ人がこの塩田を加工品を作るために作っていたそうですが、21世紀になった今も手法はほとんど変わっていません。私が選んでいる『マルノト』とポルトガル語で呼ばれ塩職人は、この地で代々塩づくりをしてきたそうです。同時にウィンドミルも運営していたそうですが、現在は完全に塩だけ生産しています。

塩づくりは昔ながらのアルチザン生産と大量生産が、同じ地域で実施されていますが、大量生産はブルドーザーを使い不純物、土も入ってしまうような収穫方法で、後に人工的な精製工程が必要となります。
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簡単に言いますと、海塩は海水をかん水して、1リットル3%=3gしか含まれていない塩を、海水の濃度を上げて採取していきます。最終的に天日で池を乾燥させる入浜式塩田で、最高の結晶であるフロールデサルは作られていきます。

塩田がピンク色の理由は、甲殻類のアルテミアサリーナが住んでいるから。塩田のエビと呼ばれるアルテミアサリーナ。これを食べるのがフラミンゴですが、フラミンゴのピンク色はこのアルテミアによると言われいます。この薄っすらとしたピンク色が、実はフロールサルの色で、収穫したての頃はわずかにピンク色が残っています。

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前回、塩田を訪問した時は、もう他界してしまった男性二人が、塩田を案内してくれたのですが、今回は現役のジョアオペドロが説明してくれました。彼も塩田へのパッションを持っている男性で、香りがないと言われているフロールデサルに、わずかながら香りがあることも教えてくれました。

収穫は夕刻、結晶を壊さないように風のない日に実施されます。残念ならがこの日は風が強かったのですが、フロールデサルの結晶は風の中収穫すると、池の底に沈んでしまうそうです。とてもデリケートな作業で重労働です。静かに黙々と結晶を、炎天下の中収穫するのです。

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こんな道具を使って結晶をすくっていきます。
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すごいと思ったのは、この塩田の通路。通路にまで塩が敷かれていますが、風が強い時に通路の土が飛ばないようにするためです。また、マルノトが作業している時も、靴底につくのは塩だけにするためだそうです。とにかく、贅沢な塩であることは理解していただけたと思います。

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そして、特に驚いたのがフロールデサルの結晶の形。なんと逆ピラミッド型に浮かぶそうです。パワーフードだと確信しました。
この後、フロールデサルはある程度まで乾燥させ、セミウエットの状態で倉庫に運ばれます。

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こんなプラスチック製の容器に入れ、オーダーがあるまで倉庫で大切に保管されます。オーダー後に、それぞれのサイズの袋や陶器詰めにされていきます。
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このベルトコンベアーの上で、フロールデサルは熟練の作業員の目でダブルチェックされます。大自然の恵みですから、どうしても海藻や小さな生物が中に残っている場合があるのですが、目が慣れないとほぼ見えないレベルのごみです。それを担当の人は、毎日数時間だけ実施します。長時間は目が疲れすぎてしまうので。

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ご覧のように金属探知機も設置されています。

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こんな風に細かい不純物は取り除かれていきますが、最初見せてもらった時は、私には全く何をつまんでいるのか分かりませんでした。そのくらい小さいですし、見難いものでした。

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海水が人間の知恵と努力で、どんな風にフロールデサルになるか、簡単に説明させていただきました。シンプルなものほど奥深いストーリーがあるもので、これからも深めて行きたいと思う分野です。ジョワオペドロの塩田には、教室と呼ばれる試験用の塩田も大きくあり、その中で色々な実験もされていました。これからも益々レベルアップしてくれることでしょう。私も色々な発見があり、これからもっと塩の世界は広めていきたいと思います。写真がマリソルオーナーのアンドレアと、マルノトのジォアオペドロ。どちらも熱心な方々で誇りに思います。

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塩田に囲まれた元ウィンドミルに宿泊しました。朝早くフラミンゴの声で目が覚めたのですが、あのしなやかな動きは、フロールデサルにより魅力を与えてくれているように感じました。塩田はバードウオッチングの舞台でもあります。

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そして、この自然公園として保護されているリア・フォルモサの風景。大西洋のパラダイスだと言っても過言でないと思います。

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多くの人が純粋で天然の塩を消費できるよう、もっと力を入れてお伝えしていきますね。
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by angel-chiho | 2019-05-14 05:19 | Portugal | Comments(0)
アレンテジョAlentejoの食事と歴史

