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世界一のオリーブオイルに選ばれました。
日本でオリーブオイルを紹介する仕事を開始して12年経過しましたが、今週夢のようなニュースが届きました。世界一になるのは時間の問題だと思っていたカサス・デ・ウアルドのオリーブオイル、ピクアルという品種がロスアンゼルスの国際オリーブオイルコンクールで、堂々ナンバーワンに選ばれました。

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詳細を説明しないとどのくらいすごい受賞か分からないと思うのですが、2019年度のコンクールには、371社が658種類のオイルを出品。カサス・デ・ウアルドが受賞したMarco Mugelli賞は、たった1つのオイルだけが選ばれます。The Best of bestということになります。

因みに、次に難しい賞がBest of Showという賞ですが、それには9種類のオイルが選ばれ、そのベスト中のベストがMarco Mugelliになります。この次にBest of Classという賞があり、それは29種類だけ。そして次に来るのが金、銀、銅となります。

カサス・デ・ウアルドが毎年受賞している金賞は、今年は134種類のオイル。銀賞は167種、銅賞が94種でした。

いつか世界一になると確信していましたが、まさか今年なれるとは予想できなかったので、本当に嬉しい夢の膨らむ受賞です。これでまた一歩前進するエネルギーが湧いてきました。何事も積み重ねですが、こういう受賞は背中を押してくれるパワーがあります。この素晴らしいピクアルに興味のある方、どうぞご連絡ください。オリーブ好きの方、日本でオリーブを販売したい方、本物を求めている人には必ずご満足いただけるオイルです。いつも応援してくださっている皆様にも心から感謝しております。これからも応援してください。


世界一のオリーブオイルに選ばれました。_c0213220_3241139.jpgスペイン料理の本も書くチャンスに恵まれました。伝統的な家庭料理がお好きな方にオススメです。私が美味しいと思った料理で、日本でも簡単に作れるレシピを集めています。アマゾンで好評発売中。1470円



# by angel-chiho | 2019-02-16 08:36 | Olive オリーブについて
オリーブの強剪定
今年はブラックオリーブの漬物を幾つか試しているので、何度もオリーブの収穫に行っています。マドリードでもオリーブはかなり栽培されていた時代があったようで、我が家の近所にも古い木がかなり生き延びています。残念ながらほとんどが収穫をされずに放置されているのですが、少しづつオリーブを手入れする人は増えてきているように思います。

先週収穫した木にまだまだ実が残っていたので、同じところへ向かったら、なんと強剪定が施されていました。やっぱりこのオリーブにもオーナーがいたようです。今回の強剪定はおそらく6,7年ぶりだと思います。かなりボウボウ状態だったのですが、実は豊作だったので、勿体ないなぁと思い少し実を勝手にいただいていたのです。
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もう全てしっかり成熟し真っ黒になった実ばかりですが、中には凍ってシワシワのものもあります。これからトライするレシピはこの凍った実を使うか、わざわざベランダに出して数日凍らせてから作るレシピです。ベランダがない場合は、冷凍庫に入れるのもOKだそうです。
私は伝統スタイルでテラスに置く方を選びました。強剪定をしても実は収穫されていなかったので、既に寒い思いは十分にした実だと思うのですが、あと数日テラスに放置します。本日は強剪定のことをお伝えするので、レシピは後日おいしく出来たらお伝えします。

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強剪定の様子はこんな感じです。
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細い空に向かって伸びる枝が数本残されていますが、太い枝は大部カットされていました。スペインの剪定は大体がこんな感じです。
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まだまだ元気そうな枝もカット!こうした方がオリーブの生命力が、再び息吹いてくるのでしょう。
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バッサリとすごい量の枝が落とされていましたが、これは焚火にして燃やしたり、オリーブ農園だったら細かくカットして肥料として、オリーブの幹の周りにまき散らします。このポリフェノールたっぷりの葉が栄養になるのでしょう。動物もここまで黒く成熟している実であれば、かなり食べるのではないかと思いますが、日本の方が鳥が喜んでブラックオリーブを食べている様子を見たことがあります。こちらの動物は、あまりに普通過ぎて見向きもしない感じです。