ポルトガル各地に好きな料理はたくさんありますが、使われている野菜やハーブ、フルーツの豊富さで最も私の好みに合うのはアレンテジョ地方かもしれません。食べる環境の光の様子なども気分に影響しますが、秋のハンティングシーズンから春まで、私にとっては欠かせない食のルートを形成しています。

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今年は姪が大学卒業の記念にスペインに来ていたので、一緒にポルトガルを味わう旅をしました。

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姪は私と食べ物の好みが似ているので、どんな香りの強いものでも平気で食べます。古いチーズもへっちゃら。ヤギでも羊でもブルーチーズでも問題ありません。アレンテジョではアラビア料理の影響が強く残っているので、こういう風に小皿で色々登場します。ジャガイモのように見える一品は、栗とソーセージを炒めた料理。

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食べさせたかったのがこの羊料理。エンソパード・デ・ボレゴと言うアレンテジョの名物料理。ミントと一緒に食べるのですが、本当に羊にはミントがよく合います。固いパンをお皿にしいて、その上に肉とスープを掛けて食べます。

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大好物なので毎年食べたくなりますが、姪も案の定大喜びでした。

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お口直しにオレンジのサラダ。超美味。

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ポルトガルに来て鱈を食べないわけにはいかないので、一品鱈をオーダー。まぁ満足。

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姪は甘党なのでデザートもしっかりオーダー。メレンゲとカボチャのケーキにトライしてました。

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食べるだけでなく地域の市場も見学。どんなものが栽培されているか知ってもらいました。日本とは全く違う世界ですが、素材のバリエーションが少なくても工夫して美味しいものが作られていることを、市場を見ながら感じました。食生活がやっぱり豊か。

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チーズも豊富。ポルトガルは何もかもがスペインと比べると小さいので有り難いです。チーズもしっかり1日で終わるサイズ。味は勿論小さい分だけ劣ってしまうのですが、それなりに美味しいチーズも確かにあり魅力的。

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こちらの叔父さん時計の修理屋さんでバイクが屋根付きでお店になっています。ところが、裏を見ると...

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ハーブ=薬草のテーブルが設置してあり、地元の上質なハーブの販売をしていました。こういうお店を見ると感動するのですが、時計の装置がわかる人ですから優秀であること間違いなし。昔は典型的なユダヤ人の仕事。薬草も医者の多かったユダヤ人のスペシャリティーですから、もしかしたらこのおじさん、ユダヤの血を引く人かもしれませんね。スペイン国境にも近いこの地域、かなりスペインから15世紀、16世紀に逃げてきたユダヤ人が隠れ住んでいました。鶏肉のチョリソをはじめ、興味深い隠れユダヤ人の気配を感じるものがたくさん残っていますが、このおじさんもそんな一人でした。また行ってみよう!


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by angel-chiho | 2016-05-06 05:55 | Portugal | Comments(0)
コルクの森

今年の誕生日はコルクの森で過ごしました。

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マドリードの中心部に住んでいるわけでもないのですが、時々本当に綺麗な空気のある場所に行きたくなります。リラックスできるし睡眠状態も全く違うように感じます。何よりエネルギーチャージのためですが、自分のパワースポットを持つことはとにかく重要だと思います。

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こんな日差しの中で森を散策することはエネルギーチャージになりますし癒しそのもの...普段見ることのないコルクの木も観察してきました。

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コルクの大木が倒れていましたが、コルクの構造を見るために観察させてもらいました。本当に軽くて木の皮を手にのせると、あまりの軽さに驚きます。

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はがした状態のコルクもこんなに大きいのに、軽く動かすことが出来ます。これでも7,8年は間違いなく経過しているコルクですから、年間の成長が微々たるものであることががよく分かります。この地域に来るとインテリアとしてコルクは役立っているので、私はこのコルクを持ち帰りたい気持ちでいっぱいですが我慢しました。

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ここの足元にあるのも全てコルクの破片。暖炉に入れて燃やしたらどんな風に焼けるのか想像中。

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コルクの森がこんなにインスピレーションを感じる場だとは思いませんでしたが、スペインポルトガルに住むようになってから、コルクは大好きなお気に入りツリーのひとつになっています。

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木に動きがあるのでおとぎの国に入った気分。

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ハンティングしながら歩く犬たちも大喜びで走り回り、お互い最高にリラックスできる時間を過ごしました。


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by angel-chiho | 2016-03-16 06:49 | Portugal | Comments(0)
陶芸の旅
料理に趣のある器は欠かせません。スペインやポルトガルの料理の良さを伝えるために、やはり陶器も伝統的なもの、スタイルのあるものが必要。久しぶりにアレンテジョ地方にある陶芸の里を訪れました。

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ポルトガルで伝統陶器はまだまだ生活と密着しているので、古くからの工房が嬉しいことに活動しています。幾つか好きな工房があるのですが、まずは工房の在処を見つけるのが大変です。あまり宣伝しょうとする民族ではないので、散策して見つけるしかありません。記憶に頼ってあちらこちらの道を歩いたのですが、結局全ての工房は発見できず。また次回の楽しみにすることにしました。

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こちらは何度も訪れている工房メルトラ。お年寄りのオーナーがナイーブな絵柄をずっと描き続けています。今回は馬をテーマにした器に一目惚れ。まだ荷物が整理できていないので、次回器は別の記事で紹介します。

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ここも何度も訪れていますが、あまり作業をしている様子がないので、きっと誰か別の人に作らせているのだろうと思わせられます。ここでは素焼きを数点しか買いませんが、建物が素敵なのでどうしても入ってしまいます。

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今回の旅で発見した素晴らしい工房。外観からは予想できないような世界が中に広がっています。元々はなんとオリーブオイルの圧搾工房だったそうで、中には太い圧搾器の柱が残っていました。窯もアラビア風のもので、今でもティナハなど大型の瓶も焼いているそうで、ワイン用の瓶が必要ならいつでも焼いてくれるそうです。感激!

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屋内では焚火があり火の周りに犬が座り、作業員の人達も休んだり昼ご飯を準備していたりと、まるで17世紀バロック期の絵画の世界に入った気分。暗いので上手く写真が撮れませんでしたが、ムードは伝わるのではないでしょうか...

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こちらは別の町にある工房ですが、若いオーナーがいつも一生懸命仕事をしています。土からの準備をとても重視していて、土をしっかり自分で作っていない陶芸家の工房で買っちゃダメだよと言います。大量生産された粘土で焼かれている陶器には味があまりありません。また窯も勿論重要。古い窯と新しい窯をミックスしているところが、今のところ一番頑丈な器を作ってくれるように思います。

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初めて10年以上前に訪れた時に、愛想の悪さが印象的だった工房。後継ぎのおじさんはとても感じが良く、前の人はなぜあんなに不愛想だったのか不思議。それぞれの工房が自分の絵付けスタイルを持っていて、それが何百年も続いていることが分かります。数年前はもう引き継ぐ人がいないのではないかと悲しくなりましたが、工房によっては生き延びられるような感じを今回は受けました。

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by angel-chiho | 2016-03-10 10:13 | Portugal | Comments(0)
ダチュラーが咲く屋敷での朝

花が少ない季節には、暖かい時期の花の様子を思い出して過ごすと気分が晴れます。昨年友人が購入したポルトガルの別荘を訪問したのは9月末、ちょうどブドウの収穫シーズン。何もかもが豊かさを表す風景でした。

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ブドウ畑のある庭がやっぱり欲しいなぁ~と夢見るような景色。
オリーブ畑と葡萄、レモン、オレンジ、アーモンド、いちじくはやっぱり庭になくてはならない植物だと再認識。年齢と共に癒されるものは変化しますね。

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滞在先のこちらの家に美しいダチュラーがありました。ダチュラーはやはりある程度湿気のある地域の方が綺麗で、ここでは池の脇に植えられていました。

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ダチュラーのような派手なお花は自宅ではなく、外で見惚れるのがいいように思います。手元で育てたらきっと可愛くて仕方なくなるのでしょうが。

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本当に見事なダチュラーと池でした。女性がまるで洗濯をしているようですが、実はくるみを洗っているのです。ポルトガルのクルミは美味しいことで有名です。私も訪問する度、山盛りのクルミを買うのですが、誰かがこういう作業をしてくれているのですよね。今はきっと機械が多いのでしょうが、ポルトガルは昔からの作業を人が喜んでしているように思います。めんどくさいという人があまりいません。