日本で地植えのオリーブを持っている方。かなり大きくなってしまっているオリーブは、かっこよくい木に育て、生産性を上げるためには強剪定が必ず必要です。思い切って強剪定挑戦してみませんが。シーズンは今がベストです。

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この羊ちゃんも小春日和を満喫してました。草も美味しそうな若草が出てきているので、羊も人間と同じように気持ちのよい空気を楽しんでいました。


オリーブの強剪定_c0213220_3241139.jpgスペイン料理の本も書くチャンスに恵まれました。伝統的な家庭料理がお好きな方にオススメです。私が美味しいと思った料理で、日本でも簡単に作れるレシピを集めています。アマゾンで好評発売中。1470円
# by angel-chiho | 2019-02-13 07:49 | Olive オリーブについて
スペインならではのオリーブオイルココア
スペインに最初にココアを伝えたのは、コロンブスだと言われています。唐辛子と一緒に持ち帰ったようですが、唐辛子は修道士によって品種改良されコロンブスが伝えたものが、スペインに定着しピメントンになりましたが、ココアは忘れ去られてしまいました。結局、16世紀にメキシコを征服したエルナン・コルテスが伝えたカカオが、スペインで甘い飲み物となり上流階級で大成功を収めました。

前回ココア用の銅製ピッチャーなどを載せましたが、それを見ても分かるかもしれないのですが、スペインのココアはチョコラーテと呼ばれ、かなり濃厚です。飲み物というよりもクリームソースのようなもので、有名なチューロスなどを漬けながら飲むというよりも食べるという方がしっくりくるかもしれません。今日はバレンタインデーを前に、スペイン式のココアについて紹介したいと思います。


ココアにオリーブオイルを入れるといいという記事がネットによく登場していますが、出来上がったにココアにいくら上質なエクストラヴァージンオリーブオイルでも、そのまま加える人は少ないように私は思うのですがどうなのでしょう?!美味しい作り方の話の前に、なぜココアとオリーブオイルの組み合わせがいいのかお伝えしたいと思います。

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理由はオリーブオイルの保温効果にあります。オリーブオイルをそのまま飲むのが難しいという人は、白湯にオイルを入れて飲むと飲みやすいと言われていたのですが、それだけではなく白湯にオイルを加えると、その油膜のおかげでお湯が冷めるスピードも遅い事が分かったのです。オイルならどれでも良いわけではなく、サラダオイルとオリーブオイルであれば、やはりオリーブオイルの方がこの油膜の保温効果も優れているのです。これは私も尊敬している松生恒夫先生の研究結果で、もっと注目されていないのが不思議なくらいなのですが、書籍『オリーブオイルで老いない体をつくる』(平凡社新書)に詳しく研究データーと共に書かれています。

結論としてオリーブオイルのココアを飲めばカラダが温まり、その保温効果の長さからも冬は女性に嬉しいことばかりであることが分かりますが、当然、化粧品としてオリーブオイルが使われることもおのずと納得できます。ハンドクリームいらずになった私の手には、いつもオリーブオイルが朝晩フェイシャルクリームとして使われているので、この油膜効果が長時間続いているわけです。

ココアの作り方から話が離れてしまいましたが、美味しいココアを作るためには、粉末状のカカオをオリーブオイルでしっかりと練ることが何より重要で、これがスペイン式のココアの作り方です。あまりにオリーブオイルでココアが美味しくなるので驚かれると思います。びくりするほどココアが、オリーブオイルの脂質で美味しくなるのです。このレシピは細かく説明したかったので、クックパッドのシークレットスペインページで説明しています。

どうぞこちらのリンクからご覧ください。

バレンタインデーには、スパイシーなオリーブオイルをプレゼントしてみませんか。このレシピどおりに作れば、感動のココアを体験出来ます。

スペインならではのオリーブオイルココア_c0213220_3241139.jpgスペイン料理の本も書くチャンスに恵まれました。伝統的な家庭料理がお好きな方にオススメです。私が美味しいと思った料理で、日本でも簡単に作れるレシピを集めています。アマゾンで好評発売中。1470円
# by angel-chiho | 2019-02-12 02:45 | Olive オリーブについて
スペイン王室の台所 


1年ちょっとくらい前からマドリードにある王宮の台所見学が出来るようになったので、ずっと行きたいと思っていたのですが、予定もせずに思いが叶いました。やはり友は色々なところで作るべきですね。


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まだ本を読み終わっていないのですが、ヨーロッパ各地に存在した王宮の台所は、時代の変化と共にリフォームされパリやベルリンの場合は消えてしまい、ウィーンの場合は20世紀に完全に壊されてしまい消え去っています。マドリードは運よくリフォームはあったのですが、バロック様式の建物に作られた台所が、当時の様子を色濃く残しながら存在しています。1760年から1931年まで使用されていた正真正銘ロイヤルパレスの台所です。

スペインのレストランや古いお屋敷のキッチンを見学して思う事は、特に無駄のなさと男性的な空間であると感じます。このキッチンも力持ちでないと仕事が出来なかったことは明らかで、夏の暑い時のオーブンの熱を想像するだけでも、体力がないとすぐに首になってしまったのだろうと思います。それにしても、ここが機能していた時の様子を一度見てみたいものです。映画でもいいので復元してもらいたいです。

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ここはパティシエの台所。ここのキッチン残念ながら食器はほぼ展示されておらず、作業のために必要であった銅製の鍋や型など、あらゆるツールが展示されています。銅鍋ファンは興奮する空間!欲しい鍋や型がゴロゴロしています。

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このガラスの型も喉から手が出るほど欲しい!欲しいものだらけでした。この型で作られたカリンのジャムなどは、さぞキレイだったと思います。想像するだけでワクワクが止まらない場所です。

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どんなケーキがこの型で作られたのでしょうか。古い型をアンティークショップなどで見ると、どうしても買ってしまうのですが、ここの型は古くて本当に素敵。しかも銅の厚みが微妙に厚く、刻印入り。ひとつひとつ完全にハンドメイドの職人技を感じるものです。


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この写真で少し様子が伝わると思うのですが、キッチンは王宮の地下にあり、工程別に幾つも部屋もつながっているスタイルです。デザート、飲み物、野菜、加熱専用コーナー、ワインセラーと次から次へと続いていきます。
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この辺りは野菜や豆が届いたスペース。大理石のすり鉢のようなものは、典型的なにんにくやハーブをつぶすために使う道具で、スペインでは欠かせません。今でも大理石のものを使います。オリーブオイル用のタンクも見えます。

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これがオーブン。すごい重さの鉄のオーブンですが、こんなオーブンやローストされたお肉は絶品でしょう。鍋の大きさも巨大。何人がかりで動かしたのでしょうか。動かしているところが目に浮かびます。

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この銅鍋とか特に気に入ったのですが、アドボと呼ばれる食材を漬け込んで調理する時に使用された鍋だそうです。

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この細長い鍋は魚用。メルルーサなどの大きい魚は、スペインでは今でもこの鍋を使います。ゆで魚の美味しさはスペインで発見したのですが、いつかそんな料理も紹介しますね。