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庭巡りをしてから朝食...オリーブオイルがなかったこと以外、申し分のない朝食でした。

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甘いモノのオンパレードですが、ポルトガル人は甘党。食事に呼ばれると大体デザートがダブルかトリプルになるので本当に大変ですが、甘いのですが味に奥深さがあるので、もっと知りたくなるクセモノです。

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ホームメイドのいちじくのコンポートも上品に仕上がっていましたが、私はローストと食べる方が好み。
食事の後、ちょっとキッチンも覗かせていただきました。

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こういう陶器や磁器を見ると、持ち主と話が弾んで大変です。朝食が延々と続いてしまいます。それにしても素敵なカフェオーレボールや器が山盛り。欲しいモノばかりでした。

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今年もまた同じシーズンに行きたいと思っています。

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by angel-chiho | 2016-02-12 08:20 | Portugal | Comments(0)
ポートワインのセラーへ
数年ぶりにポートワインのセラーに行ってきました。
昔はそれほどポートワインのファンではなかったのですが、ポルトガルと色々な活動で関係を深めれば深めるほど、この独特の甘さを持つワインの虜になってしまいます。

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ポートの町のドウロ川の岸辺には無数のセラーが混在しています。私はこの岸辺が大好きなので、訪問する度に違うセラーに行ってみるようにしています。今回はFerreiraフェレイラという大手のセラー。このセラーを大きくしたAntoniaという女性については、今度しっかり調べてみたいものです。ブドウが栽培されているドウロ上流にあるフェレイラのワイナリー訪問が次の目標なので、その前に調査するつもりです。

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セラーはドウロ上流で作られたポートワインを貯蔵しておくための建物。現在も勿論使われていますが、昔の活気はもうなく、今は観光の方が大切なような印象を受けますが、この港から今でも世界中にポートワインが出荷されているのかと思うと、素晴らしい伝統に感動です。おまけに19世紀に大活躍したビジネスウーマンが居るなんてより魅力的です。セラー内には博物館もあり、色々な道具が展示されています。ポスターも昔のものは素敵です。

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ポートワインには幾つか種類がありますが、セラーに残る一番古いポートがこちら1815年のもの。トラファルガーの戦いがあった時のもので、ナポレオンの時代のものが楽しめるわけです。訪問すると古いポートがどのくらい貴重なもので、昔の人の知恵の賜物であり、まったく無駄のないワインだということも理解できます。捨てるところが全くないワインなのです。おまけにこんなに長寿であれば、大切に作れば必ず価値が上がるということも意味しています。頭の良さに脱帽です。

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ここからテイスティングルームへ移動。セラーでのテイスティングはやはり格別。

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2種類テイスティングしましたが、やはりヴィンテージものを買ってきました。上品なヘイゼルナッツの味やタバコのようなアロマに参りました。

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若いスタッフが自信満々で説明をしてくれました。伝統がある町に生まれるということは、守るべき誇りがあるというもの。伝統の重さと重要性を感じました。

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もっと飲みたいなぁ~と思いながら、奥深い香りを識別しょうと努力している私。香りはとにかく繊細なので感性と頭を使います。実はこの訪問ランチの前に実施したのです。この後ランチの約束があったので、これ以上のテイスティングは諦めました。

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見学終了後、セラーの倉庫にも入り込んでみました。昔からの洗い場などもしっかりと使われ続けていて素敵でした。益々、ポートワインが好きになり、朽ちる美しさを見せてくれるポートの町のファンになりました。

これは余談ですが、先日取引先でワインを山盛り入手。中にまだ発表されていない貴重なポートワインも入っています。これは取引先のオーナーが特別に下さった優れもの。こういうのが心地よい甘さだと言える素晴らしいポートなのです。大切に飲みたいと思います。ポートもピンからキリまであるので、上質なものに皆様が巡り合うチャンスを願って終わりにします。

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by angel-chiho | 2016-01-16 09:58 | Portugal | Comments(0)
久しぶりに庭巡り

海外に居ると突然特定のサイトにアクセスが出来なくなったり、不可解なハプニングがあるものです。今年の夏はなぜかエキサイトブログにアクセスできず、すっかりご無沙汰してしまいました。理由は分かりませんが、また正常に戻りましたので夏の体験を書かせていただきます。

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ここはCastelo Brancoカステロ・ブランコというポルトガルとスペインの国境にある町。前々からこの可愛いらしいガーデンを訪問したかったのですが、簡単に通り掛かるような場所ではなく訪問するのに10年くらい時間が経過してしまいました。

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資料によると16世紀に司教の宮殿が建設されたそうで、庭園の起源もその時なのだと思いますが、18世紀に大改築が施されており、現在の形はバロックスタイルの影響が強く残っています。スペインからポルトガルに行くと何もかもが小さいサイズになりますが、この庭園も同様全てがミニチュアのようで独特の魅力があります。現在も残るような庭園は大きなものが多いのですが、ここは誰もが微笑ましく思うようなミニサイズ。こんな庭が欲しいなぁ~と何度も感じました。

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中でも特に気に入ったのがこの池。狭い空間をギリギリまで活用して、ずらした長方形の池が波をうつような形の彫刻と共に作られています。実際のスペースよりもずっと広く感じる効果があり、これをデザインした庭師はすごい。やっぱり池は庭に欠かせない要素と確信しました。

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庭はあらゆるアングルから楽しめますが、高低差も計算されており、色々な段階で違う池に巡り合うようになっています。このクラウン付きの噴水デザインも可愛くてポルトガルらしさを感じます。

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こちらは歴代のポルトガル王が並ぶ階段。この彫刻のサイズが本当に不思議なサイズ。ヨーロッパの他の国では見たことのないミニサイズなところが、本当に面白い庭を形成してくれています。

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場所が場所なので滅多に訪問するチャンスはないと思いますが、もしもBeiraというこの地方を訪問することがあったら、訪問する価値のある綺麗でかわいいお庭でした。

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スペイン料理の本も書くチャンスに恵まれました。伝統的な家庭料理がお好きな方にオススメです。
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by angel-chiho | 2015-09-09 09:02 | Portugal | Comments(0)
ポートワインのワイナリーへ
しばらく前の話になりますが、今年の誕生日は好きなポートワインのワイナリーを訪問。9月10月のぶどう収穫の時期にまた行きたくなってしまいました。

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ポルトガルでは、煙突が豊かさの象徴のようなもので、立派なキッチンのある家が豊かなファミリーということを意味しています。この建物のガラス張りになっている部分は、以前は煙突だった部分。どのくらい大きなキッチンであったか想像ができますよね。

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ポートワインのメーカーとして有名なサンデマンの看板。このマントを羽織った姿は、ワイン好きには有名です。勿論、サンデマンのワイナリーも近くにあるのですが、私はもう少し小さめのワイナリーが好み。今回は
Quinta da Pachecaというところを訪問。

シーズンオフだったので、ほとんど私達で貸切状態。
オーナーともゆっくり話ができ、楽しい滞在ができました。

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記念にゲストブックにもサイン。
アマリリスが綺麗でした。マグナムボトルも欲しくなりましたが、普通のもので我慢。

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お部屋はこんな落ち着いた雰囲気。こういう部屋ならゆっくり眠れます。よくインテリアが悪くて最近眠れないホテルがよくあります。ビジネスホテルなども眠れない時があるのですが、皆さんそういうことありますか。私は年齢と共に敏感になったのか、眠りにくいところが結構あります。

お部屋に積まれているトランクは、なんとモノグラムが出る前のルイヴィトンのトランク。保存状態もよく、素晴らしいものでした。昔、馬車で旅行をしていた人々のことを思いながら過ごせました。

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ポルトガルについての本が充実しており、結構長いこと本を見ることに時間を終やしてしまいました。美味しいポートとホームメイドのクッキーを食べながら、至福のひと時でした。
こういうトーンのインテリアは大好き。

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最低2泊して、ホテルのレストランと街のレストランを楽しみたいホテルでした。
ヴィンテージポートを楽しめるので、1泊では足りない感じです。残念ながらレグアの町は、間違っても美しいとは言えないのですが、世界遺産のワイナリー風景と、伝統的なキンタを訪問するだけでも、すごく満足できると思います。歴史的ある町が見たい場合は、近くのLamegoラメゴがおすすめです。

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部屋からの景色。かわいいかぼちゃが並んでいましたが、瓦の色にマッチして微笑ましいものでした。