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そして、スペインといえばチョコレート=ココアですが、そのチョコレート用の道具の豊富さも、この台所の魅力のひとつです。ご覧のとおりそれぞれの道具には、ロイヤルパレスの刻印が押してあります。
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最後にワイン!王室で使われていたワインが展示されています。18世紀のものはありませんが、ワインセラーもなかなか素敵です。お見せしたいところは一杯あるのですが、ここは予約をして王室見学の際に必ず訪問するべきだと思います。限られた人数しか入れないので、予約をお忘れなく。料理好きは超楽しめる空間ですが、20分程度で全部見てくださいと言われます。何かも通わないと全部見切れませ~ん。


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# by angel-chiho | 2019-02-09 04:35 | Madrid マドリード
ポルトガルのCARM農園へ
もう2月。数週間前に家族に病人が出てしまい1月何も更新出来なかったのですが、今年も意欲的にポルトガルのシングルエステートオリーブオイルを広める活動は励んでいきます。早速、今年のオイルが完成したので、テイスティングをして日本向けのブレンドをアレンジするために、農園に行って参りました。

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真冬は真冬の美しさがあるポルトガルのドウロ川上流。冬訪れる時はこんな感じの天候がよくありますが、オリーブを剪定し、その枝を焚火で処理しているような光景は、いつ見ても良いものです。今のところ今年はそれなりに雨も降っている感じがします。

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まず何より先に今年のオリーブオイルの出来栄えをチェック。ここでも技術が進歩しているので、昔のような咳込むような激しい苦さや辛さのあるオイルはなく、それぞれバランスのとれた上品なオイルが仕上がっていました。
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ここからがオーナー、フィリペの鼻と腕の見せ所となりますが、私は単なるインポーター(バイヤー)ではなく、日本での一般消費者の嗜好までよく知っているつもりなので、最近の傾向を話したり、私が取り扱う他社のオイルの状態や出来なども含め、細かく説明してCARMの魅力を最大限日本で広められるように話合います。CARMが誇る世界有数のオーガニック農園の素晴らしさは、今年益々伝えたいところです。昔見えなかったものが、10年以上経過すると色々見えてくるものです。ノウハウは日々積み重ねるものであることを、最近特に実感してます。
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夜はCARMの家庭料理をご馳走になりました。定番の野菜スープ。これは日本のお味噌汁のようなものですが、スープ好きの私にはたまらない一皿。CARMのオイルを垂らしていただきます。ワインも勿論CARMのオーガニックワイン。実は現在ワインのインポートの準備もすすめているので、しっかりとワインの勉強もしてきました。カナダでポルトガル料理店を経営する方にも会い、色々指導していただきました。これからイベリア半島、特にドウロ川については深めて行きますので、皆様応援してください。

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ポルトガルのコンフォートフード。大根葉とカブの葉の中間のような野菜を、ポルトガルやスペイン北部では大量に食べます。この料理はグラタンのようなものですが、この葉っぱが美味しさの秘密です。

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デザートには定番のチョコレートムース。これが食べたくていつもここに通っていると言っても過言でないくらい美味しいです。
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次の日は朝からワインの勉強とテイスティング。探していたものが見つかり大満足。CARMのワイン醸造専門家のアントニオも、農園の特徴を表すような性格の持ち主なので、彼にワインの話を聞くと納得できます。
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写真は完成寸前のロゼ。タンクから出してもらいました。爽やかなフレッシュ感が気分を上げてくれるようなワインでした。やっぱりこの風景が生む土地のエネルギーを感じますが、ミネラル感がエレガントさを出しています。

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日本での次のイベントの打ち合わせもして、大満足で帰宅しました。これからやる事が山盛りですが嬉しい限りです。帰り道、こんな素敵な田舎の叔父さんにも会い、よりポルトガルにハマりました。
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ポルトガルのCARM農園へ_c0213220_3241139.jpgスペイン料理の本も書くチャンスに恵まれました。伝統的な家庭料理がお好きな方にオススメです。私が美味しいと思った料理で、日本でも簡単に作れるレシピを集めています。アマゾンで好評発売中。1470円
# by angel-chiho | 2019-02-03 03:37 | Olive オリーブについて





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