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こちらがポートワインの蔵。
普通の赤ワインは別の蔵に貯蔵すると決められています。
オーナーが案内してくれましたが、面白い女性でした。ここでパーティーなどしたら楽しいでしょうね。
とっても素敵な空間でした。

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ポートワインは、今でも人間の足で潰されます。
その工程が実施されるのが、この御影石の池というかプールのようなもの。この中にたくさんの人が入って、歌いながら昔ながらの圧搾作業をします。これを一度やってみたいと思っているのですが、是非ここでトライしたいと思っています。

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こちらがヴィンテージポート。
ポートワインと言うと、単にあま~い印象をお持ちの方も多いと思いますが、質のよいものは上品な甘さで、最高の香りを持っています。一度知ってしまうと止められない美味しさ。時々、どうしてもポートが飲みたくなってしまうのです。

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レストランにあった興味深い家具。
こういう空間にあれば生えますよね。どこにでも置ける代物ではありませんが、ワイナリーのレストランなら素敵。焼き物はポルトガルで有名なボルダロ。私も大ファンなので、見とれながら朝食をしました。

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美味しい大満足の朝食でした。
レストランのインテリアのグリーンがとてもオシャレで、食事をしていて癒されました。朝からポルトガルの定番エッグタルトも登場。私はとても食べられませんでしたが、ホテルの姿勢がわかります。スタッフもとても注意深くアテンドをしてくれたので、心地よい滞在ができました。

お誕生日の良い思い出ができました。

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最後に一番面白かったのがこちら。
ここはお酒好きの人が行く場所なので、もしワインを飲みすぎて這って部屋に戻るようなことになっても、部屋の番号がわかるようになっています。部屋番号さえ憶えていれば、床に部屋番号が示してあるので、お部屋に帰れるのです。私達はそこまで飲みませんでしたが...


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by angel-chiho | 2013-05-27 05:18 | Portugal | Comments(0)
山奥に逃げたユダヤ人

ご無沙汰してます。
なんだかんだと忙しく、書きたいことがあってもなかなかブログ更新できずにおりました。前回の続きで、ポルトガルとスペインの国境の話になります。

実はこの辺り、15世紀の終わりから16世紀にスペインを追放されたユダヤ人が、かなり避難していた地域なのです。20世紀の始め頃の興味深い映像なども残っているのですが、風習から音楽までユダヤ人であることを表すモノがたくさん残っているのです。

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前々から私もじっくりこの地域を調査訪問してみたいのですが、いつも何処かへ行く途中に通りかかるような場所なので、なかなか深い訪問はできずにおります。今回は運良くイースターシーズンだったので、ある街を車で通りかかったら、なんとユダヤ式イースターの儀式に遭遇。ちらっと覗かせてもらいました。

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衣装も音楽もユダヤ教のシンボルがあちらこちらに見受けられ、現在では地元の人も意識して自分たちのユダヤという起源を大切にして、祭りなども開催されアピールされていました。

売店などで販売されているモノも、一瞬は普通のお祭り屋台という感じなのですが、ここではお菓子もユダヤのパイを思わせるものが多くあり、お菓子教室なども開催されていました。時間があれば見てみたかったです。

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特にこの地域に行く度に面白いなぁ~と思っているのが、一見普通のソーセージに見えるチョリソ。チョリソ好きの人なら、色が独特であることに気がつくと思います。ユダヤ民族が豚など一定のものを食べないことは有名ですが、スペインを追われたルネッサンス期に、地元の人と普通に混じり合って、疑惑を招かないために彼らはソーセージもどきを鶏肉を使って作っていたのです。こうすれば一応、キリスト教に改心したユダヤ人だとくらいにしか思われなかったのでしょう。

何度か私もこのソーセージを買って食べたことはあるのですが、あまり美味しいと思ったことはありません。ソーセージ系のものは、作り手で全く違う味になるので、きっと美味しいものがあるのだろうなぁと、予想はしているのですが、まだ巡り会えていません。

祭り舞踊も旧約聖書の一場面のようで、初めて見た私は感激!
また来年もイースターの季節に、この周辺を訪問したらきっと面白い発見が多々ありそうです。



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by angel-chiho | 2013-04-20 17:44 | Portugal | Comments(2)





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